水田三喜男の関心は、エッセー「浮世絵は楽し」に、浮世絵には「歴史の懐しさがにじみ出て」いて
「民族をいとおし」む
気持ちが湧き上がってくるとあるように、もっぱら人物や風俗に向けられました。
本コレクションの大半が、写楽を9点含む役者絵と美人画からなる点、また菱川師宣から、鳥居派、勝川派、
歌麿、北斎などを経て幕末明治まで、肉筆・版画とも浮世絵の流れが体系的にたどれる内容であるところに、
蒐集者の好みを窺うことができます。
その中から、とくに、水田の暖かいまなざしが感じられる作品を、シリーズで紹介していきます。 |