9章行列計算

Mapleを活用して行列の計算を行うには、8章のベクトル計算同様、

> with(linalg):

とパッケージlinalgをロードした後で、次のように計算します。

>A:=matrix(3,3,[1,4,5,2,5,8,3,6,9])
(3×3行列Aの作成)

>det(A)
(Aの行列式|A|を求める)

>transpose(A)
(Aの転置行列Atを求める)

>inverse(A)
(Aの逆行列A-1を求める)


また、行列 A,Bに対し、スカラー倍・和・差・積の計算は次のようにします。

> evalm(3 *A)
(3Aの計算)

> evalm(A+B)
(A+B の計算)

> evalm(A-B)
(A-B の計算)

>evalm(A& * B)
(ABの計算)


実習 9.1 次を計算してみましょう。


[正解例]


実習9.2 次の行列A,Bについて、以下を求めてみましょう。



  (1)A-1    (2)t(tA)    (3)(AB)-1    (4)A-1B-1    (5)B-1A-1

  (6)(B-A)-1    (7)det (B-A)    (8)det(A)    (9)det(tA)

[正解例]


*一般に、t(tA)=A,(AB)-1=B-1A-1,det(tA)=det(A) が成立します。
また、行列Aに逆行列が存在するためには、det(A)≠0であることが必要かつ十分条件です。

パッケージLinearAlgebraをロードして計算することもできます。


>with(LinearAlgebra):
>A :=Matrix([[1,4,5],[2,5,8],[3,6,9]])
(3×3行列Aの作成)

>Determinant(A)
(A の行列式|A|を求める)

>Transpose(A)
(Aの転置行列 tAを求める)

>A^(-1)
(Aの逆行列 A-1を求める)


と計算します。

また、行列A,Bに対し、スカラー倍・和・差・積の計算は次のように計算します。

>3 * A 
(3Aの計算)

>A+B
(A+Bの計算)

>A-B
(A-B の計算)

>A . B
(AB の計算)

実習9.3 LinearAlgebraをロードして、実習9.2を計算してみましょう。

[正解例]