創部24年目の快挙! 女子ソフトボール部が全日本大学選手権で優勝したワケ。
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- Kentaro Hisadomi
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- Keisuke Kimura
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- Hideki Shibayama
【CROSS TALK】 創部24年目の快挙! 女子ソフトボール部が全日本大学選手権で優勝したワケ。
2025年8月、城西大学女子ソフトボール部は全日本大学選手権大会(インカレ)で見事初優勝を果たしました。シーズン序盤は苦戦続きだったチームが、なぜ日本一に輝くことができたのか。長澤淑恵監督と副キャプテンの相田くるみさんに、チームの強さの秘訣を聞きました!
選手の自主性が導いた初優勝。
まずは、インカレの優勝おめでとうございます。
長澤
ありがとうございます。本当に、みんなよく頑張りました。
今日は強さの秘訣に迫りたいんですが、監督に就任した2009年当時から強豪チームだったのでしょうか?
長澤 いまは部員も30名を超えますが、当時は18人くらいの規模で、決して強いチームとは言えませんでした。
2年後の2011年には、関東リーグで初優勝を果たしていますよね。
長澤 その時の主力は、すごく気持ちの強い学生たちでした。やんちゃでしたけど(笑)、勝ちたいという執念とそれを実現しようとするパワーがすごかったですね。
その後も関東リーグ優勝、インカレベスト8入りと着実に実力がつき、今年はついにインカレ優勝を果たしました。その要因はなんだったんでしょうか?
長澤 一言で言えば、選手のポテンシャルですね。それだけでなく、確実に成長してくれました。今年は本当に戦力が充実していて、オーダーを組むのにもかなり悩みました。
今年の4年生は、ほかの代と比べて何が違ったんでしょうか?
長澤 勝ちたいという欲は、特に強かったかもしれません。去年のインカレで敗れ、新しい代になった時、彼女たちから3つのお願いを受けたんです。ひとつ目は、野手コーチをつけてほしいということ。2つ目は、西のチームとの遠征を組んでほしいということ。そして3つ目は、ピッチングコーチの来る回数を増やしてほしい、と。さらに、練習計画や練習メニューは自分たちで決めたいとも言ってきて。そんなリクエストをされたことはいままでなかったので、正直驚きました。
選手から要求が来るというのは珍しいことなんですか?
長澤 そうですね。私は日頃から「やりたいことは何でも言ってきてほしい」と伝えていますが、そこまでの器量があるかないか、やろうとするかしないかは選手次第です。今年の4年生には、それだけの発想力と実行力があった。2011年の初優勝メンバーもそうでしたが、本気で勝ちたいと思う選手たちは、自分たちで考えて動くんです。
指導するうえで最も大事にしていることは何ですか?
長澤 嘘つくな、ごまかすな、「でも」って言うな。この3つです。うまくいかなかった時、人はなにかのせいにしたくなります。「でも」という言葉で次の言葉を繋ぎたくなりますが、まずは自分で認めることが大切なんです。だから、うちの選手たちは「でも」と言わないんですよ。
実務的な指導方針についても教えてください。
長澤 基本を徹底することです。基本ができていないと何も始まらない。そして、体を強くすること。寝ることと食べることは特に大事にしています。大谷翔平選手が睡眠の重要性を語る前から、私はずっと言い続けていますから(笑)。
ウエイトトレーニングにも力を入れていると聞きました。
長澤
体が強くないと、基本ができていても動きにスピードとパワーが生まれませんからね。最近は、さまざまな数値を測定できる機器も取り入れています。数値で客観的に見ることができるので、選手たちのモチベーションにもつながるんです。
そして、私が言い続けているのが「最後まで成長するチーム」ということ。シーズン序盤で良い結果が出なくても、インカレの1ヶ月前でも、1週間前でも、1日前でも成長できる。課題を見つけて、徹底的に最後まで追求していく。その執念が、今年の優勝につながったと思います。
最後に、これから入部を考えている高校生にメッセージをお願いします。
長澤 「関東一練習がキツい」「休みがない」なんて噂があるようですが(笑)練習がキツいのは、どの大学も同じです。大学・寮・グラウンドが隣接しており、勉強も部活動も生活も4年間充実して過ごせる環境があります。また、卒業生含め応援してくれる人がたくさんいて、とても幸せなことだと感じています。ぜひ、いつでも見学に来てください。
4年間の集大成は、最高のご褒美!
まずは優勝おめでとうございます!
相田 ありがとうございます!
優勝した瞬間はどんな気持ちでしたか?
相田 うれしかったと同時に、全てが報われたような気持ちでした。
城西大学を選んだ理由から教えていただけますか?
相田 実は、他の大学からもオファーをいただいていたんですが、城西大学は環境がとにかく良かったんです。高校生の時はグラウンドがなくて、毎日30分ぐらいバスに乗って移動していたので、専用の、それもキレイなグラウンドがあるというだけで魅力的でした。そして何より、練習の雰囲気が自分に合っていたんです。
どんな雰囲気だったんでしょう?
相田 先輩たちが優しくて、上下関係がなく、風通しが良いと感じました。学年に関係なく意見を言えるような雰囲気にも惹かれましたね。
いまの4年生たちは、1年生の時から試合に出ていたそうですが、4年時に念願の初優勝となりました。要因はなんだったと思いますか?
相田 正直に言うと、私たちの代になってシーズンが始まった頃、なかなか結果がでなかったんです。リーグ戦も予選も全然勝てない時期が続いて、チームとして本当に苦しかった。でも、その悔しさがあったから強くなれたんだと思います。勝つことへの執念を持ち続けて練習できました。
技術面では、どんな工夫があったんでしょうか?
相田 これは一年生のときから意識していたことですが、試合中のミスはその都度潰していくよう考えていました。試行錯誤しながら練習メニューも組みましたし、インカレを迎える頃には「これ以上やることはない」というぐらいまで追い込めました。
練習設備の良さも、優勝に繋がったと感じますか?
相田 それはもちろん。グラウンドも専用ですし、ウエイトトレーニングも学内でできる。やりたいと思えば、どこまででも取り組める環境がありました。
卒業後の進路は?
相田 実業団に入ります。広島県の社会人チームからオファーをいただいて、3月には決めていました。日本リーグでの優勝を目標に、まずは頑張っていきたいです!
最後に、これから入部を考えている高校生にメッセージをお願いします。
相田 学年関係なく意見が言えて、監督やコーチ、スタッフにも恵まれています。厳しさもありながら仲の良さもあるチームです。本気で日本一を目指したい人には、とても良い環境なので、みなさまお待ちしています!