女子駅伝部
城西大学女子駅伝部は1989年創部で「学生駅伝日本一」を目標に活動しています。全日本大学女子駅伝対校選手権では、30年連続出場中で、過去2度の優勝、3度の準優勝を達成しています。全日本大学女子選抜駅伝競走では、第1回大会から連続出場中です。関東大学女子駅伝対校選手権大会では、過去10度の優勝実績があります。
第43回 全日本大学女子駅伝対校選手権大会
2025年10月26日(日)
総合1位 2時間3分28秒(25年ぶり3回目の優勝)

1区(6.6km)
本間 香(経営学部 マネジメント総合学科・1年)
20分53秒 区間1位(区間新記録)
2区(4.0km)(経営学部 マネジメント総合学科・4年)
兼子 心晴
12分38秒 区間1位(区間新記録 / 1位通過)
3区(5.8km)
大西 由菜(経営学部 マネジメント総合学科・1年)
18分33秒 区間3位(区間新記録 / 1位通過)
4区(4.8km)
石川 苺(経営学部 マネジメント総合学科・3年)
15分52秒 区間2位(1位通過)
5区(9.2km)
本澤 美桜(経営学部 マネジメント総合学科・2年)
30分57秒 区間11位(3位通過)
6区(7.6km)
金子 陽向(経営学部 マネジメント総合学科・4年)
24分35秒 区間1位(区間新記録)
総合1位フィニッシュ

≪選手・主将・主務・監督からのコメント≫
1区 本間香
今回、第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会の1区を出走させて頂きました。結果は優勝、個人としては20分53秒で区間賞、区間新記録でした。
チームの目標としては優勝、そのために個人としては区間賞を獲得することでした。この目標を全て達成することができ、夢のように感じています。
スタートに立った時、プレッシャーと緊張感に押しつぶされそうでしたが、ここまで順調に練習を行うことができていたので自信を持ってスタートを切ることができました。スタートから先頭立ち、積極的にレースを進めました。区間新記録ペースでレースが進んでいましたが、5km地点でかなり余裕がありました。ラスト1.6kmからスパートをかけるのはすごく勇気が要りましたが、監督と立てたレースプラン通り3段階に分けてペースアップすることができました。最後まで先頭を守り抜いて襷を渡すことができ、とても嬉しく思います。
1年生で優勝という経験をさせて頂けて本当に感謝しかありません。
しかし、今年の目標はまだ終わっていません。次は富士山女子駅伝で優勝し二冠を達成できるように挑戦という気持ちを忘れずに、これからも日々の練習に励んでいきます。
今後も応援の程よろしくお願い致します。


2区 兼子心晴
2区を走らせていただきました。
チームとして掲げていた日本一をみんなで達成することができ、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。
4年間で1番良い状態で仕上がっており、自信を持ってスタートをすることができました。
優勝するために2区の自分の走りで後続との差を広げられるかが鍵になっていたので、自分の力を出すことができ、区間新記録の走りができてよかったです。
初めて走る先頭での景色はとても楽しく、今までで1番短くて楽しかった4キロでした。
今年度はチームとして「駅伝二冠」という目標を立てました。私たち4年生が4年前、監督・コーチに「駅伝で優勝しよう」という熱い勧誘を受け、苦しいこともうまくいかないこともありましたが、常に日本一を目指して取り組んできました。ずっと夢見てた景色が見ることができ、本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。
4年前、陸上を引退しようとしていた私を引き止めてくださった監督・コーチに感謝の気持ちでいっぱいですし、恩返しをしてあげることができてとても嬉しかったです。
また、ここに至るまで沢山の方の支えがあり、心強いチームメイトがいて、“TEAM JOSAI”の強さを改めて感じました。いつも支えてくださる方に感謝の気持ちでいっぱいです。
今回優勝することはできましたが、私たちが目指しているのは「駅伝二冠」です。富士山女子駅伝に向けてチームとしても個人としても、もう一段階成長して目標を達成できるように頑張ります。
本当に沢山の応援ありがとうございました。


3区 大西由菜
今回全日本大学女子駅伝の3区を走らせていただきました。先頭で心晴先輩がきてくれたので、ここで自分がやるしかないと思いスタートしました。いつも駅伝では最初突っ込んでしまい後半垂れてしまう展開が多かったですが、今回は最初からうまく刻むことができラストの上りでもスパートをかけることができたと思います。初めての中継車の後ろは新鮮で走っていてとても楽しかったです。1年目にしてずっと目標としていたことが叶ってうれしいです!!!
スタートするまで自分に自信がなくもうダメだと思いましたが、伸び率No.1ということを自信にして走ることができました。私が入学してここまで速くなれたのはいつもほめてくれ元気づけてくれる監督コーチ、緊張していた時に由菜なら大丈夫だよと声をかけてくれた先輩同期などたくさんの人のおかげでこの結果が出たと思います。
この結果は自分だけで出せた結果じゃないのでこれからも感謝の気持ちを忘れずに富士山女子駅伝に向けてまたがんばっていきます。
今回もたくさんの応援ありがとうございました!!!


4区 石川苺
全日本大学女子駅伝では4区を走らせていただきました。
チームの目標であった「優勝」を達成でき、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。
初めて優勝の表彰台から見た景色は、これまでの苦しさを忘れるほど特別なものでした。
個人としては5回目の区間2位。正直、とても悔しいです。
区間賞・区間新で繋いできてくれた仲間の襷から、さらに良い流れを作ってエース区間に渡すことが自分の役目でしたが、その達成度は低いものとなってしまいました。
今回は仲間に頼ってしまう走りだったと反省しています。
富士山女子駅伝では「私が優勝を決める」という強い気持ちを持って練習に励みます。
この大会を迎えるまで、合宿中から怪我に苦しみ、焦りと不安を抱える日々もありました。
そんな中で、いつも自信のつく言葉をかけてくれる仲間、最後まで信じてくださった監督・コーチ、支えてくださったスタッフの皆さん、治療院やトレーナーさん、数えきれない方々のおかげで無事に走り切ることができました。
富士山での優勝、そして二冠達成に向けて、残り2ヶ月気を抜かずに頑張ります。
今後も応援よろしくお願いします。


5区 本澤美桜
全日本大学女子駅伝5区9.2キロを走らせていただきました。
私は、今年に入ってからずっと自分は長い距離の方が得意、今回は必ず最長区間を走りたいと自分から監督に志願していました。夏合宿前からジョグの距離も段々と伸ばしていきポイント練習もほとんどMaxで行い、夏合宿でしっかりと土台を作り調子を上げることができていたと思います。
関東大学女子駅伝で初めての最長区間を走り、個人の目標としても未達に終わってしまいました。そこからの数日の練習で、全日本は違う区間を狙った方が良いのか自分でもどうすればいいのかわからなくなっていましたが、ここまでたくさんの練習を積み重ねてきた事だったりを思い出して、やっぱり諦めたくないと思い、全日本も最長区間を狙うことにしました。
今回のレースも不甲斐ない結果になってしまいチームにとってもブレーキをかけてしまい、周りのみんなに本当に助けられた駅伝でした。25年ぶりの優勝で全日本大学女子駅伝の歴史を動かせたこと心の底から嬉しく思います。この自分の思いが今後の自分にとってプラスに働くようにまた努力を積み重ねて富士山女子駅伝でエース区間で結果を残せるように頑張りたいと思います。
沿道からのたくさんのご声援本当にありがとうございました。必ず二冠の目標を達成することを誓います!


6区 金子陽向(主将)
全日本大学女子駅伝で6区を走らせていただき、25年ぶりに優勝を果たすことができました。
まず、悪天候の中で大会を運営してくださった皆様、そして沿道や画面越しで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。泣いて一緒に喜んでくださる城西応援団の皆様は、間違いなく日本一の応援団です。絶え間ない熱い声援に沢山の力をもらいました。
これまでは“日本一”を夢見ながらも、それを本気で目標に掲げる力も勇気もありませんでした。けれど、後輩のみんな、そして監督コーチが本気でその夢を信じてくださったおかげで私達4年生も覚悟を決めてこの日を迎えることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
城西大学は“全員が主役”のチームです。走る6人だけではなく、最後まで選考を戦い抜いた仲間、サポートに回ってくれた選手、日本一のマネージャーとスタッフ全員がひとつになったからこそ掴めた優勝でした。誰一人欠けてもこの結果はなかったと思います。
また、前回優勝時からの25年間、城西大学を支え続けてくださった多くの方々のおかげで、再び頂点に立つことができました。これまでこのチームをつくり上げてくださった先輩方、そしていつも支えてくださるチーム城西みなさんの想いをこうして形にできたことが何よりも嬉しく思います。
個人としても、仲間の走りに勇気をもらい、特に2年生ながら堂々とエース区間を走った美桜の姿に背中を押されました。最後は“1番でみんなのところに帰る”ことだけを信じて走り切りました。自分の力以上の走りができたのは、大好きなこのチームのみんなのおかげです。一生忘れられない7.6kmになりました。
私たちの目標は“学生駅伝二冠”です。今回の結果に決して満足することなく、女王としてではなくあくまでチャレンジャーとして、富士山女子駅伝でも自分達らしい“全員駅伝”を貫いて、優勝を掴みにいきます!!今回の結果がまぐれだったと言われてしまわないよう、自分達の駅伝をもう一度証明できるよう、これからも素直に正直にそして前向きに富士山に向けて挑戦をしていきます!
年末にもう一度、皆様と一緒に喜びを分かち合えるよう、女子駅伝部一同精一杯頑張りますので引き続き温かい応援の程よろしくお願いいたします!


主務 盛合凜華
第43回全日本大学女子駅伝対抗選手権大会へのたくさんのご声援、本当にありがとうございました。25年ぶりの優勝という結果でした。
1.2.3区と区間新で発進し4.5区がそのいい流れでそれぞれの役割を果たし、のびのびと走ってくれたと思います。アンカーキャプテンの金子陽向が1分17秒差をひっくり返す走りで最後は締めくくってくれました。
最後まで、チーム城西全員が諦めずに優勝にアタック出来たことがとても嬉しかったです。いつも選手をしっかりとサポート出来ているかは分かりませんが、日本一の主務にしてくれた選手のみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。
今年の目標は学生駅伝2冠です。富士山女子駅伝まで、もう一度チャレンジャーの気持ちで全日本の戦力を超えるものをつくりあげられるように頑張ります。
本大会は雨でしたが大きな事故や棄権なく開催していただきありがとうございました。今後ともご声援のほどよろしくお願いいたします。

監督 赤羽 周平
冷たい雨の中での開催となった第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会。現地に足を運んで応援して下さった皆様、テレビやWEB速報を通じて応援して下さった皆様、本学女子駅伝部の学生達に、熱いご声援をいただき本当にありがとうございました。
今大会の目標は『優勝』 チーム一丸となってこの大会に臨みました。
監督として全日本大学女子駅伝に挑むのは、今年が8回目でした。今年は過去一番高い次元で駅伝メンバーのレギュラー争いがありました。今大会のメンバー選考は、最後の最後まで悩みました。残念ながら、ほんの僅かな差で、今回は7番手、8番手となってしまった選手達も、優勝へ向けて、いつでも勝負できる状態で大会当日を迎えてくれていました。
また、選手達に寄り添い日々サポートに取り組んでくれている4人のマネージャーも、常に選手達のことを第一に考え、出走した選手達の大きな力となってくれました。
今回はサポートに回った選手達も含め、部員全員の気持ちを一つにして挑んだ大会でした。
今回のレースですが、現在チーム内で最高の走力を誇る本間香(1年)を1区に据え、1区を区間賞発進することで流れを作り、先頭効果で、2区以降の選手達全員が『105%の力を発揮する』というレースプランで挑みました。
本間は序盤から先頭に立つ積極的な走りに加え、終盤の勝負所では、何度もギアを切り替える圧巻のパフォーマンス。期待に応える完璧な走りで、見事に区間賞&区間新でチームに最高の勢いをもたらしてくれました。
2区の兼子心晴は、昨年この駅伝を走れなかった悔しさを胸に、過去最高のコンディションでこの大会を迎えていました。1区の勢いをそのままに、区間賞&区間新記録の快走で、3区へと襷を繋ぎました。4年間での成長を感じる、素晴らしい走りでした。
3区の大西由菜は、大学入学後に急速に力を付けてきている選手です。『先頭で来ると思うから、その勢いに乗って、ガンガン行って良いと』と指示をしていました。大西も兼子の区間新の勢いを受け、目標タイムを20秒近く上回る区間新記録(区間3位)の快走で、先頭を守りました。このレースでも、また成長を感じさせてくれる走りでした。
4区の石川苺は、3年連続での4区。『上りのスペシャリスト』と言っても良い程、上りが強く、最初から最後まで強い気持ちで坂に挑み続けられる選手です。今年こそ『区間賞』という気持ちでレースに臨み、惜しくも区間2位ではありましたが、堅実な走りで、エースに襷を繋ぎました。
5区の本澤美桜は、好調でこの全日本大学女子駅伝を迎えていました。先頭を守らなければいけないというプレッシャーがあったかも知れません。後半は大きくペースダウンしてしまいましたが、最後まで出し切る走りを見せ、アンカーの主将へ襷を繋ぎました。
6区の金子陽向は、チームの主将です。選手としても、一人の人間としても、本当に素晴らしい人物です。彼女には、競技場に入るまでに必ず逆転できるチャンスが来る。もし、スパートをかけて抜く時は、絶対に後ろに付かせないよう、一気にいくように、とアドバイスしていました。スタート時は、1分17秒もあった差が、1km毎に着実に縮まっていることが分かりました。特に5kmを過ぎてからは、みるみる先頭の背中が近付いてきました。本当に苦しそうな表情でしたが、プラン通り、競技場に入る前に、一気に先頭を抜き去り、その勢いのまま、歓喜の表情で25年ぶり3度目の優勝を決めてくれました。
私が学生達にいつも言っていることがあります。
それは
『結果がすべてではないけれど、結果が一番大事』
という言葉です。
勝負の世界に身を置く以上、結果という部分から目を背け、言い訳を作ってはいけない。
出た結果を受け止め、その結果から何を感じ、何を考え、どうしていくのかが自身の成長に大事になる部分であると。
今大会を迎えるにあたり、学生達には
『日本一の努力』『日本一の創意工夫』『日本一の我慢』
この3つの継続があれば、きっと学生駅伝日本一に届く筈。そう言い続けてきました。
学生達は、素直に正直にとても純粋な想いで、目標に向かって走り続けてくれました。
その結果が、全日本大学女子駅伝優勝、『学生駅伝日本一』に繋がったのだと感じています。
私達を信じて頑張り抜いてくれた学生達には感謝の気持ちしかありません。本当にありがとう。
年末12月30日には「富士山女子駅伝」こと、全日本大学女子選抜駅伝が開催されます。1年の締め括りとなるこの大会は、7区間での戦いです。この大会で優勝し、学生達が2025年の年間目標として掲げている『学生駅伝二冠』を達成する為には、今回結果を残してくれた6名の選手達の更なるレベルアップは勿論のこと、今回残念ながら走る事が叶わなかった選手達の存在が重要になってきます。今一度気を引き締めて、富士山女子駅伝へ向けて、もう一度『日本一の取り組み』を進めて参ります。
引き続き、城西大学女子駅伝部へのご声援、よろしくお願い申し上げます。

