2025年8月2日（土）、城西大学にて「2025JU現職教員研修交流会」を開催いたしました。現職教員と学生が一堂に会し、「ジョイントによる集合知で、うまいアプローチを考えてみませんか！？」というテーマのもと、教育現場における実践的な課題について対話を重ねました。

　本研修会では、第一部ではワールドカフェ形式によるグループ対話を中心に、総合探究やICT活用といった教育の重要テーマについて、参加者同士が経験や思いを率直に共有しました。失敗談や困りごと、成功談や提案など、さまざまな視点が交差することで、深い気づきと新たな発見が生まれました。

　また、会場全体でのシンポジウムでは、ICT活用に関する資料をもとに自由な意見交換が行われ、参加者からは「現場にすぐ活かせるヒントが得られた」「他校の先生方との対話が刺激になった」「学生の視点が新鮮だった」といった声が寄せられました。話し合いの記録と分析にICT・生成AIを活用する実践的なプログラムが展開されました。参加者は、録音から文字起こし、要約、テキストマイニングまでの一連の流れを体験し、教育現場での活用方法を深く学び、文部科学省の「生成AI利活用ガイドライン（Ver.2.0）」を参照しながら、AIの安全な利活用についても意見交換が行われました。参加者からは、「話し合いの記録がここまで可視化できるとは驚きだった」「生成AIの活用が教育現場でも現実的になってきた」「協創力を意識したグループワークが非常に有意義だった」といった声が寄せられ、満足度の高い研修会となりました。

　第二部の研修会では、「協創力」をテーマに、教育現場における実践的な学びと連携の在り方について深く掘り下げました。
研修では、城西大学が1年次から3年次にかけて展開している「協創力体験・実践演習」のカリキュラムが紹介され、心理的安全、多様性理解、課題解決力など、協働的な学びを支えるスキルの重要性が強調されました。
　また、柴沼教授が実際に関わった私立高校での地域PBL（課題解決型学習）の事例も共有され、生徒の主体性や教員の役割変化に関する気づきが語られました。「答えがなくても、生徒にきっかけを与えれば学ぶ」「他学年の教員にも良い刺激となった」といったコメントが印象的でした。

　第三部の研修のまとめでは、VUCA時代における「総合的な探究」の意義として、知識の習得だけでなく、個々の強みを活かした協働の重要性が示されました。参加者からは、「教育の目的を改めて考える機会になった」「ICT活用や教員同士の連携のヒントが得られた」といった声が寄せられ、満足度の高い研修となりました。

　参加者の皆様からは、「対話を通じて自分の考えが整理された」「他者の経験から学ぶことが多かった」「教育の可能性を再確認できた」といった満足の声が多く聞かれ、充実した学びの時間となりました。

　今後も城西大学では、教育現場の課題解決に向けた実践的な学びを支援する研修の機会・リスキングと交流の場を提供してまいります。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。