国際教育・留学 Study abroad
日本での最高の思い出
                           現代政策学部 チェルメイ シラールド

 皆さん、こんにちは!ハンガリーのカーロリ・ガシュパール大学日本学科修士課程の交換留学生、チェルメイ・シラールドと申します。この度の「留学生の声」では、自分が今まで日本で体験や経験をしたことについて書きたいと思います。
 
ハンガリーでは日本の文化や歴史などを勉強しているので、日本に来るのは自分の夢でした。ほぼ一年間日本に留学することが決まり、すごく嬉しかった一方で、「俺なんかはまだ一人暮らしをしたことがないし、生活とか炊事はどうなるのかな」「友達とか作れるのかな」などの不安を感じていました。そのため来日する前に自分なりに色々な目標を立て、それを目指して頑張るようにしています。一番達成したいのは、自分の言語能力を高め、日本語能力試験 (JLPT) の N1レベル (5段階で一番難しいレベル) に合格することです。そのほか、日本の色々なところへ旅行やハイキングをすることも目標です。

 初めて旅したのは大学の冬休みで、関西地方へ行って来ました。主に有名な観光地や世界遺産に登録されている場所を訪ね、神社やお寺で御朱印 (神社や寺院において、参拝者に向けて押印される印章や印影のこと) を集めたり、温泉巡りをしたり、大阪大学の友人と会ったりしました。経路としては、川越から夜行バスで出発し、大阪に2泊した後に3日目に京都へ行くついでに1日奈良で過ごして京都に3泊し、また大阪の方に向かいました。
 そこで一番印象に残ったのは、元日の高野山です。大晦日に京都の神社で除夜の鐘を鳴らしてから高野山へ向かい、昔の巡礼者のように大門から歩きはじめ、空海が入定されている奥の院の弘法大師廟へ向かいました。奥の院入り口の一の橋から御廟・灯籠堂まで、約2キロメートルの杉並木の道を歩きながら、「このすごく古い森は、やっぱり聖地だな」と実感しました。そこから墓石などを通り過ぎると灯籠堂に着き、堂に入った時にお坊さん達が仏経を唱えていたことに感動し、さらに御廟所を出たところで雪が降り始め、信じられないような思いでした。しかもそれは来日して初めての雪だったので、一番良い思い出になりました。

奥の院 サイズ変更

奥の院道端にある灯籠

ニセコ サイズ変更

ニセコの粉雪

 雪といえば、北海道に位置する有名なニセコにスキーに行きました。最高のパウダースノーを求めて世界中の人々が滑降しに来ると聞いていたので、「せっかく日本に留学するのだから、自分も行ってみたいなぁ」と思い立ち、札幌行きの飛行機チケットとスキー板のレンタルを予約しました。着いた日からほぼ5日間雪が降り続き、宿泊先のホステルの前には6メートルぐらいのすごい雪が積もりました。滑降した時はまるで浮遊しているかの様で、特にまだ誰の板も通っていない雪は、20年間ぐらいスキーをしている自分でも、今年は一番良かったかあるいはトップ3に入ると思うほどでした。

 この春休みには大阪大学の友人と共に、鎌倉と横浜に2日間行った他、日光で一人ハイキングを楽しみ、JR青春18きっぷで関西、四国の北の方と中国地方へも行ってきました。また、4月には好きなバンドが来日し、それを2回観に行くことができそうなので、今からとても楽しみです。

 

 そろそろ新学期が始まり、つまり早くも留学の半分が過ぎてしまいました。今まではとにかくやりたかったことをやっていたのですが、これからは卒業論文のテーマを見つけたり、日本とハンガリーの架け橋となるようなことをしたり、日本語能力試験合格を目指して頑張りたいと思います。

戦場ヶ原 サイズ変更

戦場ヶ原の木道と男体山

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