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第1回「身近な自然を解像度をあげて観察する―植物の観察と統計解析から見えてくる埼玉の個性―」を開講しました【地域連携センター】


 城西大学では教育研究の成果を広く地域に開放し、高度化、多様化する地域住民の学習意欲と地域社会のニーズに応えるために公開講座を開講しています。
 2026年度は「身近な世界を読み解く ―自然・文化・社会・健康の新しい見方―」のテーマで4講座を開講します。
 2026年9月2日(水)に第1回「身近な自然を解像度をあげて観察する―植物の観察と統計解析から見えてくる埼玉の個性―」を開講しました。
 開講式では、坂本武史学長より「今回の公開講座が、身近な世界を違った角度から見つめなおす良い機会になれば」との挨拶がありました。

 今回の講座は、城西大学薬学部医療栄養学科の真野博教授をコーディネーターとして、NPO埼玉県絶滅危惧植物種調査団代表理事の牧野彰吾氏、埼玉県立自然の博物館学芸員の岩浪創氏、埼玉昆虫談話会の林弥生子氏をお迎えしました。
 最初の演者の岩浪創先生からは、故郷の奥武蔵地域の珍しいコケやシダを紹介していただきました。講義の途中には特徴的な匂いのするカビゴケの匂いを実際にかぐ体験も。受講者の皆さんも興味深く観察していました。
 岩浪先生は「ピントを合わせて観察する」ことの大切さに触れ、身近な自然をよく観察することで、新たな発見が生まれる。色々な世界に踏み入れて、知識を増やすことは素晴らしいことと話されました。
 続いての演者の牧野彰吾先生は、埼玉県の植物調査に長年取り組まれ、埼玉県レッドデーターブック作成にも関わっています。今回は、この経験を活かし、埼玉県内の3つの地点で延べ967種類の植物を調査・同定した結果をもとに、それぞれの植物の特性を数値化し、統計学的処理を行うことで、生育する植物特性から、その土地の環境状態を識別する「環境指紋」という新しい概念をご説明いただきました。受講者からは、「新しい考え方を聞いて感動した」「植物観察を数値で表すことができて驚いた」などの感想をいただきました。

 講座の最後には、林先生、真野教授も加わり、パネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは今回のテーマに使用されている「埼玉の個性」について先生方にお話しいただきました。
 埼玉県は都心に近いこともあり、学者による調査が昔から行われてきたことや自然が豊かである一方で、環境が穏やかで危険が少ないなどの埼玉の魅力が挙げられ、受講者の皆さんも埼玉県の新たな一面に感心していました。

 今回は植物の標本展示も行われ、実物を観察することで、受講生の皆さんも植物への理解を深めていました。
 受講者からは、「日頃接している情報と全く違うフィールドと視点で学ぶことができた」「標本展示も興味深く拝見した」「見やすいハンドアウトと丁寧な説明で理解が深まった」などの声をいただきました。

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