国際教育・留学 Study abroad
日本中国文化交流協会大学生訪中団Ⅱ

訪中の経験とこれから

現代政策学部1年 滝澤 諒
私が、今回の訪中団に参加したのには2つ理由があります。まず1つとして挙げられるのは、自分自身が国際情勢や国際関係学に興味があり、長年にわたり政治や経済、文化などあらゆる面で結びつきの強い中国について関心が高まったからです。もう1つの理由は中学時代に香港を訪れたことがあり、その後の中国の変化について探りたいと思ったからです。
中国へ行くとまず日本人学生、上海師範大学の学生との出会いがあり、貴重な体験をさせていただき、たくさんのことを学びました。特に、上海師範大学の日本語専攻の学生と交流する場面では将来に関する強い思いを聞くことができました。ある学生と食事中に話をした際、日本への留学を考えて一生懸命勉強しているということを聞きました。私自身も今後留学を考えているので、その話はとても興味深く感心する一方で自分もまだ全力で勉強できる環境にあるのにどうしてこんなにも意識が低いんだと悔しい気持ちになりました。もちろん自分の学力を上げていく上で挫折はあって当たり前で、結果が伴わないこともあると思います。でも、その壁にぶつかっても他人の目や評価を気にしてはならないということをその学生に教わりました。いろんな困難があっても我が道を突き進むということこそ今の私には最も大切なことで自分の目標に向かって貪欲にならねばならないと感じました。また、上海師範大学の教授をされている郭勇氏のご講演の中で、日本と中国の結びつきや上海と日本の関係についてお話を伺いました。お話の中で、日本と中国との長年にわたる友好関係の歴史や偉人達の功績を知ることができてとても有意義な時間でした。
昨今、私たちを取り巻く日中間の様々な問題があります。関係改善へ前向きな動きが進む中で、文化交流や今回のような学生間での交流、意見交換の場というのは今後さらに大きな役割を担っていくと思います。さらなる交流のステップの1つで、今回訪中団の一員として実際に中国へ行った私たちが日本国内のあらゆる場所で中国での経験や、知識それから今回出会った中国人の皆さんの温かさを発信することが大切だと考えます。また、私たちが社会の中核を担う瞬間はすぐそこまで迫っています。中国の有名な歌にあるようにどんな時も共に進歩していける同志という意味の朋友という言葉のような日中関係を歩んでいくために私ができることをあらゆる方面から模索していきます。今回訪中団の渡航と現地での活動のサポート等に尽力いただいた協会関係者の方々や手続き等のサポートをしていただきました城西大学の教職員の方々、そして研修参加を後押ししてくれた私の家族への感謝を忘れず、それらの方々の期待に応えられるよう積極的にアクションを起こしていきたいと思います。

滝澤さん

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