グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


専攻紹介


医療薬学分野においてきわめて高度な専門性と豊かな学識を有する人材の育成を目指します。

基礎薬学・医療薬学分野の高度な学術的基盤を身につけ、きわめて高度の専門性と豊かな学識を有する人材を育成します

生命科学の全体像を学んだ薬学分野のジェネラリストとして、またスペシャリストとして、豊かな学識と高い専門性を養うことができるよう、カリキュラムが組まれています。

先端生命科学特論、先端医療薬学特論、レギュラトリーサイエンス特論およびドライリサーチ特論を共通の必修科目としたうえで、「薬探索領域」「生体防御領域」「薬剤・製剤学領域」「臨床生命科学領域」「臨床治療学領域」の5領域を基本に構成されたカリキュラムは、履修科目の選択により、①安全性を考慮した医薬品の開発・研究、②生体障害因子から健康を衛るための研究、③製剤技術やバイオ医薬品の製剤化に関する開発・研究、④新たな原理に基づく検査技術や薬物治療の開発・研究、⑤安全で有効な栄養および薬物治療の選択・評価に関する研究、およびこれらに関する情報提供などができる、高度な専門職業人の育成を目標としたものになっています。

また、この5つは、相互に密接なつながりを持ちながら独立していますが、標準からはずれた履修カリキュラムも可能とする柔軟な履修システムを取っていますから、履修科目内容の組み合わせによって、将来活躍できる分野を想定し、そのために必要な学識を身につけるためのカリキュラムを学生自身が独自にコース設定することも可能です。たとえば、基礎的研究を重視する履修科目を多くすることによって「研究職・大学教員」を目指したり、臨床にかかわる内容を重視する履修科目を多くすることによって高い問題解決能力を有する薬剤師を目指すことも可能です。

5つの研究領域

薬探索領域

有機薬化学、医薬品化学、薬品物理化学、生薬学を基盤として、医薬品の探索、研究・開発にかかわる基礎から応用の領域までを研究・教育の対象としています。ここで得られる情報を活用することによって、生活者の視点に立って安全性を保障できる医療の提供、医薬品の探索、研究・開発・情報提供を行うことができる能力の養成を目指しています。
医薬品化学講座 薬物と標的タンパク質の分子間相互作用の解析と構造活性相関に関する研究
有機薬化学講座 糖鎖の生命現象解明のためのプローブや、創薬につながる機能性糖鎖誘導体の設計・合成及び生物評価
生薬学講座 天然薬用資源の機能性及び分子メカニズムに関する研究
薬品物理化学講座 物性理解に基づく分子マシン設計とドラッグデリバリーシステム開発

生体防御領域

衛生化学、毒性学、分子免疫学、薬品作用学を基盤として、生体の恒常性を維持する生体防御機構の解明に関わる基礎から応用の領域までを研究・教育の対象としています。偏った食品成分摂取、化学物質(医薬品・毒物・化粧品など)への曝露等による健康障害の未然防止に関する研究・情報提供を行うことができる能力の養成を目指しています。
衛生化学講座 健康障害因子(遺伝子変異、摂食食品成分の偏り、薬毒物)による疾病誘発の機構解析と防御
公衆衛生学講座 生体リズムが健康と疾病に及ぼす影響の解析およびリズム調節による疾病予防に関する研究
生化学講座 皮膚における生体防御とレクチン-糖鎖分子間相互作用の機構解明とその臨床応用に関する研究
薬品作用学講座 生活習慣病における脳機能障害メカニズムの解明と予防・改善に関する研究

薬剤・製剤学領域

薬剤学、製剤学、病院薬剤学を基盤として、疾病の特徴や患者個々の状態に合わせた薬物投与法の提案および製剤設計・開発に必要とされる学際的な内容を幅広く研究・教育の対象としています。医薬品使用の適正性の評価と既存医薬品の価値を高めるための製剤技術の開発に関わる能力に加え、バイオ医薬品の製剤化のために必要な研究能力を身につけた人材の養成を目指しています。
製剤学講座 種々疾患の治療目的に合わせた薬物送達システムの開発に関する研究
薬剤学講座 薬物の生体刺激応答活性化と標的指向性付与に基づく製剤開発に関する研究
病院薬剤学講座 患者への安全かつ適正な薬剤投与システムの開発

臨床生命科学学領域

分析化学、生化学、分子生物学、薬理学ならびに微生物学を基盤として、生体成分の分析とその細胞機能の解明に関わる基礎から応用の領域までを研究・教育の対象としています。基礎的な研究力の醸成にとどまらず、新たな原理に基づく検査技術や薬物治療を創造・開発する能力を持った医療の担い手の養成を目指しています。
臨床薬理学講座 医薬品開発における薬物の有効性と安全性に関する薬理学的研究
病原微生物学講座 細菌感染防御のための表層抗原の応用と新規抗菌物質の検索
生体分析化学講座 新規生体成分の検出・同定と該当する生体成分の分析法開発と生理的機能の解析

臨床治療学領域

生理学、薬剤作用解析学、薬物治療学、栄養治療学、臨床病理学、薬局管理学を基盤として、新たな治療法の開発にかかわる基礎から応用の領域までを研究・教育の対象としています。医薬食関連情報からの科学的根拠に基づき、疾病の病理・病態を解析し、安全で有効な栄養および薬物治療の選択・評価・情報提供を行うことができる能力の養成を目指しています。
生理学 生活習慣病の成因および病態の解明とその予防法や治療法の開発
薬剤作用解析学 薬剤作用を修飾する諸因子の解析および医薬情報のデータマイニング
薬物治療学講座 治療薬開発に向けた精神疾患の病因・病態メカニズムの解明
栄養治療学講座 薬食同源に基づいた医薬品や栄養成分の物性評価ならびに生物活性評価における基礎的研究
臨床病理学 経腸・経リンパ的送達を目指した新規核酸製剤の開発研究
薬局管理学 医療・介護の質向上に寄与するための臨床研究

人材養成の目標

薬学専攻は、下記いずれかの素養を身につけた高度な研究者・技術者の育成を目指します
  1. 安全性を考慮した医薬品の研究・情報提供ができる
  2. 生体障害因子から健康を衛るための研究・情報提供ができる
  3. 医薬関連情報からエビデンスを引き出すための研究・情報提供ができる

修了後に予想される進路

多くの企業、研究機関、病院等から有望な人材として期待されています。
  • 大学等の教員・研究者
  • 製薬会社における医薬品の開発・研究に携わる研究者・技術者
  • 化学会社における化学品の安全性に携わる研究者・技術者
  • 食品会社における機能性食品の開発・研究に携わる研究者・技術者
  • 保健・医療行政等でレギュラトリーサイエンスに携わる専門家
  • 病院等の医療機関で高度の医療業務または研究に携わる薬剤師