【アメリカ】サマーセミナー 短期語学研修
サマーセミナーに参加して感じたこと
薬学部1年 中島 遥海
初めての海外に備えて私がしたことは、簡単な定型文を覚えることと語彙を増やすことでした。私はアメリカに行くまで「話せない」「伝えられない」ことが最も重大な問題であると思っていました。しかし、アメリカへ行ってその生活で使われている英語を聞いたときに、初めて聞き取れないことに気がつきました。私にとって最も大きな問題は「聞き取れない」ことだったのです。
実際に生活で使われている英語は授業の音声のような綺麗なものではなく、日本で話される日本語が話者によって話され方が変わるように、個性などを反映した自由なものでした。それを聞き取るのはとても難しく、授業や日々の生活の中では、話の内容がわからないことが原因で返答ができなくなってしまうことが何度もありましたし、何度も聞き返してしまい迷惑をかけてしまうこともありました。最初の一週間は授業中の先生の言葉さえ聞き取れず、周囲の人に内容を確認する始末でした。聞き取れなければ、会話に入ることもできず、答えることもできません。聞き取れないことがどれほど辛いことであるかを感じた一週間だったと思います。それでも、どうにか会話をしようと聞き取れない言葉はノートにスペルを書いてもらうなどするように努めました。
そして、最後の週になると耳が慣れてきたのか完璧には聞き取れなくとも、何となく内容がつかめるようになってきました。それは自身の成長だと思いますし、何よりホストマザーとの会話が少しでも増えたのが嬉しかったです。英語が聞き取れなかったときは、言葉が理解できないことで会話に大きな不安を感じていましたが、簡単なことでも会話を続けることができたのは大きな自信に繋がったと思います。
実際にアメリカで生活をする中で様々な文化の違いを体感しましたが、やはり言葉についての経験が最も印象に残りました。会話では話すことだけでなく、相手の話を聞いて理解することもとても大切で、そのことも改めて感じたサマーセミナーだったと思います。