なんで城西がVRテコンドー? プレイベントから見えた、eスポーツ×大学の将来性。 

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Kentaro Hisadomi
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Issey Enomoto
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Hideki Shibayama

【CROSS TALK】 なんで城西がVRテコンドー? プレイベントから見えた、eスポーツ×大学の将来性。 

耳にする機会は増えてきたものの、まだどこか身近に感じにくいeスポーツの世界。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)が正式にスポーツ競技として認め、一部の種目ではスター選手が登場するなど、確実に注目度は高まっています。そんななか、ついに我らが城西大学にもeスポーツの波が押し寄せようとしています。そのきっかけとなるのが、今年8月に本校で開催されVRテコンドーの民間大会です。開催に向けたプレイベントでは、ゲストや体験者の声を通じて、本校の未来を広げるeスポーツの前向きな可能性が垣間見えました。

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坂戸キャンパスがeスポーツの舞台に! 

2025年7月2日、城西大学坂戸キャンパスにて、「VR(バーチャル)テコンドー」の体験会が開催されました。今回のイベントは、2027年に開催予定のeスポーツ・オリンピックに正式種目として採用された「VRテコンドー」を、学生・教職員・地域住民に広く体験してもらうことを目的としたものです。 

VRテコンドーは、プレイヤーの身体の動きを高精度センサーでトラッキングし、仮想空間上のアバターにリアルタイムで反映。テコンドーの動作がゲーム内で忠実に再現され、実際の対戦さながらの臨場感が味わえます。まさに「自分の身体がコントローラー」となる、新感覚の体験型スポーツです。 

イベントでは、最新のVR機器を使って実戦形式の試合が体験可能。ヘッドマウントディスプレイを装着した参加者たちが次々と試合に臨み、会場のモニターに映し出されるその様子に、観客からも歓声が上がりました。 

アナログとデジタル、フィジカルとバーチャルが融合した、かつてないスポーツエンタメに、学生や教職員、地域の子供たちも興奮冷めやらぬ様子でした。 

情報数理・協創力の学びにもつながる。 

今回の体験会は、スポーツと情報数理の融合を肌で感じてもらうための学びの場でもあります。城西大学では2025年4月、紀尾井町キャンパスに理学部情報数理学科を開設。デジタル技術を活用した新しいスポーツ体験を通じて、情報数理の学びに興味を持つきっかけづくりとなることも期待されています。 

また、学内の複数部署が連携しイベントを運営しており、城西大学が育成を目指す「協創力」、周囲と協力しながら新たな価値を創り出していこうとする実践の場としても、重要な意味を持ちました。 

元日本代表が語る、「VRならでは」の魅力。 

体験会の当日は、テコンドー歴38年の元日本代表であり、8月3日(日)に開催予定の「第1回埼玉オープン VRテコンドー選手権大会」を主催する鳥越恒一さんも特別ゲストとして来場。自身の競技経験を踏まえながら、VRテコンドーの未来に熱いエールを送りました。 

「VRテコンドーの最大の魅力は、誰でも安心して楽しめること。運動が苦手な人でも、ゲーム感覚で気軽に始められます。年齢や性別、体力差に関係なく、同じフィールドで対戦できるのは大きな価値があります」と鳥越さん。 

全日本テコンドー協会理事、バーチャル委員会委員長 鳥越恒一さん

また、「リアルな競技では避けられない怪我のリスクがないのも、VRならでは。勝ち負けにこだわらず、誰もが楽しめる“平和な格闘技”として、多くの人に体験してほしい」と語り、従来の格闘技に縁のなかった層への広がりにも期待を寄せました。 


「VRをきっかけに、リアルなテコンドーに興味を持つ人が増えてくれたら嬉しいですね。リアルとバーチャル、両方の良さを知ってもらいたいです」と、今後の普及にも前向きな姿勢を見せました。 

俳優・真田理希さんも初挑戦!「怪我の心配がなく、安心して楽しめた」 

モデル・俳優として活躍する真田理希さんもゲスト参加。キックボクシング経験者という一面を持ちながら、「顔に怪我はできない」という理由でリアルな格闘技には制限があると語る真田さんにとって、VRテコンドーはまさに理想的なスポーツだったようです。 

「パンチやキックのエフェクトがすごくカッコよくて、しかもまったく痛くない。普通なら怖い攻撃の動作も、ゲーム感覚で楽しくできました。安心して身体を動かせるのはすごく大きいですね」とコメント。 

モデル・俳優 真田理希さん

「俳優やモデルは見た目も仕事の一部。そういう意味でも、VR格闘技なら安心して楽しめるし、運動不足解消やストレス発散にもなると思います」と、自身の仕事との親和性にも触れていました。 

体験した学生たちのリアルボイス。 

当日は多くの学生がVRテコンドーに挑戦。初めてのVR体験に驚きながらも、仮想空間の対戦を楽しんでいました。 

総合政策学部1年 大坂将之さん 

総合政策学部1年の大坂将之さんは、「2次元と3次元が混ざったような不思議な感覚。身体が動くたびにアバターも反応して、まるで自分がゲームの世界に入ったような没入感でした」と興奮気味にコメント。 

総合政策学部1年 室井天太さん 

同じく総合政策学部1年の室井天太さんは、「最初は距離感がつかめず苦戦したけど、慣れるとどんどん楽しくなってくる。まるでスポーツをゲームとして楽しんでいる感じでした。これがeスポーツか、と思いました!」と新しい世界の扉が開かれたような感想を語ってくれました。 

未来のオリンピアンがここから生まれる!? 

今回の体験会は、8月3日に城西大学で開催の「第1回埼玉オープンVRテコンドー選手権大会」のプレイベントでもあります。この大会は、民間主催ながらeスポーツの未来を見据えた注目のイベント。将来的には、全国規模の競技会や、プロ選手の輩出、教育機関との連携強化など、さまざまな展開が期待されています。 

「埼玉からオリンピアンを」という想いから始まったこの取り組み。その先には、リアルとバーチャルの境界を越えて活躍する新しいアスリート像が広がっています。 

イベントを経て、城西大学の藤野陽三学長は「VRテコンドーという、リアルな身体の動きと最新技術が融合した新しい競技を初めて体験しました。 

実際にプレイしてみて驚いたのは、相手と接触せずに、全身を使って本格的な対戦が楽しめるという、これまでにない感覚の面白さです。まさに“身体がコントローラーになる”という新感覚のスポーツに大きな可能性を感じました。こうした革新的な競技が、ここ埼玉・城西大学を起点に、日本全国、さらには世界へと広がっていく未来を、心から期待しています」とコメント。城西大学では、今後もeスポーツを通じた教育・研究・地域連携の新たな形を模索し続けていきます。 

城西大学では、多様な学部構成と充実したキャンパスライフを通じて、学生一人ひとりの個性と可能性を伸ばしています。詳しいカリキュラムや入試情報は、以下より資料をご請求ください。
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