-ポーランドが生んだ女性科学者、今なお光輝く理由-

キュリー夫人展 

  • ギャラリー2

    概要

    Overview

    昨年2011年は、キュリー夫人がノーベル化学賞を受賞後100年目に当たり、国連が世界化学年に制定したのをはじめ、世界中で記念行事やキャンペーンが催されました。

    現在、日本ならびに世界において、福島原発事故を契機に放射能への関心が高まっています。理学部・薬学部を持つ大学として、また、ポーランドに学術交流協定校を持つ大学として、このたび、放射能の研究と医学への応用に情熱を傾け人類の幸せを願ったポーランド出身の女性科学者キュリー夫人のパネル展覧会を開催することといたしました。

    キュリー夫人は、放射線および放射性元素に関する研究によりノーベル賞に2度輝くという化学や物理の分野において偉業を成し遂げました。女性初のノーベル賞受賞者であり、かつ2度受賞した最初の人物です。また、物理学賞と化学賞の両方を受賞しているのは、現在のところキュリー夫人だけです。20世紀初頭、女性研究者は理不尽な扱いを受けていたため、その履歴には「女性初」という言葉が多く使われています。これは、未だ女性に対する偏見が存在した時代に毅然とした態度で臨んだ結果といえます。

    キュリー夫人は医学の進歩にも大きく貢献しました。第一次世界大戦中には、レントゲン車プチ・キュリーに乗って戦地を回り負傷者のX線検査にあたるとともに、X線検査の普及に努めました。また、悪性腫瘍への放射線治療の有効性に注目し、キュリー夫人が設立に尽力したパリとワルシャワのラジウム研究所では放射線診断・治療の基礎が築かれました。さらに、キュリー夫人は、ユネスコの前身である国際連盟のICIC委員となり、科学の発展と社会への貢献、国際交流の推進に活躍した点もぜひご覧ください。

    展覧会情報

    Exhibition information

    会期: 2012年3月22日(木)~
    4月19日(木)
    観覧料: 無料
    会場: 城西大学水田美術館 2階
    ギャラリー1
    協力: ポーランド大使館
    ※開館時間: 10:00~16:00
    ※休館日: 日曜日・月曜日・祝日

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