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2021.04.30
お知らせ 大学
新2年生の入学式が4月30日に執り行われました【城西大学 城西短期大学】

202104302年生入学式

 新2年生の入学式が4月30日午後、総合体育館で執り行われました。昨年は新型コロナ感染症の感染拡大のため中止となっており、新2年生にとっては1年越しの入学式となりました。コロナ禍の中、入学して1年間、オンライン授業等で多くの負担をかけたとして、新たな気持ちで新年度をスタートしてほしいと開催に至りました。入学式には約1800人の新2年生のうち、約600人が参加。感染予防を徹底し、手指の消毒、マスク着用、着席の間隔を空けて実施しました。

202104302年生入学式

202104302年生入学式

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202104302年生入学式

202104302年生入学式

202104302年生入学式

 藤野陽三学長は告辞で「今後の新型コロナウイルス感染症の展開は全く読めません。皆さんの大学生活は、今までの大学生が経験しなかったものになることは間違いないと思います。だからこそ、この機会に新しいこと、普段できないことにチャレンジしてください」と呼びかけ、「自分の好きなことを見つける、それが大学で過ごす意味、意義だと思います。城西大学、城西短期大学という場で学び、自分のやりたいことを見つけてください」結びました。

 引き続いて、上原明理事長と来賓の東京工業大学教授で同大のリベラルアーツ教育のリーダーを務める文化人類学者の上田紀行先生の祝辞がありました。
 上原理事長は「問題意識を持って視野を広げること、感じること、考え続けることが非常に大事。そして自分が思っていることを相手に理解してもらうコミュニケーション能力を広げることをぜひ実践していただきたい」と述べました。そして「明日の自分は今日、自分が考えて、感じて、行動したことの結果である。人生は自己責任」との言葉を紹介して、学生にエールを送りました。
 また、上田先生は冒頭、「2年目のこの時期に入学式をやろうと、皆さんのことを思ってくれた人がいる。そのことに『おめでとう』と言いたいと思います」と語りました。そして『思い』を巡って「人間は誰かから思いをもらったら嬉しい動物です。だけど自分が思いを持ったら輝く動物なんです。本当に輝いている人は、自分の中にあふれる思いを持っている人なんですね」と述べました。さらに「ピンチをチャンスに変えてください。チャンスがあったら、まずそれをつかんでください。つかんでから考える。そして失敗してもめげないでください」と語り、「ここに足を運んだフットワークを生かし、この素晴らしいキャンパスで思いを育んで、そして輝く人になってください」と呼びかけました。

 この後、佐藤圭一郎さん(現代政策学部社会経済システム学科)と佐藤珠子さん(短期大学ビジネス総合学科)が学生代表として挨拶。佐藤圭一郎さんは「私たちが、どのような学生生活を過ごすことが正解か、その解を導き出すことは不可能ですが、一人ひとりが、『夢』という名のペダルを漕ぎ続ければ、私たちの大学生活、いや未来は、明るくなるのではないでしょうか。まだ先が見えぬ不安な世の中だからこそ、私たちは引き続き、『建学の精神』に則って大学生活を過ごし、社会貢献し続けていきます」と述べました。また、佐藤珠子さんは「いまだ感染は収まっておらず、日本経済においても様々な問題が生じています。少子高齢化が進む今、私たち若い世代が、このような社会的な問題に立ち向かい、これからの日本を担っていかなくてはなりません。これからの1年間という限られた時間の中で、それぞれの目標に向けて真摯に勉学に励むとともに社会に貢献できる大人に成長したいと思います」と誓いました。

202104302年生入学式

202104302年生入学式

202104302年生入学式

 会場の椅子には、新2年生のために株式会社セキ薬品と薬学部卒業生の関伸治・同社代表取締役会長から贈られたパネルバン3台分もの生活支援の品が、袋に小分けされて置かれました。不織布マスクや除菌洗浄水、歯ブラシなど。参加した学生たちは思わぬプレゼントを手に笑顔で会場を後にしていました。

202104302年生入学式

202104302年生入学式

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城西大学学長 藤野 陽三 告示

 令和二年度 入学生の皆さん
 
 ご入学おめでとうございます。一年が経過してしまいましたが、ここに入学式を挙行できることを大変嬉しく思います。城西大学 学長の藤野です。私は、昨年度から、城西大学で学長を務めています。
 昨年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大のため、断腸の思いで、入学式の挙行を取り止めることとしました。授業開始時期も遅れ、五月のGW明けから始まった新学期は、オンライン一色の授業でした。慣れないオンラインの授業で、私たち教職員も対応に苦慮しましたが、皆さんも激変した環境に戸惑ったことでしょう。後期からは、学部によっては対面授業がある程度行われ、先生やクラスメイトたちと話す機会も少しはあったかと思いますが、やはり異常な状況であったことに変わりはありません。
 今年の一月から発出された緊急事態宣言は、三月にようやく解除され、城西大学としては、四月から、百名以下の授業は感染防止対策を十分に施した上で、対面で授業を行うことを決定しました。この春は、学生の皆さんがキャンパスに溢れ、賑やかさを取り戻しました。私が学長に就任して、初めてみた活気のあるキャンパスでした。
 それもつかの間、今週からは一都四県に緊急事態宣言が再度発出され、埼玉県も一部の市には、まん延防止等重点措置が適応されました。恐らく、対面授業はオンデマンドなどと組み合わせたハイブリッド型の授業にならざるを得ないと思っています。このような状況が前期だけで終わればよいと思いますが、場合によっては、後期もこのような状況が続いているかもしれません。
 「どうしてこんなことに…、俺たちついてないよね」とは思わないでください。皆さんの身の回りの人たちは勿論、日本中の人たちが辛い目に遭っているのです。世界を見渡せば、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている多くの人々が存在しています。考え方を変えて、こういうときだからこそ、様々なことにチャレンジしようと思ってもらいたいのです。
 東京オリンピック・パラリンピックが一年延期され、この夏に開催される予定ですが、その前の東京オリンピックは1964年に開催され、当時、私は中学三年生でした。そのあと、大学進学後も、進学した大学は学園紛争の最中で、紛争は加速の一途を辿り、翌年の入学試験は中止となりました。自分の入学した大学がつぶされるのではないかとさえ思いました。
 一年以上に渡って、授業は行われませんでした。大学の理系学部に入学したものの、自分が何を勉強したいのかは、はっきりとしていませんでした。手当たり次第に、小説、人文科学、社会科学、自然科学と、いろいろな分野の本を読み漁り、その中で、ある一冊の本にとても魅かれ、自分は地球物理学を勉強しようと思いました。しかし、相談した10歳上の兄から地球物理学に進学することを考え直すように、強く説得され、納得しました。ならば、地球に触れることのできる、地球物理学にもっとも近い工学分野は土木工学だと思い、それを選びました。進学してみると、土木工学は、道路や鉄道を作ったり、橋をかけたり、また町を計画したりと、とても幅の広い社会と結びついた工学で、とても面白く、第一志望ではありませんでしたが、土木工学を選んでとても良かったと感じました。私の場合は兄でしたが、アドバイスをしてくれる人がいてくれて、今でもよかったと思っています。皆さんも、相談できる人を持っていただきたいと思います。大学生活の中でそういう人が見つかることを期待していいます。
 先ほどもお話ししましたが、私が大学一年生の時はいろいろ迷う中で本を読み進めていました。その中で、次第に、自分の進みたい方向が見えてきました。様々な経験をした中で、自分で進路を選び、今の私があるのだと思います。結果オーライという気持ちです。
 今後の新型コロナウイルス感染症の展開は全く読めません。皆さんの大学生活は、今までの大学生が経験しなかったものになることは間違いないと思います。だからこそ、この機会に、新しいこと、普段できないことにチャレンジしてください。それが皆さんを大きく成長させ、自分を変えるきっかけとなり、将来振り返ったときに、実行してよかったな、と思える日が必ず来ると思います。
 皆さんは、高校までは生徒と呼ばれ、大学では皆さんのことを学生と呼びます。生徒と学生の違いは何なのでしょうか? 生徒は教わるもの、学生は学を修めるもの、受け手なのが生徒で、主体であるのが学生です。私の定義では、「学生は自ら学び、自分のやりたいことを見つけること」だと思っています。自分のやりたいことを見つけることは卒業したあとの自分のキャリア形成にも繋がりますし、私たちの気持ち、生活を豊かにします。
 学ぶということは、大学での授業も含みますが、もっともっと広い意味です。スポーツ以外の課外活動も含みます。自分のやりたいことですから、他の人と自分を比較することは必要ありませんし、人と自分を比較すべきではないのです。自分の好きなことを見つける、それが大学で過ごす意味、意義だと思うのです。城西大学の建学の精神は「学問による人間形成」です。人間形成にはいろいろな意味がありますが、自分のやりたいことを見つけるというのは人間形成のかなりの部分を占めると私は思っています。
 私も、学長に就任して一年が経過しました。この大学で自分がやりたいことを見つける一年でした。一番やりたいことは、皆さんが学び、自分のやりたいことを見つけられる環境を作ることです。授業での気づきや、はっとする体験が、皆さんが自分自身を見つめ直す機会を与えてくれ、より自分を豊かにしてくれると信じています。
 今日は、私のあとに、上原 明 理事長に祝辞をいただきますが、学外からもゲストを迎えています。文化人類学を専攻される中で、リベラルアーツ教育、すなわち、若い人たちに独立してもらい、自由になることをサポートする教育に取り組んでこられた、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院長 の上田 紀行 先生です。先生から、祝辞をいただきます。上田先生、誠にありがとうございます。感謝に堪えません。皆さんも上田先生のお話をよく聞いてください。皆さんには本日の感想をウェブから投稿してもらいます。
 最後に、学生の皆さん、今後も新型コロナウイルス感染には十分、気をつけてください。そして城西大学という場で学び、自分のやりたいことを見つけてください。
 改めて、ご入学おめでとうございます。
 そして、城西大学・城西短期大学を選んでいただいたことに感謝します。

令和三年四月三十日
城西大学学長 藤野 陽三

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