国際教育・留学 Study abroad
【中国】2018年 日本中国文化交流協会大学生訪中団
           

はじめての中国

経済学部 3年 栄 七海
 
 私は8月24日から30日まで、日本中国文化交流協会による大学生訪中団として、中国の北京と山西省を訪問してきました。この1週間は私にとって、新しい発見や今までになかった価値観に触れることのできた良い機会でした。ずっと憧れだった中国に初めて行ってみたこの機会では、想像以上に心が引かれるものばかりでした。そんな訪中団において感じたことや思ったことをこれから書いていきます。
 
 24日の夜に北京に到着し、ホテルで一泊しました。到着した北京空港から外に出てみても、その日の空気はPM2.5といわれるほど汚れていなく、思っていたより落ち着いていました。そして、25日の朝にまた北京空港から飛行機で1時間かけて山西省に飛びました。山西省では最初に、ユネスコの世界遺産に登録されている平遥古城に行きました。周りは商店街がとても多くてにぎやかでした。昼間から夕方までは訪中団の団体で平遥古城を周り、みんなで高台である城壁に登りました。上から見ると平遥古城は広くて迫力がありました。夜には自由行動で、同じ班の人や他の班の人と平遥古城の夜の商店街を楽しみました。夜はもっとにぎやかで、町の雰囲気もさすが中国らしかったです。ある商店街で飼い犬を見ましたが、首輪をつけないところに驚きました。

栄 七海 街中グループ写真 サイズ変更

 26日は山西大学に訪問し、現地の大学生とグループに分かれて懇談をしたり、図書館などの周辺施設を案内してもらったりなどの交流をしました。これは私が大学生活の中で勉強をしている中国語を初めて使うことのできた、良い機会でした。日本語が通用しないという環境の中にいれば、語学力に自信がなくても、学んできた中国語を自然と話すようになり、失敗を気にせずに頑張って話すようになるという不思議な感覚がありました。私の中国語にはまだまだ未熟なところがありましたが、思っていたより話が通じたりしていたので、簡単な会話をすることができました。また、私が相手の中国語を聞き取れない時でも、紙に書いてくれたり、英語などを使わずに最後まで中国語で会話を続けてくれていたことに、私が中国語に触れる機会を与えてくれる優しさを感じました。学生との会話の内容はお互いの趣味や国の観光名所、アニメの話が多かったです。このように、簡単な会話をすることはなんとかできましたが、もっと語学力があれば日中友好の事や将来についても話したかったというもどかしさもありました。この環境にいて、もっと中国語を話せるようになりたいと思いました。

栄 七海 グループ写真 サイズ変更

栄 七海 万里の長城 サイズ変更

 28日にはずっといってみたいと思っていた万里の長城に行きました。実際に見る万里の長城は周りの景色も写真で見る以上に迫力が大きかったです。何より階段が急で、登る時にはかなり体力を消耗し、高所恐怖症である私にとっては、下りるときは慎重に行かないと怖いくらいでした。万里の長城に登り始めてから集合場所に戻る頃には上着が汗で濡れていました。しかし、登り始めたらきりがなく、ずっと登り続けていました。登る人の中には観光客以外にも、万里の長城でランニングをするような現地の人もいました。疲れながらも目的のラインまで登ろうと思っていましたが、集合時間もあったために途中で折り返してきました。初めての万里の長城は、登るのに大変でしたが、またもう一度行きたいと思えるような所でした。
 今回は上記で紹介したところ以外にも、北京五輪スタジアムや北京大学、雲崗石窟などにも行きましたが、どこも中国に行ってみなければ分からない魅力を知ることができました。また、本場の中国で食べる中華料理は美味しかったです。食事の時のテーブルは回転式で、食べきれないほどの料理が次から次へと運ばれてきました。

 この大学生訪中団に参加して、中国の文化や魅力を知ることでさらに中国が好きになり、これからは日中との友好関係についても考えていこうという気持ちになりました。これから先も、このような機会を通して、日中友好の良さを知らない人にも知れわたっていったらいいなと思いました。また、訪中団に参加した仲間たちとも仲良くなり、良き友達もできました。これだけのものが得られたのは、自分でも予想がつかない程でした。そんな訪中団に参加させてくださった日本中国文化交流協会の方々、このプログラムに導いてくださった城西大学の職員の皆さまに、心から感謝申し上げます。最後に、ぜひ後輩の皆さんも機会があればこういったプログラムにご参加ください。
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