受験生のための 化粧品が学べる 城西大学薬学部薬科学科

受験生のための
化粧品が学べる 城西大学薬学部薬科学科

目次

城西大学薬学部薬科学科2018年4月入学者の学費等納付金が変更

薬学部薬科学科2018年4月入学者の学費等納付金が変更になります。授業料等の一部が改訂され、4年間の総額で約120万円引き下げになります。詳しくはこちらをご覧ください。オープンキャンパス等でも説明予定です。
※城西大学現代政策学部、城西短期大学も改訂します。

城西大学で化粧品を学ぶ

城西大学薬学部薬科学科の学びは、医薬品、化粧品、食品の3つの分野です。薬科学科は「元気」と「きれい」が学びのテーマ、と言えば分かりやすいでしょうか。その中で、ここでは<美容を科学する>化粧品について調べてみましょう。 

化粧品を開発したいのですか?

「化粧品を開発する」というのは、どんなイメージでしょうか。「メイクが好き」「美容に興味があるから」「私が使ってみたい化粧品を作りたい」「肌にやさしい」「お化粧で人生が変わることもある」「きれいなお仕事」「美容に興味がある」などなど、様々でしょう。「開発」という言葉でいろいろ連想できます。「開発」をもっと広く考えれば、「どんな化粧品が求められているか」「どんな化粧品にするのか」「どんな化粧品ができたか」「その化粧品をどうやって製造するのか」「どのような人に」「どのような売り方で」「そのくらいの値段で」といったことのすべてが「化粧品を開発する」ことだということになります。言葉をかえれば「化粧品業界で生きていく」ということすべてが「化粧品開発のお仕事」に置き換えられるのかもしれません。
城西大学薬学部薬科学科で学ぶ「化粧品」は、このなかのどのような「開発」なのでしょうか。ここに出てきた言葉でいえば、「どんな化粧品にするのか」「どんな化粧品ができたか」「その化粧品をどうやって製造するのか」といった範囲になります。それは「化粧品を研究する」という言葉に置き換えることができるかもしれません。例えば後述するように、「化粧品・香粧品学A」という授業では、授業の目的・目標に「化粧品を有効にかつ安全に使用するためには、化粧品の功罪を使用者に正しく伝える必要がある。また、それぞれの使用者にあった化粧の仕方と化粧品があることも理解しなければならない。そこで、「化粧品・香粧品学A」では、まず健康な肌(皮膚)そして病的な肌の形態と機能、次に、化粧や美容のための科学的側面について学ぶ。さらに、これらの知識を基に、化学物質としての香粧品(化粧品を含む)を知り、これらの最適使用法について考えられるようにする。」としています。「肌(皮膚)の知識」では、のキメ、肌の美しさを評価できること、皮膚のうるおい、はりについて説明できること、「皮膚の機能」では、皮膚の保湿機構、体温調節機構、知覚作用、呼吸作用について簡単に説明できること、「皮膚の色とシミ」では、メラニンのはたらき、メラニンの体内での作られ方、皮膚の色の代表的な病気、メラニン生成抑制法を説明できること、「皮膚の栄養(美容食)」では、美容食とは何か、ビタミン類やミネラル摂取、塗布による有効性、化粧と栄養の共通点などを学びます。こういったことを学ぶことで、関連する科目とのつながりが分かってくるのです。
化粧品を開発したいという言葉と、城西大学薬学部薬科学科で「化粧品」を学ぶこと、その共通部分と薬科学科が目指すものが理解できたでしょうか。

薬学部薬科学科の学生が語った 私の学び

城西大学薬学部薬科学科の学びは、医薬品、化粧品、食品の3つの分野です。そのため、在学生の興味・関心は化粧品にとどまりません。薬学部薬科学科の学びを、在学生の声でご紹介することから始めましょう。

2016年4月入学 須戸さん

将来、化粧品や医薬品の開発に携わりたいと思い、薬学部薬科学科に入学しました。城西大学は、担任制のおかげで、学習方法や履修の仕方などの疑問に関しても、親身にアドバイスがいただけるので安心して学びことができます。また、成績次第で2年次から研究室に所属でき、3年次には大学院を受験する資格が得られる飛び級制度など、努力するほど多くを学べる環境も魅力です。周囲には大学院をめざす仲間も多く、放課後は、よくJUカフェに集まって勉強しています。友人と話し合いながら勉強するのは楽しく、また、刺激にもなります。「生化学」という授業では、細胞を構成する分子の構造や皮膚生理など、研究してみたい内容に触れることができ、さらに学ぶ意欲が高まりました。充実した大学生活を送るには、目標に向かって努力を惜しまないことが大切だと思っていますが、それに応えてくれる大学であると実感しています。

2014年4月入学 栗原さん

入学後の早い時期から研究室を見学させていただき、先生や先輩方が進路の相談に気軽に応えてくださったおかげで、将来の目標が明確になりました。現在は臨床検査領域で活躍できる技術者をめざしています。学ぶべきことは多く、簡単ではありませんが、先生や先輩の支えに励まされています。総合大学の利点を活かした文系学部の学生とのグループワークでは、地域活性化につながる商品企画に挑戦しました。薬学の知識とマーケティングの視点から議論を重ね、ハーブを使ったクッキーを企画したことは、薬学だけでないものの見方を得る良い機会になりました。今後は、「病理組織細胞学」や「薬物動態学」などの授業で得た知識を基礎に、研究室でより専門的な研究に取り組み、またボランティアなどにも積極的に参加することで、技術者として必要な知識とコミュニケーション力を磨きたいと思っています。

2013年4月入学 齋藤さん

留学プログラムが充実していることは城西大学の大きな魅力です。私も、大学の制度を利用して、何度か留学を経験しました。交換留学で訪れたタイでは、薬局や化粧品会社を訪問したり、現地の文化や薬学事情を学んだり、貴重な体験ができました。2年次からは早期配属制度によって研究室に所属し、医薬品や化粧品の開発に実績豊富な先生方の指導を受けています。現在は薬物をどう効率よく皮膚の中に届けるかの研究をしています。実験では、思い通りの結果が得られないものも多いのですが、仲間と助け合って、打開策を考え、乗り越える力が培われました。また、研究室では企業との共同研究も盛んなため、社会人の方と接する機会が多く、化粧品や医薬品の研究開発にますます興味がわいています。卒業後は大学院に進学し、研究開発職に求められる技術と応用力を身につけたいと思っています。
(齋藤さんは取材時に4年次生で、現在は城西大学大学院薬学研究科薬科学専攻に進学しています。)

薬科学専攻の大学院生にインタビュー

城西大学大学院薬学研究科薬科学専攻の女子大学院生、男子大学院生からお話しをうかがいました。どうして大学院生にもインタビューしたかは、[化粧品が学べる 城西大学薬学部薬科学科]を最後まで読んでもらえれば分かります。大学院生の皆さんは、どう考えているのでしょうか。

Q:城西大学薬学部薬科学科と専門学校の「化粧品」の学びの違いは?

A:専門学校でも化粧品に関するスペシャリストになるために、高いレベルの教育をうけられると思います。しかし、城西大学薬学部薬科学科では、化粧品だけでなく、薬学という視点から化粧品に関する教育を受けられ、また食の観点からも学ぶことができるために、化粧品とそれを取り巻く領域についても幅広く学ぶことができます。その幅広い学びから「化粧品」だけでない自分の将来像がみえてきます。そこに大きな違いがあると思います。

Q:薬科学の研究・実験で面白いことは?

A:日常的に身近にあるもので、ほとんどの人が使用するモノの研究は、とてもわかり易く魅力を感じます。城西大学薬学部の薬学科であるならば薬剤師を目標としますし、医療栄養学科であるなら管理栄養士をめざしますが、薬科学科では目指すものが1つとは限らず、幅広く選択できます。

Q:薬科学科の特色は?

A:いろいろなことを学ぶことができるので、自分のやりたいことの幅がとにかく広がります。化粧品だけでなく、薬・食の知識も身に付きますので、一つにこだわらず多様な将来の夢もかなえることができます。それに薬学部薬科学科は少人数制のため、先生方や学生同士のつながりは最高です。先生方は学生一人ひとりをよく知って下さり、とても良い相談者にもなってくれます。

Q:これから受験を考える高校生に一言。

A:大学にまだ迷われているのであれば,薬学部薬科学科にきてください。勉強していく中で将来の方向性を変えていくことが可能なのが薬学部薬科学科です。

城西大学・城西短期大学では、オープンキャンパスを開催しています。詳細は、受験生サイトのオープンキャンパスをご覧ください。
皆さんのお越しを心よりお待ちしております。
実験の合間に快くお話しを聞かさせてくださった皆さんに感謝します。

化粧品を薬学部薬科学科で学ぶ

<美容を科学する>という化粧品とは、どういうことでしょうか。
化粧品と一言でいっても、スキンケアやメイクアップ、さらにヘアメイクに関することまで化粧品の種類はたくさんあります。日常的に使う女性の化粧品は、ファッションの一部としてトレンド化され流行に左右されていますが、そこでは美しさを表現する見た目の化粧品から、実用的に肌に良いとされる成分の入った化粧品に至るまで日々研究・開発されているのです。城西大学薬学部薬科学科には、そんな化粧品や肌に関係する研究・開発が学べる「皮膚生理学研究室」「薬粧品動態制御研究室」があります。ここでは化粧品を使うことによって実際の肌の中で何が起きているのか研究しています。この2つの研究室を紹介します。

皮膚生理学研究室

化粧品や機能性化粧品が研究開発され、販売されていますが、その有効性や安全性を知る上でそれらが肌の中でどのように作用しているかを科学的に明らかにする必要があります。皮膚生理学研究室では皮膚中セラミドの生成、代謝研究、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成に関する研究、生活習慣病皮膚の生理学的研究など高度な専門性を有する研究を行っています。

薬粧品動態制御学研究室

薬粧品動態制御学研究室ではのみ薬と注射に代わるものとして、<クスリを含んだマイクロマシン>を体の中や皮膚の上に装着させ、インターネットを介してクスリを投与するという新しい考え方で、かつ20年後には医療の中心を担う医薬品について研究を始めました。研究室では、20年後はクスリも腕時計やコンタクトレンズのよう装着するモノになると予想しています。また、動物実験を行うことなしに新しいクスリや化粧品を開発する方法についても研究しています。いろんな領域の知識やモノを参考に医療や美容で役立つモノを創り出す研究をしています。

薬学部薬科学科の授業にある「化粧品」の例

●「化粧品・香粧品学A」

例えば、薬学部薬科学科2年次の専門科目「化粧品・香粧品学A」のシラバス(授業内容)を紹介しましょう。これは2017年度のホームページでも公開しています。
授業の目的・目標   
化粧品を有効にかつ安全に使用するためには、化粧品の功罪を使用者に正しく伝える必要がある。また、それぞれの使用者にあった化粧の仕方と化粧品があることも理解しなければならない。そこで、「化粧品・香粧品学A」では、まず健康な肌(皮膚)そして病的な肌の形態と機能、次に、化粧や美容のための科学的側面について学ぶ。さらに、これらの知識を基に、化学物質としての香粧品(化粧品を含む)を知り、これらの最適使用法について考えられるようにする。

講義スケジュール   
1 肌(皮膚)の知識

・肌のキメ、肌の美しさを評価できる。
・皮膚のうるおい、はりについて説明できる。

2 皮膚と角層の形態および皮膚付属器の形態
・皮膚の断面構造を説明できる。
・角化のターンオーバーを説明できる。
・脂腺、汗腺、毛の形態について説明できる。

3 皮膚の機能
・皮膚の保湿機構、体温調節機構、知覚作用、呼吸作用について簡単に説明できる。

4 皮脂とよごれ
・皮脂について説明できる。
・皮膚のよごれを正しく洗浄する方法や洗浄剤について説明できる。

5 角層バリアと角層のケア
・角層の水分・物質バリアを説明できる。
・皮膚バリアの指標を説明できる。
・角層のケア方法について説明できる。

6 皮膚の色とシミ
・メラニンのはたらきを説明できる。
・メラニンの体内での作られ方を説明できる
・皮膚の色の代表的な病気を説明できる。
・メラニン生成抑制法を説明できる。

7 皮膚の衰えとシワ
・シワを科学的(学術的)に説明できる
・シワを分類し、その発現機序と手当てを説明できる。

8 皮膚と日光、汗
・日光光線を分類できる。
・紫外線を分類し、その生体に対する作用を説明できる。
・SPFやPAを説明できる。
・発汗の皮膚に対する作用を簡単に説明できる。

9 経皮吸収
・基本的な経皮吸収理論を説明できる
・経皮吸収の経路、経皮吸収速度の調節法を説明できる。

10 皮膚の栄養(美容食)
・美容食とは何かを説明できる。
・ビタミン類やミネラル摂取、塗布による有効性を説明できる。
・化粧と栄養の共通点について説明できる。

11 毛と爪の知識
・毛や爪の成分を説明できる。
・ヘアサイクルとは何かを説明できる。
・毛染めを分類、その特徴を説明できる
・コールドパーマネントウエーブの原理を説明できる
・爪の構造を説明できる。

12 接触皮膚炎(一次刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎)
・接触皮膚炎を分類し、説明できる。
・一次刺激性接触皮膚炎の原因と対処法について説明できる。
・アレルギー性接触皮膚炎の原因と対処法について説明できる。
・接触皮膚炎の原因と対処法について説明できる。
・接触皮膚炎の検査を説明できる。

13 化粧品・医薬部外品と美容
・化粧品・医薬部外品の定義、種類について説明できる。
・レーザー治療、ケミカルピーリング、アロマテラピーの効用を説明できる。

14 化粧品・香粧品の功罪
・化粧品・香粧品の役割について説明できる。
・化粧品・香粧品の健康被害について説明できる。

15 まとめ
・「化粧品・香粧品学A」で学んだ内容を概説でき、他に関連する科目とのつながりを説明できる。  

もう一つ、3年次の「薬科学実習A」のシラバス(授業内容)を紹介しましょう。これは2017年度のホームページでも公開しています。

 ●「薬科学実習A」

授業の目的・目標   
本実習は香粧品関連実習と生物統計学関連実習から構成されている。香粧品関連実習では、化粧品や医薬部外品製剤を理解するために、皮膚の構造と、化粧品や医薬部外品製剤の調製法に関する基本的技能などを習得する。講義を通して皮膚科学や化粧品製造学に興味を持つ。 

講義スケジュール   

香粧品関連実習
皮膚生理学研究室担当分

1 全体説明と化粧品剤形の調査
・皮膚や化粧品に関して興味を持ち、実習の意義を理解することができる。

2 化粧品の製造1
・スキンケア化粧品の剤形について説明ができ、処方に従いクリーム製剤が調製することができる。また、乳化剤形を理解し、評価(粒子径、pH、電気伝導度など)できる。

3 化粧品の製造2
・処方に従いマイクロエマルジョン製剤を作製し、剤形評価を理解し、評価(粒子径、pH、電気伝導度など)ができる。

4 化粧品の製造3
・処方に従いシャンプー、リンスが調製できる。

5 美白成分の評価
・マッシュルームを用いたメラニン生成抑制試験が理解できる。最近の美白化粧品の美白メカニズムが理解できる。

6 表皮脂質の分析1
・角質細胞間脂質を構成する代表的な脂質を列挙し、その分析法を理解できる。

7 表皮脂質の分析2
・培養皮膚から皮膚脂質を抽出・定量できる。

8 まとめ
・皮膚生理学担当分の内容について理解することができる。

薬粧品動態制御学研究室担当分
1 全体説明

・皮膚や化粧品に関して興味を持ち、実習の意義を理解することができる。

2 皮膚の評価1
・皮膚の構造や機能について説明でき、皮膚の弾力性、色むらを測定することができる。

3 皮膚の評価2
・皮膚の構造や機能について説明でき、油分、水分、pHを測定することができる。

4 動物実験代替法を考える(ディベート形式)
・動物実験代替法について自らの考えを、他者に配慮し伝えることができる。

5 HPLCを用いた化合物の定量(演習含む)
・HPLCを用いて化合物の定量評価を行うことができる。

6 製剤からの化合物放出評価1
・製剤からの化合物の放出を評価することができる。

7 製剤からの化合物放出評価2
・製剤からの化合物の放出を評価することができる。

8 まとめ
・薬粧品動態制御学担当分の内容について理解することができる。
2年次になると研究・開発に必要なデーター解析、例えば研究の方法論や得られたデーターの解析方法、その評価に必要な統計学も修得します。また、化粧品を研究するのに必要な実験として、安全性に気を配ることはもちろん、それぞれの使用者にあった使い方まで化粧品を幅広く学び、「化粧品とは何か」の基礎を学びます。

城西大学の化粧品研究と埼玉県の産官学連携

埼玉県の化粧品生産額が平成24年・平成25年と2年連続第1位(平成24年、25年経済産業省「化学工業統計」)だったことを知っていましたか。残念ながら、そのあとは静岡県に1位の座を明け渡しましたが、埼玉県は全国的に化粧品生産額の需要が伸び悩むなかで海外の販路に目をむけ、城西大学薬学部、埼玉県保健医療部薬務課、埼玉県化粧品工業会と共にイスラム教徒向けのハラール化粧品の研究開発に取り組みました。ハラール化粧品の開発は2年前、提言したのは、城西大学薬学部の杉林堅次副学長(現:城西国際大学学長)です。三者の研究成果を基に石田香粧㈱がハラール認証に適合した化粧品を製造し2016年宗教法人日本イスラム文化センターから「ハラール認証」を与えられました。ムスリムは1日5回の礼拝時にメイクを落とさなければいけないこと、ヒジャブ(スカーフ)で覆われていない部分の日焼け予防に対する意識が高いことなどから、商品としてはメイクアップリムーバーとオールインワンのホワイトジェル、日焼け止めクリームのUVケアクリームの3アイテムとなりました。ブランド名は「Melati(メラティ)」「MADE IN JAPAN」のハラール認証化粧品です。
女性であれば、誰もが美しくなりたいと思う気持ちは同じだと思います。それはもちろんイスラムの教えで生きている女性たちも同じようにきれいでいるために、スキンケアやメイクに興味を持っています。私たちは品質というときに、化粧品を科学的にとらえて安全で肌に良いものを求めていますが、イスラムの教えで生きている人たちは、それに加えて、むしろそれ以上に教えに正しいかという品質が大切だと考えています。それらの基準に合格した製造過程でつくられた化粧品、つまりイスラム法で許された項目にのっとった化粧品がはじめて、ハラール化粧品だと言えるのです。
城西大学薬学部は、マレーシアのマネジメント科学大学 (MSU) と国際ハラール研究センター(ICHLAS)を設立、ハラール化粧品やハラール医薬品(漢方薬含む)などのハラール製品の開発やプロモーションに取り組んでいます。

薬学部薬科学科の研究分野

冒頭で、「元気」と「きれい」が学びのテーマ、と説明したように、城西大学薬学部薬科学科の研究分野は、化粧品だけではありません。薬学部薬科学科では、医薬品・化粧品・食品の3つの分野の研究開発、製造、販売の専門家を育成しています。簡単に薬、美、食、に分類してみましょう。
<美容を科学する>
化粧品を使う際に皮膚の中で何が起こっているのかを研究します。

<食品成分を科学する>
食品と薬の両方の性質をもつ「機能性食品」の安全性や有効性を調べ、その開発にとりくんでいます。

<肌から吸収できる薬を科学する>
「貼る薬」や「塗る薬」によって、薬物や有効成分を安定して体内に吸収させる事ができます。これらの医薬品開発に寄与しています。

これらの研究をあわせ生活者の視点に立って健康をプロデュースできる薬科学技術者の養成をめざしています。
では薬学部薬科学科の各研究室を紹介します。研究テーマに興味のある方は、次のところから城西大学薬学部薬科学科のホームページの研究室紹介へリンクしてありますので、クリックしてみてください。

大学院 薬科学専攻(博士前期課程)の研究分野

薬学部薬科学科の平成29年3月卒業の学生の進路をみると、卒業生58名の中で大学院進学は31名、そのうち城西大学大学院薬学研究科薬科学専攻(博士前期課程)へ進学した卒業生は29名(50%)です。
城西大学大学院薬学研究科は、「薬科学専攻(博士前期課程)」「医療栄養学専攻(博士前期課程)」「薬学専攻(博士課程4年制)」「薬科学専攻(博士後期課程)」があります。その中で薬科学専攻(博士前期課程)の研究分野をみてみましょう
より深い専門性と、より広い視野で人びとの「健康」をサポートする、スペシャリスト養成を目指して、また国民一人ひとりが主観的な生活と生命の質を高く維持し、健康のより良い状態を目指すことを支援できる高度な専門職業人の育成を目指し4つの研究分野があります。こちらも興味のある方はクリックしてみてください。
4つの研究分野
<基礎薬学分野>
<香粧品機能分野>
<食品栄養機能分野>
<医薬政策管理分野>

薬学部薬科学科の人材育成

薬学部薬科学科は、医薬品、化粧品、食品のプロデューサーをめざす「well-being(よりよく生きる)」をポリシーに、食べる人、使う人、服用する人の視点に立って、医薬品、化粧品、食品をプロデュースできる人材を育成します。そのため、3つの分野を相互横断しながらトータルで学び、研究開発はもちろん、製造や販売まで携わることができる、充実した選択科目を設置しています。また、「生活する人」に寄り添った情報を発信するためのカリキュラムは、城西大学ならではの強みです。

薬科学科が目指す人材育成の特徴を書いてみます。

<研究開発ができる薬科学研究者・技術者を育成>

医薬品だけでなく、化粧品、食品、家庭用品にも化学物質が使われています。人体と化学物質の関係を学び、医薬品、化粧品、食品の研究開発ができる薬科学研究者・技術者を育成します。

<機能性化粧品のスペシャリストを育成>

皮膚生理に働きかけて健康に保つことを目的とした「機能性化粧品」の安全性をチェックしたり、開発、製造、販売にかかわることのできる専門家の育成に取り組みます。

<3分野を相互横断的に学ぶカリキュラム>

医薬品・化粧品・食品をトータルで学んでいくために、3分野を相互横断しながら学びます。薬学科、医療栄養学科と密接に連帯したカリキュラムは、本学ならではの強みです。
これらから、薬学部薬科学科ではグローバル化、ダイバシティー化が極めて早い速度で進展する地域社会で、近未来に登場する新しい職業にも対応できる「総合的薬科学研究者・技術者」を育成します。すなわち「薬科学」に「境界領域の科学」を組み合わせ、「人文科学」や「社会科学」との接点も関連させ、健康寿命を延ばし、地域環境にも配慮し、人々が安心安全に暮らせる社会に貢献する医薬品・化粧品・機能性食品を創造できる人材です。それらとマネジメントを組み合わせ起業したい人、グローバルに活躍したい人の学びの場となっています。また、「健康」を支える高度な技術を修得するため、①充実した講義・演習・実習を通して、より深く専門性を探求すること、②より複雑化していく「健康」を分析するため、専門以外にも領域を超えて学識を養い、多角的にアプローチすること、これら二方向からの学びによって、高度な専門性と幅広い分野に対応できる応用力兼ね備えたバランスの取れた専門家の育成を目指しています。そして、創薬、香粧品開発、機能性食品開発、医療等、それぞれの現場で「健康」に幅広く貢献できる、そんなスペシャリストを養成していきます。

薬学部薬科学科の進路と就職

次に進路状況をみてみましょう。薬学部薬科学科の卒業生はどのような進路があるのか、就職はどうなっているのかです。
平成29年3月卒業の学生の進路をみてみましょう。さきに述べたように、薬学部薬科学科は男女合わせて58名です。そのなかで大学院進学は31名になります。そのうち城西大学大学院薬学研究科薬科学専攻(博士前期課程)へ進学した卒業生は29名です。他2名は他大学大学院に進学しています。卒業生の半数以上が、大学院へ進学したということです。薬学部薬科学科の学生が大学院に進学を希望する理由は、さらに知識を広めるとともに将来は研究職・技術職に就いて働きたいということです。現在、薬学をはじめとする理系学部で学ぶ多くの学生は、学部4年間+大学院2年間=6年間の勉強を経てこそ高度な専門知識を身に付けられ、自分自身の将来像も見えてくると考えています。結果として就職の幅も広がります。また有望な人材を求めている企業も、研究・開発にとりくむ力量のある博士前期課程(修士課程)を終えた学生を必要としています。薬科学科は4年制ですが、大学院へ進学し、2年間の博士前期課程を終えてはじめて、薬科学科の特色ある教育プログラムを完了したと言えます。
城西大学大学院薬学研究科薬科学専攻を修了(大学院の卒業は、一般的に「修了」といいます)した学生の就職先をご覧ください。職種としては多くの大学院修了生が研究・開発にすすんでいます。薬学研究科薬科学専攻を修了した学生が、生活者の視点で研究・開発にたずさわり、より良い製品の開発に取り組んでいるのです。
中野冷機(株) PCIソリューションズ(株) クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン(株) (株)ワールドインテック 東光薬品工業(株) イワキ(株) (株)メディクロス (株)コスモビューティー 科研製薬(株) 帝国製薬(株) (株)マイクロン (株)オムニカ (株)ツムラ (株)メディサイエンスプラニング 救急薬品工業(株) クレイス(株)
会社名では分かりにくいでしょうから、いくつか紹介しましょう。
(株)コスモビューティーは清浄・清潔・美化に関するモノ作りをしている総合メーカーで1986年に化粧品部門は独立しています。企画提案から、試作、製造、パッケージデザイン、スケジューリング、納品まで手がけるモノ造りの会社です。“単なるOEMメーカーではない”という事を自負し、薬学研究科で学んだ学生は身に付けた専門知識を生かし、消費者の求めるモノ造りに研究・開発を通して活躍しています。
帝国製薬(株)は創業以来、消炎鎮痛パップ剤のパイオニアとして世界初の温感パップ剤・経皮吸収型消炎鎮痛パップ剤の開発に成功し、その業界をリードしている会社です。皮膚を通して薬剤を吸収させる開発には、薬学研究科薬科学専攻で学んだ知識や技術が生かされているのでしょう。
救急薬品工業(株)は世界初の医療用フィルム剤を製品化した会社です。薄さ数十ミクロンである口腔内フィルム製剤は錠剤に比べると、口の中で溶けやすいので飲みやすく携帯しやすい、患者さんにとってはとても大きなメリットのある製剤です。
薬学部薬科学科卒業生の約半数は大学院へ進学しますが、次に薬学部薬科学科を卒業して就職するときについてお話しします。薬学研究科とはまた違う就職になります。薬学部薬科学科卒業生の職種としては専門知識を兼ね備えた営業職へすすむ卒業生が多くなります。城西大学には「就職部就職課」があります。就職課にはキャリアコンサルタント(国家資格有資格者)が6名(平成29年度)おり、学生のサポートに当たっています。各学部別に進路相談に当たっているため、専門知識によるきめ細やかなサポートを薬学部薬科学科学生としてうけられます。
(株)虎昭産業 ニチニチ製薬(株) (株)マリンフレッシュ (株)高座豚手造りハム 救心製薬(株) P&Gマックスファクター(同) 国際協商(株) (株)富士薬品 ウエルシア薬局(株) (株)セキ薬品 アイングループ (株)保健科学研究所 エイツーヘルスケア(株) (株)メディクロス (株)マイクロン (株)サンリツ (株)ミュゼプラチナム (株)江東微生物研究所 八潮中央総合病院 シミック(株)

薬学部薬科学科の入学試験

薬学部薬科学科は、アドミッション・ポリシー(入学者受入の方針 ※2017年度)を次のように定めています。アドミッション・ポリシーとは、学生募集の基本になる考え方のことです。薬学部薬科学科の入試方法は、この基本方針にそって個々に決められます。
薬科学科は、人々の生活の安全確保と健康増進を支援する薬科学研究者・技術者の育成を目指します。したがって以下のような人の入学を求めます。

関心・興味・意欲
●医薬品関連、機能性食品、化粧品や機能性化粧品などの研究者または開発者になりたいと考えている人
●生命科学関連の研究者になりたいと考えている人
●臨床検査の素養をもった薬科学技術者として、地域社会やグローバル化する社会に貢献したいと考えている人
●医薬品、機能性食品、化粧品とマネジメントを組み合わせて起業したいと思っている人
●人々の健康と安心・安全に寄与して働きたいと思っている人

期待する能力:知識・専門性
●薬学・薬科学教育に対応できる十分な基礎学力をもつ人
●高等学校で履修すべき教科・科目 英語、国語、数学、理科(化学、生物)(物理も履修することが望ましい)

期待する能力:態度・人格・思考・判断・実践的スキル・表現
●教養を深め、専門知識の向上を目指して、資格取得のため、自ら積極的に学ぶ主体性と意欲をもつ人
●論理的・科学的な思考に基づいて物事の課題や問題点を捉え、解決するために意欲的に努力する人
●基本的なコミュニケーション力・プレゼンテーション力をもつ人
薬学部薬科学科の入学定員は50名、主な入学試験は、指定校推薦入学試験、AO入学試験、一般入学試験、大学入試センター試験利用入学試験です。
指定校入学試験の推薦基準ならびに日程、選考方法等の実施内容は、毎年該当校に通知してお知らせします。この入試に関する情報は在学している高等学校の進路指導担当の先生にお尋ねください。
一般入学試験は城西大学が独自に行う学力試験です。大学入試センター試験利用入学試験は、大学入試センター試験の得点で合否を決める試験です。
学生募集の窓口は、入試部入試課です。入試関係の情報は、城西大学公式サイトの「受験生サイト」に詳しく掲載します。オープンキャンパス情報実施する入試の種別や入試日、合格発表日といった日程、入試科目を主とした選考方法Web出願、前年度入試結果一般入試の過去問題パンフレットなどもここに掲載します。

城西大学薬学部にある3つの学科と城西大学の所在地 (行き方)

城西大学薬学部は城西大学坂戸キャンパスにあります。坂戸キャンパスは、埼玉県坂戸市けやき台1-1にあります。
薬学部には、薬学科薬科学科医療栄養学科の3つの学科があります。薬学科は6年制で薬剤師を養成するための学科、医療栄養学科は管理栄養士を養成するための学科です。薬学部の主な校舎は3棟。16号館、18号館、21号館です。薬学科は21号館、医療栄養学科は16号館、薬科学科は18号館を中心に研究、教育が行われます。
城西大学坂戸キャンパスには薬学部の他に、社会科学系の経済学部現代政策学部経営学部があり、理系では理学部、さらに城西短期大学もあります。城西大学は、大学院や短期大学も含め、総学生数が8000人を越えます。また、理学部数学科、城西短期大学は坂戸キャンパスの他に、東京都千代田区に東京紀尾井町キャンパスがありますのでどちらで学ぶかを選択できます。
鉄道で説明しましょう。東武東上線「坂戸」駅から東武越生(おごせ)線に乗り換えて3つ目の「川角」(かわかど)駅で下車して、歩いて10分ほどで城西大学坂戸キャンパスの正門につきます。JR八高線では、八王子方面からですと「高麗川」(こまがわ)駅からシャトルバスで30分、高崎方面からですと「越生」(おごせ)駅で東武越生線に乗り換えて「川角」(かわかど)駅下車になります。「川角」駅は小さな駅ですが、日本医療科学大学、明海大学歯学部、埼玉平成高校の利用駅にもなっているので、通学時間には大学生や高校生の利用がとても多く活気あふれる駅です。西武池袋線「飯能」(はんのう)駅からもシャトルバスがあり、「坂戸」駅からは女子学生のためのバスも運行しています。
城西大学坂戸キャンパスのある埼玉県坂戸市は、埼玉県の中部にある人口10万1千人の市で、市の西部を南西から高麗川(こまがわ)が流れ、遠くには秩父連山を見渡せる緑豊かな街です。夏には、夏のお祭りである大迫力の屋台(山車)やお囃子が太鼓や笛の音色を街中に響き渡らせ、また秋には約3千人の踊り子、19万人の人々が見学に訪れる一大イベントである「坂戸よさこい」で街は熱気に包まれます。

研究室レポート

それでは最後に研究室レポートを見てみましょう。
こちらは城西大学薬学部2018のパンフレットに掲載されています。

薬粧品動態制御学研究室

これまで多くの大学が化学合成物質を用いて難病や生活習慣病の治療薬を研究していましたが、今世紀に入ってこれまでの研究方法を踏襲するだけでなく、新しい発想による創薬の開発が求められています。薬粧品動態制御研究室では、薬物を錠剤や注射剤のような投与しやすい形にする「製剤学」をベースに、化粧品の開発、アロマテラピーなどの従来の西洋薬にはない概念を用いた皮膚科学の研究など、さまざまな分野に発展させながら、創薬の新しい可能性を模索しています。
本研究では、城西大学薬学部の理念である「一人ひとりのQOL(quality of life:生活と人生の質)を高め、健康のより良い状態になるよう支援する」という考えのもと、開発者がつくるべきは「化合物」ではなく人々が手にとりたくなる魅力的な「製品」であると考えています。そのために専門的な薬学知識とともに、コンセプト立案からパッケージデザインに至るまでに必要な企画力、マーケティング力、製造企業との折衝(?)能力なども重視しています。そうした研究の成果の一つが、基礎化粧品セット「JU45アクアルチア」を大学発の【スキンケア効果に優れた化粧品】第1号として製品化したことです。またその後も血行改善や抗酸化作用などを有するハーブエキスを含んだ洗顔石鹸「JU50ハンガリアンコスメケーキ」、ローズの香りの「JUブルガリアンウォータ」や「ペタル ソバージュ ジョーサイ ローズクリーム」などの製品を本研究室から発表しています。このように「薬学的な視点から化粧品を開発する」という、従来の創薬研究の枠にとどまらない広がりのある新しい分野を開拓しているのです。また、本研究室は留学生の受け入れにも積極的です。マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、中国などアジアからの留学生が約20人以上在籍し、日本の学生とともに熱心に学んでいます。ムスリムの学生も多いことから、アルコールや豚由来の原料を使用しないなど戒律にそって処理された、ハラル化粧品の開発も主導しました。こうした研究・開発は、化粧品生産額が上位である埼玉県内の地域企業との共同で行っています。
このような研究・開発のもと皮膚科学を発展させ、従来にない発想で製品開発に挑んでいるのが薬粧品動態制御学研究室です。

トピックス

その1 JUブルガリアンローズウォータ

城西大学薬学部薬科学科で企画開発された「JUブルガリアンローズウォータ」が薬学部薬科学科の叡智を結集して作られました。ローズウォータはバラの香気にあふれた化粧水で、特に冬場の乾燥肌や季節の変わり目の敏感肌にも安全に使えるほか、入浴後のボディーローションやヘアーロション、衣類へのスプレー、部屋のフレッシュメントにも使えます
(こちらは城西大学ホームページ 城西大学オリジナルグッズで購入可能です)。

その2 日本の薬学部で唯一のセメスター留学

薬学部薬科学科では、海外の薬学部に約半年間留学し、習得した単位を卒業単位として認定するプログラムを日本の薬学部で唯一行っています。参加する学生は、城西大学の薬学部薬科学科1年次の後期に開講されている科目と同じ科目を海外姉妹校のマネージメント・科学大学で受講します。もちろん講義および試験は英語で行われます。薬学の基礎科目を英語で学ぶことは、"世界で活躍できる人"になることにつながります

その3 研究室早期配属制度

成績が特に優秀な学生(上位3分の1)のうち早期配属を希望した学生は、通常の研究室配属よりも早く2年生の4月から研究室に配属することができます。授業時間の合間および授業終了後に配属研究室で研究に取り組めます。

その4 大学院薬学研究科特例受験(飛び級制度)

極めて成績が優秀な学生で、3年生修了時までに卒業に必要な単位をほぼ修得した者は、城西大学大学院(薬科学専攻博士前期課程)入学試験を受けることができ、合格すれば4年生を経ず大学院へ進学できます(この場合、薬学部薬科学科の卒業を認定するものではありません)。

最後に

城西大学は、建学の精神「学問による人間形成」に基づき、社会に有意な人材を育成するとともに、人類文化の発展に寄与することを理念としています。この「受験生のための 化粧品が学べる 城西大学薬学部薬科学科」を最後まで読まれた方が、建学の精神に賛同され、薬学の世界の化粧品研究に興味や関心をもっていただければ光栄です。
城西大学薬学部薬科学科
所在地:〒350-0295 埼玉県坂戸市けやき台1-1 城西大学 坂戸キャンパス
設置 2006年(平成18年)4月
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