有機化学系実験

薬学科・製薬学科




【目標】
  薬剤師は、日本薬局方収載医薬品を含む多種の薬物の取扱いを許されている。 その薬物の多くが化学反応によって合成された物質、または植物や微生物によって作られた有機化合物である。薬剤師は有機化合物についての情報を習得することによってその職務を遂行することができる。
有機化学系実験≠ナは教員の指導の下に、学生が実際に種々の薬品と実験器具を用いて、合成・分離・精製・確認等の基礎的操作を行う。学生が有機化学についての知識を深め、将来の薬剤師としての資質を高めることをめざしている。



基礎有機化学

■Unit 1 実験器具の名称
溶媒の蒸留
溶媒は、物質の反応や精製などに使用される。したがって、溶媒中の不純物は実験結果に重大な影響を与える。有機化学実験では精製された溶媒を使用する。溶媒の基本的な精製法として蒸留法がある。この実習では酢酸エチルの蒸留を行う。

 ■Unit 2.1 蒸留器具の組立
 ■Unit 2.2 蒸留の実行
 ■Unit 2.3 水浴の準備
 ■Unit 2.4 天秤を使う
 ■Unit 2.5 カルシウム管の準備
 ■Unit 2.6 デシケーターの準備
液性による有機化合物の分離、精製、確認
  有機合成反応を行った後、主生成物、副生成物、未反応物質を含む反応混合物から目的物を分離する必要がある。
その基本的な手段として、いろいろな液性の水溶液(炭酸水素ナトリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、希塩酸)に対する有機化合物の反応性の差を利用する方法がある。
この実習では、数種の有機化合物を含む溶液から個々の化合物を分離し、再結晶法により精製する。
また、有機化合物の確認のために誘導体合成を行い、融点を測定する。

【目的】
  カルボン酸、フェノール、塩基性物質、中性物質の4種類の化合物を含む溶液から、それぞれを分離する。分離した化合物は、融点測定や誘導体への変換により確認する。

4種類の化合物化合物名
カルボン酸安息香酸、サリチル酸
フェノールフェノール
塩基性物質アニリン、キノリン、イソキノリン、2−メチルキノリン
中性物質アセトフェノン、ナフタレン、コレステロール

【使用する主な器具】
     分液ロート
     ブブナーロート
     目皿ロート
     吸引ビン
     グロッケ
     蒸留装置(リービッヒ、ト字管、二又アダプター)
     加熱還流(ジムロート、ナスフラスコ)
     融点測定装置

【実験項目】

   (1)カルボン酸の抽出と精製

      ■Unit 4 炭酸水素ナトリウム水溶液を用いたカルボン酸(安息香酸)の抽出操作

          

      ■Unit 5 安息香酸 の再結晶による精製

      ■Unit 6 融点測定操作

   (2)フェノールの抽出と誘導体合成

      ■Unit 7 水酸化ナトリウム水溶液を用いたフェノールの抽出操作

          

      ■Unit 8 溶媒留去の操作

      ■Unit 8.1 フェノールのブロム化

          

      ■Unit 9 フェノールの誘導体(Phenyl p-toluenesulfonate)合成

          


      ■Unit10 Phenyl p-toluenesulfonate の再結晶による精製

   (3)塩基性物質と中性物質の分離と誘導体合成

      ■Unit11 希塩酸を用いた塩基性物質と中性物質の分離操作

          

      ■Unit12 塩基性物質の誘導体(ピクレート)合成

          

      ■Unit13 中性物質(ケトン)の誘導体(トシルヒドラゾン)合成とその再結晶による精製

          


   (4)フェノールの反応・芳香族求電子反応

      ■Unit14 フェノールのニトロ化反応

          

      ■Unit15 水蒸気蒸留の操作(ニトロフェノールの分離)


      
   (5)アセトアニリドの合成

      ■Unit16 アニリンのアセチル化反応

             


応用有機化学
【目的】
  アスピリン、スルファミン、イソニアジド、リドカインなどの医薬品を合成する。

【実験項目】

   (1)アスピリンの合成

      ■Unit16 サリチル酸のアセチル化反応
          

   
   (2)スルファミンの合成

          

   (3)イソニアジドの合成

          

   (4)リドカインの合成

          



生薬化学
【目的】
   カイカ、ダイオウ、ロジン、オウバクなどの生薬から、有効成分を抽出し、精製する。


          




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