薬学研究科

薬科学専攻(後期)_生体防御学講座

薬学研究科博士後期課程 薬科学専攻 食毒性分野

生体防御学講座
Laboratory of Immunobiochemistry

職位

氏名

大学院担当科目

教授

日比野 康英

高度先端薬科学特論、食毒性特論演習Ⅰ、博士論文研究

准教授

神内 伸也

 

助手

岩田 直洋

 

研究内容

本講座では、薬学的な視点に加えて、薬学分野と食品・栄養分野の中間に位置して両者を融合させたPharma-Nutrition分野の視点を積極的に取り入れた研究を展開している。特に、現代人にとって最も身近な生活習慣病である糖尿病、高血圧症および脳血管障害に着目し、病態時の酸化ストレス状態に焦点を絞って研究を進めている。これまでに、これらの病態下で共通して体内の酸化ストレスが亢進することを見出しており、さらに、これに伴って腸管や脳の生理的変動に起因する種々の代謝酵素やトランスポーターの発現変動が確認され、これらの変動は、薬物の効果発現に大きく影響することが強く示唆された。従って、薬物治療においては生体の酸化ストレス状態を緩和することが重要であるとの考えに至り、酸化ストレスの上昇に起因する血糖や血圧の上昇を抑制する物質の探索と共に脳虚血時の脳障害を軽減する食品・食品成分を探索するそれぞれの評価系を確立して、現在までに優れた効果を示す食品を見出した。今後は、食品成分の過剰摂取等による負の作用(食毒性)に起因する身体の酸化ストレスに注目して、遺伝子の発現レベルで新規のストレス評価系を構築するとともに酸化ストレスが生活習慣病の発症や医薬品の作用に与える影響を解析する。さらに、得られた知見に基づいて実際の医療現場で酸化ストレスを制御することができる食品や医薬品が、疾病の予防や適切な治療に適応できるかどうかを検討している。

業績(主な業績3報)

1.Naohiro Iwata, Mari Okazaki, Rika Nakano, Chisato Kasahara, Shinya Kamiuchi, Fumiko Suzuki, Hiroshi Iizuka, Hirokazu Matsuzaki, Yasuhide Hibino, Diabetes-mediated exacerbation of neuronal damage and inflammation after cerebral ischemia in rat: Protective effects of water-soluble extract from culture medium of Ganoderma lucidum mycelia。In Advances in the Preclinical Study of Ischemic Stroke, edited by Maurizio Balestrino, InTech, 215-240, 2012

2.Meiyan Xuan, Mari Okazaki, Naohiro Iwata, Shinya Kamiuchi, Fumiko Suzuki, Hiroshi Iizuka, Yasuhide Hibino, Protective effects of a water-soluble extract from culture medium of Lentinus edodes mycelia against neuronal damage after hypoxia-ischemia in mice. Japanese Journal of Complementary and Alternative Medicine, 8(2): 99-107 2011

3.Yukiko Kawahara, Shinya Kamiuchi, Mari Okazaki, Naohiro Iwata, Tatsuhiro Usui, Meiyan Xuan, Fumiko Suzuki, Hiroshi Iizuka, Yasuhide Hibino,, Inhibitory effects of a water-soluble extract from culture medium of Ganoderma lucidum (Rei-shi) mycelia on postprandial blood glucose elevation in type 2 diabetic mice and additional effect with α-glucosidase inhibitors, Japanese Journal of Complementary and Alternative Medicine, 8(1): 1-9 2011

人材育成の目標

1.機能性を活かした食品の研究・開発さらには創薬に携わる研究者の養成

食材の機能を考慮した食事設計が可能な能力を修得するとともに、食品に含まれる生理活性成分を創薬にまで発展させることが可能な極めて高度な専門職業人を育成する。

2.食品機能を考慮した医療技術者・専門家の養成

個人の遺伝因子や生体指標を反映させた食事設計や食品開発、情報発信が推進できる医療技術者・専門家を育成する。

具体的な人材とは、(1)大学などの教員、研究者 (2)製薬会社などにおいて医薬品・病態食の開発・研究・製造に携わる研究者、技術者 (3)食品会社などにおいて機能性食品・病態食の開発・研究・製造に携わる研究者、技術者 (4)保健・医療行政などでレギュラトリーサイエンスに携わる専門家 であると考えている。

生体防御学講座では、これらのどれを目指す場合でも、ジェネラリストとして豊かな素養を身に着けたうえで、極めて高度な知識と技能を習得することが重要であることを認識し実践できるようになることを目標として指導する。
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