NEWS

【女子駅伝部】悲願の「日本一奪還」-全日本大学女子駅伝で25年ぶり3回目の優勝を果たしました! 4区間で区間新記録-金子陽向主将が最終区で大逆転

  • 女子駅伝部

第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(杜の都駅伝)は10月26日、宮城県仙台市で6 区間 38.0㎞のコースで開かれました。31年連続32回目の出場の女子駅伝部は2時間03分28秒で、赤羽有紀子コーチが3年在学中の2000年以来25年ぶり3回目の優勝を果たしました。7年連続のシード権(8位以内)を獲得。12月30日に静岡県で開催される全日本大学女子選抜駅伝競走(富士山女子駅伝)で、今季の目標「学生駅伝二冠」に挑戦します。
                                       写真:月刊陸上競技提供

昨年は20年ぶりに3位表彰台を射止めた女子駅伝部。今季のチームスローガンは、「日本一」「一体感」「一番にこだわる」「初心」の4つの「一」を掲げました。「日本一奪還」を目指して入部してきた4年生にとっては、今大会が集大成のレース。兼子 心晴選手(経営4)と金子 陽向選手(経営4)が見事な区間新の力走を見せるなど、この日のレースで「一冠」を達成。年末の「二冠」達成に向けて弾みをつけました。

雨模様の中、先手必勝の1区は、赤羽周平監督が「最高戦力」と評価するルーキーの本間 香選手(経営1)が担いました。入学後、自己新を連発して10月4日の関東女子駅伝の5区でも区間新。「全日本でも区間賞を獲得し、1秒でも早く襷を渡してチームの優勝に貢献する走りがしたい」と抱負を語っていた本間選手。その言葉通り、スタート直後から先頭でレースを展開し区間記録を18秒も更新する激走を見せて起用に応えました。

1区 本間 香

「自分の持ち味であるスピードを活かした積極的な走りでチームを『日本一』に導けるように頑張ります」と語っていた兼子選手が最短距離の2区に出走。兼子選手も区間記録を3秒縮める区間新の力走で、2位との差を広げました。

2区 兼子 心晴

3区もルーキーの大西 由菜選手(経営1)が抜擢されました。関東女子駅伝では4区で区間新だったものの、2秒差で区間賞を逸した大西選手。「関東大会のリベンジをして優勝に貢献できるよう頑張りたい」と決意を語っていました。この日も区間賞は獲得できなかったものの、3区間連続の区間新の走りでさらに2位を引き離しました。

3区 大西 由菜

4区は2年連続2位の好成績を収めている石川 苺選手(経営3)が担当。「4区は自分にとって特別な区間。今年こそ区間賞を取り、優勝に繋がる走りをします」と意気込んでいた石川選手。今年も区間2位の頑張りでトップを守り、最長区間に襷を繋ぎました。

4区 石川 苺

エース区間は本澤 美桜選手(経営2)が務めました。関東女子駅伝の最長3区に続いて重責を担った本澤選手は「最高の舞台で走れることに感謝し、必ず日本一を取ります」と決意を述べていました。本澤選手は区間11位ながら必死の走りを見せ、3位で最終区の金子主将に襷を託しました。

5区 本澤 美桜

区間新だった関東女子駅伝に続いてアンカーを務めた金子主将は「今年のチームは頼もしいメンバーがたくさんいて、わくわくするチーム。全員駅伝で『日本一』をつかみにいきます」と語っていました。前を行く東北福祉大学の選手をかわした後、残り1kmを切って大東文化大学の選手を大逆転。両手の人差し指を掲げて満面の笑みでゴールテープを切りました。

6区 金子 陽向

ゴール後は選手たちによる歓喜と涙の輪ができました。その後、大学で競技を引退するという金子主将や赤羽監督を胴上げして25年ぶりの優勝を喜び合いました。



中継局による優勝インタビューは次の通り。

▽赤羽監督「(優勝は)本当に夢のようです。学生たちのおかげで今、私が一番感動しています。学生たちにはありがとうという気持ちが強いです。みんな素晴らしい襷リレーを見せてくれました」

▽1区・本間選手「チーム優勝という目標に向けて、私が区間賞を取らなければいけないと思っていたので、1区の役目を果たすことが出来てすごく嬉しいです」

▽2区・兼子選手「1区で香がいい位置でもってきてくれたので、今日の役目は後ろとの差を広げることだったので、その走りが出来て良かったです」

▽3区・大西選手「大学入学時から中継車の後ろを走るという夢がありました。(今日のレースで)中継車の後ろを走ることが出来て、緊張よりも楽しいと思いながら走れたのがプラスになったのかと思います」

▽4区・石川選手「今年こそ区間賞を取りたいという気持ちで走りましたが、今年も2位で他の選手に頼ってしまう走りになりました。今回走れなかった選手の気持ちをしっかり背負って最後まで走れたかなと思います」

▽5区・本澤選手「優勝を目指してやってきたので、心から嬉しいんですが、自分の走りで少しブレーキをかけてしまったところが、本当に申し訳なかったという思いがあります。陽向先輩に『自分がどうにかするから』と言ってもらっていたことで、すごく安心して走れたと思います」

▽6区・金子主将「たくさんの人に支えられて4年間やってくることが出来ました。25年前、優勝した時からこれまでいろんな人が日本一を目標に頑張ってきて、ここまでつないできてくださったので、最後に何が何でも私が一番でみんなの元に帰るんだという気持ちで走りました」

(スポーツ振興センター・広報課)

【成績】

1 区( 6.6km) 本間 香 (経営1) 20分53秒 区間1位(区間新) 1位通過
2 区( 4.0km) 兼子 心晴(経営4) 12分38秒 区間1位(区間新) 1位通過
3 区( 5.8km) 大西 由菜(経営1) 18分33秒 区間3位(区間新) 1位通過
4 区( 4.8km) 石川 苺 (経営3) 15分52秒 区間2位      1位通過
5 区( 9.2km) 本澤 美桜(経営2) 30分57秒 区間11位      3位通過
6 区( 7.6km) 金子 陽向(経営4) 24分35秒 区間1位(区間新) 1位



【総合成績】(10位まで)

  1. 城西大学     2時間03分28秒
  2. 大東文化大学   2時間03分44秒
  3. 名城大学     2時間03分50秒
  4. 東北福祉大学   2時間04分02秒
  5. 立命館大学    2時間05分13秒
  6. 大阪学院大学   2時間06分38秒
  7. 筑波大学     2時間07分09秒
  8. 福岡大学     2時間07分16秒

―――以上、シード権獲得—―――

9 順天堂大学    2時間07分37秒
10 日本体育大学   2時間08分06秒

戻る

ページトップへ