河上恭一郎(1933~)は、現代を代表するガラス作家のひとりです。
昭和3年(1928)創業河上硝子の三代目として千葉県に生まれた河上は、明治政府による近代日本産業化政策のひとつとして始まった品川硝子製造所で学んだ曾祖父の小出兼吉、その小出にガラス組成の調合を学んだ祖父の河上伝次郎の影響によりガラスへの興味を持つようになります。
昭和31年東京芸術大学工芸科図案部卒業後は、松下電器産業株式会社にて広告デザインを、株式会社保谷硝子にてガラス器のデザインを手掛け、その後、フリーランスとなった河上は、オブジェとしてのガラス作品まで分野を広げ、伝統を守りながらも常に新しい視点でガラスと向き合って半世紀もの間制作活動を続けてきました。
この度の展覧会では、50年という長きに渡って見つめ続けてきた、ガラス素材を活かした作品の数々をご紹介いたします。「用の美」から「オブジェの美」へと幅広い展開を示す河上恭一郎の作品群を心ゆくまでお楽しみください。






