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自己分析~業界研究・企業研究


城西大学 キャリアサポートセンター

自己分析について

キャリアサポートセンターに提出する「進路登録カード」に自己PRを書いていただきましたでしょうか。簡単に書けそうで意外に難しいと感じたのではないでしょうか。
逆に簡単だと思った人は表面的にしか自分を捉えていないのではないでしょうか。中学、高校時代を通じて力をつけたこと、アルバイトで学んだことなどをPRしたひとが多いようですが、この時点ではこれで結構ですが、さらに自分を多面的に掘り下げてみましょう。

そもそも何のために自己分析が必要なのでしょうか。
  1. 改めて自分を深くとらえ直すことにより、自分の性格、適性、何に価値を置くのか、どのような生き方をしたいのかを明確にし、より自分に合った仕事を見つける。
  2. 採用試験に際して、自己PR、志望動機を自分の言葉で明確に答えるためには事前に十分な自己分析が必要である。

自己分析を行ったために、短所ばかりが目に付いて自己嫌悪に陥ったのでは意味がありません。自分の良さを見つけ、潜在能力を探し、可能性を広げる視点で自己分析をしてください。また、反対に企業の求める人材像に合わせるように、無理をして自己評価するのもよくありません。適性のない仕事に就いても不幸ですし、内定を得るのも難しいでしょう。

具体的な自己分析の方法については、様々な本が出ていますし、就職課で実施する行事の中で、自己分析のビデオ視聴会もありますので参考にしてください。一つの方法として次の事項を考えてみてください。
1. あなたの長所、短所 6. どんな夢を持っているか
2. あなたの性格は 7. 興味の対象は、趣味は
3. 学生時代に何をしたか(ゼミ・クラブ) 8. 漠然と行きたいと思う業種、会社
4. あなたを成長させた経験は 9. 絶対に行きたくない業種、会社
5. どんなタイプの友人が多いか 10. あなたの職業観は(なぜ働くのか)
漠然と考えているのではだめで、実際に机に向かって書いてみることが大切です。

業界研究

職種について

就職を考えるとき、自分はどのような人間で、どのような適性や能力を持っていて、どんな生き方をしたいのかをじっくり考えると同時に、どのような仕事があるのかを知らないとやりたい仕事は見つかりません。
仕事の中身を知る必要があります。

仕事の中身を知るといっても、実際に体験してみることは難しいので、本や会社資料、インターネットで調べたり、仕事をしている先輩や知人から情報を得るということになります。それぞれの情報の中には社員の一日の仕事内容やコメントなども記載されています。
最近は直接の採用とは関係なく、業界を理解してもらうことを目的としたセミナーやインターンシップを年内に開催する企業もあります。そのようなイベントに積極的に参加することも仕事を知る上で役立ちます。自分の手足を使って研究してください。

つぎに業種を体系的に説明します。
メーカー
ものをつくる
食品・飲料 繊維 紙・パルプ
医薬品 化粧品
生活用品 化学
電機・電子 自動車
機械 精密機器
鉄鋼 非鉄金属
金属製品 ゴム
ガラス セメント
セラミック 出版・印刷
パッケージ 建材
事務機 楽器
スポーツ用品 建設
住宅 不動産
金融
お金を動かして利益を得る
銀行 信用金庫
信用組合 証券
保険 信販
消費者金融
商社
ものを動かして会社に売る
総合商社
専門商社(食品、紙繊維・アパレル 建材、産業資材、家具、日用品、薬品 他)
流通・小売
ものを一般消費者に売る
スーパーマーケット コンビニエンスストア
百貨店 量販店
専門店
サービス
かたちのないものを売る
フードサービス 旅行
ホテル レジャー
運輸 倉庫
リース 警備
ビル管理 教育
情報・通信
情報に付加価値をつけて売る
通信 情報処理・ソフトウエア
情報サービス(コンサルティング調査)
マスコミ 広告
その他
電力 ガス
農協 病院
非営利団体 公務員

職種について

文系の学生の場合、仕事の内容によって、<営業><販売><事務><専門(総務・人事・経理・SEなど)>があります。

また、コース別採用を分類すると、<総合職><準総合職><一般職><専門職><コース分けなし>、となります。地域限定の転勤だが、本社での昇進はできない準総合職は銀行、保険会社に設けられており、一般の会社では、総合職と一般職の区分が多く用いられています。 4大卒の女子では(男女で区別してはならない法律はあるが)一般職での採用もありますが、男子は総合職です。総合職であれば仕事全体を見渡し、部下を取りまとめたり、責任のある仕事を任されたり、会社は将来の幹部候補として採用するわけですから、自ずと採用基準が高くなります。

最近は即戦力と専門性を求めて総務、経理などの職種別採用の傾向があると言われていますが、実際には少数です。求人の9割は営業職、販売職だと思ってよいでしょう。 営業は厳しいノルマと飛び込み営業のイメージから、いやだと言う学生がいるのですが、営業にも、コンサルテイング営業(顧客のニーズを分析して、それに合致した商品やサービスを提案する)、ルート営業(決まった得意先を訪問し、商談したり、商品を納入する)、ショールーム型営業(商品をショールームに展示して、顧客がくるのを待つ営業だが、事前に集客のための仕事をしたり、来客に事後訪問して 商談する)などがあり、また、扱う商品によっても仕事の内容は多種多様です。

自分の固定観念に囚われずに、業種、職種研究をし、仕事探しをしてください。

企業研究

現在、日本には株式会社が約110万社あります。その内、資本金が1億円以上の会社がおよそ3%、33,000社、株式上場企業(一部、二部、マザーズ)は、約0.2%、2,390社あまりです。

みなさんがコマーシャルや広告などで知っている有名企業はこの0.2%のなかの会社でしょう。確かに、これらの企業ではビッグビジネスに参加できる可能性が高かったり、労働環境や待遇が整備されているなどのメリットも大きいのですが、能力主義による競争も熾烈なものがあると思われます。また、この厳しい経済環境では、有名企業といえども経営の判断を誤れば存続が危なくなります。安定を求めたり、ブランドイメージだけで有名企業を目指すのは考えものです。

さらに、就職先はこちらが主体的に選ぶものであると同時に、企業から選別されるものです。インターネットの普及により学生の人気がごく一部の企業に集中する傾向に拍車がかかっているようです。倍率の高い企業に合格するには相当の実力と努力が必要です。

城西大学の現4年生用(全学部)に多くの求人票が送られてきます。これらの会社も企業選びの視野に入れてください。みなさんが今までまったく名前を聞いたことのない会社でも優良企業はたくさんあります。

では、優良企業、また、これから伸びる会社を探すにはどうしたらよいか。1つは数字をチェックしてみましょう。
※過去3年間の経常利益が伸びているか。3年間に増益であればすばらしい。
流動比率100%以上が健全、150%以上が望ましい。

しかし、数字は1つの指標に過ぎません。セミナーに参加し直接人事の人の説明を聞いたり、会社の雰囲気を直に感じたりしましょう。中堅企業ではセミナーで社長の話を聞けるケースもあります。これからの時代、トップの経営姿勢、リーダーシップは益々重要になるでしょう。また、その会社の製品が売られているお店を実際に回ってみるなど、自分の手足を使った研究も必要です。

仕事の内容も、単純に業種分けができないほど多角経営を手がけている企業も多いし、逆にこの経済状況の中で業績の悪い部門を切り捨てて、好調部門に特化しようとする企業もあります。その企業がどこに力を入れようとしているのかも調べる必要があります。

また、基本的なことなのですが、土曜、日曜の休日を有効に使う生活を望んでいる人が、スーパー、アパレル、デイーラーなどを志望するのは矛盾しているでしょう。

資本金1億円以上の会社だけでも、約3万5千社あります。資料請求に向けて就職部資料室も活用しながら積極的に企業研究を進めてください。
※経常利益
実質利益とも呼ばれ、会社の儲け具合、利益の大きさを表す指標。
営業利益+営業外収支
営業利益=売上高―(売上原価+販売費+一般管理費)
営業外収支:利息などの金融収支
※流動比率
1年以内の借金のこと。これを返済するのに必要な財源を比較する比率で流動負債に対して、どれだけの流動資産があるかという比較。
流動資産×100/流動負債(%)