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教員のご挨拶
最近の薬学部の様子(教員からの大学・学部紹介)
ご挨拶
- 医療栄養学科
- 学科主任
須永 克佳
城西大学薬学部同窓会「薬友会」の皆様、日頃より母校ならびに薬学部の教育・研究活動に温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
2025年度より医療栄養学科主任を拝命いたしました須永克佳です。私自身、城西大学薬学部薬学科12期生として本学に学んだ卒業生の一人であり、こうして薬友会ホームページを通じて同窓生の皆様にご挨拶できることを、大変うれしく、また感慨深く感じております。
私が学生として在籍していた当時、薬学部は4年制で、薬学科と製薬学科の2学科体制でした。現在とは教育制度や社会環境も大きく異なりますが、基礎から応用まで幅広く学ぶ中で、薬学の考え方や専門職としての姿勢を身につけた経験は、今もなお私の原点となっています。学生時代には薬学スキー同好会に所属し、全日本薬系大学連盟競技会への出場を目標に活動していました。競技成績そのものよりも、学年や研究室、学科を超えて築かれた仲間とのつながりは、現在に至るまで続く大切な財産です。今も交流の続く友人の多くが、この学生時代に出会った同窓生です。
4年次には薬理学研究室に所属し、研究の基礎とともに、教員や先輩方の研究に向き合う姿勢から多くを学びました。その後、修士課程に進学し、薬理学教室で助手として教育・研究に携わる機会を得ました。教育の現場に立つ立場となったことで、学生時代とは異なる視点から「薬学部で学ぶことの意義」や、「薬学的思考を次世代にどのように伝えていくか」を考えるようになりました。2001年、医療栄養学科の開設に伴い薬物療法学研究室に配属されて以降は、薬学と栄養学の接点に着目した教育・研究に継続して取り組み、現在に至っています。
医療栄養学科は、本年で開設25周年を迎えます。本学科の最大の特徴は、薬学部を母体とする管理栄養士養成課程である点にあります。設置当初から掲げられてきた「薬学と栄養学の専門性を融合し、医療チームの一員として活躍できる管理栄養士を養成する」という理念は、超高齢社会を迎えた現在において、ますます重要性を増しています。医薬品の適正使用や薬物動態を理解した上で栄養管理を考える視点、あるいは栄養状態が薬物療法に及ぼす影響を評価できる視点は、医療の現場において極めて実践的であり、薬学部に基盤を置く本学科ならではの教育的強みであると考えています。
学部教育では、栄養学、食品学、臨床栄養学、栄養教育学など管理栄養士養成課程に必須となる専門科目に加え、薬理学、薬物療法学、薬物食品作用学などの薬学系科目を体系的に学ぶことで、医師・薬剤師・看護師をはじめとする多職種と共通の視点・言語を共有し、医療チームの一員として協働できる管理栄養士の育成を目指しています。特に、薬物療法と食事・栄養療法を相互に関連づけて理解し、治療効果や安全性を踏まえた栄養管理を提案できる点は、本学科の大きな特色です。また、臨地実習においても、病院や保健・福祉施設など多様な医療・保健現場での実践を通じて、食事・栄養の側面からチーム医療に貢献できる実践力を養っています。
近年、管理栄養士は制度上も「医療従事者」として明確に位置づけられるようになり、医療現場での役割と期待は確実に広がっています。一方で、学生の進路志向や社会のニーズは多様化しており、教育内容にも柔軟な進化が求められています。医療栄養学科では、将来像に応じた専門性を高めるアドバンストコース(「医療・薬学アドバンストコース」「スポーツ・健康アドバンストコース」「食品開発アドバンストコース」の3コース)の設置に加え、2025年度から社会人を対象とした大学院課程(大学院薬学研究科医療栄養学専攻)を新たに開設するなど、生涯にわたる学びを支える教育体制の構築にも力を入れてきました。
本大学院は、病院・介護施設・薬局などの医療現場、あるいは医療・栄養関連企業、行政機関等で勤務する社会人を主な対象とし、実務経験を踏まえた高度な専門性の深化とスキルアップを目的としています。授業はインターネットを活用した双方向型を中心に、平日夜間や土曜日に開講するなど、仕事と学修を両立しやすい環境を整えています。また、標準の2年間に加え、3年間での修了が可能な長期履修制度も設けており、ライフステージに応じた柔軟な履修が可能です。医療や栄養、薬学の分野で培ってきた経験を、改めて学問として深めたいと考えておられる同窓生の皆様には、ぜひ本大学院での学びを一つの選択肢としてご検討いただければ幸いです。
薬友会には、これまでも学生支援、奨学事業、広報活動など、さまざまな形で薬学部を支えていただいてきました。教育現場に身を置く立場として、同窓生の皆様の存在が、学生にとって将来像を具体的に思い描くための大きな指標となっていることを、日々実感しています。今後も、同窓生と大学、在学生と卒業生が緩やかにつながり、それぞれの立場から母校を支え合える関係を大切にしていきたいと考えています。
結びに、薬友会会員の皆様のご健勝と、ますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。母校・城西大学薬学部が、これからも社会に必要とされる人材を育成し続けられるよう、引き続きご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。