九州非線形偏微分方程式冬の学校のご案内
2009年 11月6日(金) ― 7日(土)
福岡大学 セミナーハウス 2階 セミナー室  
 
(当セミナーハウスは宿泊施設も備えております.宿泊を希望の方は
黒木場 kurokiba(at)math.sci.fukuoka-u.ac.jp までご連絡ください)
              




日時:11月6日 - 7日
場所:
福岡大学 セミナーハウス 2階 セミナー室

講演予定者とテーマ(仮題)(敬称略, 順不同)各180分前後

永井 敏隆(広島大学):走化性方程式の数学解析
柴田 良弘(早稲田大学):ストークス作用素の境界値問題に関する最大正則性原理とその自由境界問題への応用
林 仲夫(大阪大学):非線形分散型方程式の漸近解析
鵜飼 正二 (東京工大名誉教授):ボルツマン方程式−理論の新展開


冬の学校趣旨:
近年, 非線形偏微分方程式系に対する数学研究はめざましい発展を遂げ流体, 非線形波動, 反応拡散方程式といったそれぞれの研究対象に関して解析のための理論や手法が深まりつつあります.一方で, 対象の違いから使われている解析手法が大きく異なる場合が多々あり, それら手法の特徴や違い, メリット, ディメリットなどがきちんと把握されていないことが多いと思われます.非線形偏微分方程式の数学解析という, ほぼ同じ対象と目的であることから, それぞれの研究対象に関して培われてきた数学解析の手法を互いに知ることは, 自らの研究テーマの解析に役立つことはもちろん, 今後の研究の幅を広げるためにも大変有効であろうと考えられます.この冬の学校では, これから非線形偏微分方程式系に関わる研究を始めようとする学生を念頭におき, 非線形偏微分方程式系の中から典型的ないくつかのテーマを取り上げます.各テーマに対して主に使われている数学テクニックや考えを入門的にわかりやすく紹介することにより, それらを共有し, 様々な視点から自らの研究テーマを見直すことができるよう後押しすることを目標としたいと考えております.

組織委員:(連絡先)
栄 伸一郎 ichiro(at)math.kyushu-u.ac.jp
西畑 伸也 shinya(at)is.titech.ac.jp
隠居 良行 kagei(at)math.kyushu-u.ac.jp
中村 徹  tohru(at)math.kyushu-u.ac.jp
上田 好寛 ued(at)math.tohoku.ac.jp