【薬学科(6年制)】がんを経験して思うこと~薬剤師の大切さ~
薬学科3年生が履修する薬学総合演習Bは、薬剤師に求められる知識を総合的に身に付けるとともに、その知識や資料、体験談に基づき、特定の医療課題の解決に向けた議論を行っています。
今回の座談会は、公益財団法人日本対がん協会リレー・フォー・ライフ・ジャパン川越から副実行委員長の飯田友美子氏と野村真実氏をボランティアとしてお招きして、がん闘病生活を乗り越えた今だから話せることなどをお聞かせいただきました。学生は、薬剤師になるため専門科目が中心になる勉学に勤しむ中で、教科書から学ぶことが難しい態度や振る舞いなどを患者様の声によって気付く機会をえました。
今回の座談会は、公益財団法人日本対がん協会リレー・フォー・ライフ・ジャパン川越から副実行委員長の飯田友美子氏と野村真実氏をボランティアとしてお招きして、がん闘病生活を乗り越えた今だから話せることなどをお聞かせいただきました。学生は、薬剤師になるため専門科目が中心になる勉学に勤しむ中で、教科書から学ぶことが難しい態度や振る舞いなどを患者様の声によって気付く機会をえました。

野村さんは「○○(病名)の患者さんとレッテル」貼らずに、患者さんを受け入れてから始まる真の寄添いを大切にしてほしいと学生へ強く伝えていました。患者さん本人は病気や治療のことで与えられる選択肢のことばかり考えてしまって、周りが見えなくなってしまう。薬剤師は、その患者さんがもともと見ていたものや、見えなくなってしまった事柄に対して、視野や世界を広げる支援をしてほしい、とのアドバイスをいただきました。

飯田さんは、現在ご家族もがん闘病中であり、ご自身ががんを経験したころと比べ薬剤師の役割が大きく変わったことをお話しされました。自身の闘病時より薬剤師は身近な存在となり、病院でも薬局でも積極的に声がけをしてもらえることや、薬物治療に関する疑問や不安に対してより丁寧に説明してもらえることを話されました。学生にも患者さんの気持ちに寄り添える薬剤師になってほしいと訴えていました。
学生からの感想(96件の自由記載より)
病気と向き合う強さや前向きな姿勢に深く感動しました。ご自身の乳がんの経験を通して、薬剤師や医療従事者の支えの大切さを感じました。治療中の不安や葛藤を抱えながらもボランティア活動を続け、同じような立場の人によりそう姿勢に強い尊敬の念を抱きました。また、「自分の考えをしっかり持って生きることの大切さ」という言葉は私自身のこれからの生き方や薬学生としての姿勢にも繋がる大切な教えだと感じました。今回の講話を通して、患者さんにとって薬剤師がどのような存在であるべきかを改めて考えるきっかけとなりました。貴重なお話を聞かせていただき本当にありがとうございました。

講演いただいたお二人!今年もありがとうございました!
記事提供 村田、江川
記事掲載 村田
記事掲載 村田