学校法人城西大学情報科学研究センター広報
- Information Science Research Center News -2019.3.31 Vol.25 No.1
情報科学研究センター
- Information Science Research Center News -
情報科学研究センター
巻頭言
情報科学研究センター
所長 中村俊子
最近、頑張ったご褒美にと板チョコレートのプレゼントを頂きました。人から褒められたのはいつ以来だったのか思い出せないくらい久しぶりのことで、何かしら嬉しくなり、そのまま冷蔵庫のドアポケットにしまってあります。鮮やかな赤色の箱は冷蔵庫を開けるたびに目に入り、明るく前向きな気持ちにさせてくれます。
2018年度の情報科学研究センターは、新教育研究システムSCNL2018の導入とそれに伴うサーバやネットワーク環境の刷新から始まりました。坂戸キャンパスPC演習室ではパソコンやプリンタ、プロジェクタが新しくなり、Office製品をはじめ各ソフトがバージョンアップされました。E-learningシステムのWebClassはバージョンアップにより画面もリニューアルされメニュー等のレイアウトが大きく変更されました。慣れるまで使い勝手の悪さを感じられた方もいらっしゃったことと思いますが、教育効果が向上し利便性も高くなりました。
運用面では、授業アンケートの全学的な利用や、全教職員対象の情報セキュリティテストの実施、女性人材育成センターの男女共同参画社会に関する意識調査をはじめ、WebClass利用の幅が拡大しました。初めてWebClassにログインされた教職員の方々も少なくなかったことと思います。この他にも、学生の履修申請がWeb上で行われるようになり、8月にはクラウドキャンパスが導入されるなど、2018年度は大きな変化のあった1年となりました。クラウドキャンパスは反転授業やアクティブラーニングにたいへん便利なシステムですので、是非ご活用ください。Web履修申請期間および授業アンケート期間中は、インターネット通信量の増加による通信速度低下を未然に防ぐため、学内ネットワーク利用サービスを一部制限させて頂き、ご不便をおかけいたしましたが、ご理解、ご協力頂き誠にありがとうございました。
情報環境が充実し便利になる一方で、2018年度はメールアカウント乗っ取りの被害も複数発生しました。2019年度は情報セキュリティテストの対象を学生にも広げ、全教職員および全学生向けに実施してまいります。必ず受験くださいますよう、お願い申し上げます。併せまして、他人に類推されにくいパスワードのご使用をお願いいたします。強固なパスワードの作成につきましては、よろしければ情報科学研究センターHPの情報を参考になさってください。
情報科学研究センターでは、今後も情報化の推進と、より便利で快適な情報環境の提供に努めてまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
2018年度の情報科学研究センターは、新教育研究システムSCNL2018の導入とそれに伴うサーバやネットワーク環境の刷新から始まりました。坂戸キャンパスPC演習室ではパソコンやプリンタ、プロジェクタが新しくなり、Office製品をはじめ各ソフトがバージョンアップされました。E-learningシステムのWebClassはバージョンアップにより画面もリニューアルされメニュー等のレイアウトが大きく変更されました。慣れるまで使い勝手の悪さを感じられた方もいらっしゃったことと思いますが、教育効果が向上し利便性も高くなりました。
運用面では、授業アンケートの全学的な利用や、全教職員対象の情報セキュリティテストの実施、女性人材育成センターの男女共同参画社会に関する意識調査をはじめ、WebClass利用の幅が拡大しました。初めてWebClassにログインされた教職員の方々も少なくなかったことと思います。この他にも、学生の履修申請がWeb上で行われるようになり、8月にはクラウドキャンパスが導入されるなど、2018年度は大きな変化のあった1年となりました。クラウドキャンパスは反転授業やアクティブラーニングにたいへん便利なシステムですので、是非ご活用ください。Web履修申請期間および授業アンケート期間中は、インターネット通信量の増加による通信速度低下を未然に防ぐため、学内ネットワーク利用サービスを一部制限させて頂き、ご不便をおかけいたしましたが、ご理解、ご協力頂き誠にありがとうございました。
情報環境が充実し便利になる一方で、2018年度はメールアカウント乗っ取りの被害も複数発生しました。2019年度は情報セキュリティテストの対象を学生にも広げ、全教職員および全学生向けに実施してまいります。必ず受験くださいますよう、お願い申し上げます。併せまして、他人に類推されにくいパスワードのご使用をお願いいたします。強固なパスワードの作成につきましては、よろしければ情報科学研究センターHPの情報を参考になさってください。
情報科学研究センターでは、今後も情報化の推進と、より便利で快適な情報環境の提供に努めてまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
情報教育システム(SCNL2018)の教育効果
経済学部
経済学部では、コンピュータ・情報技術関連の授業を入門・初級レベルから中級レベル、そして資格・検定試験対策レベルまで段階的に設置し、講義およびパソコン実習を通じた情報教育を実践している。
入門・初級レベルの授業には、「コンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱ」、「情報技術Ⅰ・Ⅱ」、「実践プレゼンテーション」があり、これらはパソコンやインターネットに関する予備知識を持たない学生を対象としている。中級レベルの授業には、「情報技術Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ」、「表計算ソフトによる数量分析」があり、基本的な知識やスキルをすでに身につけた学生がさらなるステップアップを目指す内容となっている。
資格・検定試験対策を行う授業としては、ITパスポート試験のための「IT論Ⅰ・Ⅱ」のほか、基本情報技術者試験を目標とする「情報学特講Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」、「情報技術Ⅶ・Ⅷ」、「IT論Ⅲ・Ⅳ」が設置され、毎年合格者を出している。
2009年度以降、経済学部ではビジネスデータの分析に関する実務レベルのExcel課題の拡充を図り、またHome Page Builder課題も取り入れている。さらに、情報システムの開発に関するスキル向上のために、Excel VBA課題およびAccess SQL課題の拡充も行っている。基本情報技術者試験の午後問題への対策としては、C言語、Java言語、Excel関数による実習体制を整えて、アプリケーションSEを志す学生のレベルアップを目指している。学生が体系的・自主的に学習できる環境の整備に力を入れている。
経済学の研究において重要な位置を占める実証分析を扱う授業では、パソコン上で操作可能な各種ソフトフェアの利用が今や欠かせなくなっている。統計学や計量経済学、その他応用科目において学生たちは、データの整理や統計処理、計量分析の実習のために表計算ソフトのMS Excelや統計パッケージのStataを日常的に活用するようになっている。学生が自らデータを使ってパソコンで分析してみることは、学習効果を高めるだけでなく、授業への積極的な参加も促している。
必修のゼミナールにおいても、研究発表や学外討論会のプレゼン資料の作成のためにMS PowerPointが使われ、また卒論やレポートの執筆のためには「日経テレコン」、「聞蔵Ⅱビジュアル」、「日経BP記事検索」、「東洋経済デジタルコンテンツ」といった記事検索データベースが活用されている。
近年では、学生の入学段階での情報リテラシーの向上に合わせて、1年次配当の「コンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱ」の指導内容の高度化を進め、パソコン操作に関する一般的な資格であるMicrosoft Office Specialist(MOS)検定対策のための知識・スキルを教えるようになっている。その他の科目についても、情報技術関連の資格・検定合格を目指す学生のニーズに対応して、授業内容・レベルの改善や配当年次の変更などを柔軟に行っている。
入門・初級レベルの授業には、「コンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱ」、「情報技術Ⅰ・Ⅱ」、「実践プレゼンテーション」があり、これらはパソコンやインターネットに関する予備知識を持たない学生を対象としている。中級レベルの授業には、「情報技術Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ」、「表計算ソフトによる数量分析」があり、基本的な知識やスキルをすでに身につけた学生がさらなるステップアップを目指す内容となっている。
資格・検定試験対策を行う授業としては、ITパスポート試験のための「IT論Ⅰ・Ⅱ」のほか、基本情報技術者試験を目標とする「情報学特講Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」、「情報技術Ⅶ・Ⅷ」、「IT論Ⅲ・Ⅳ」が設置され、毎年合格者を出している。
2009年度以降、経済学部ではビジネスデータの分析に関する実務レベルのExcel課題の拡充を図り、またHome Page Builder課題も取り入れている。さらに、情報システムの開発に関するスキル向上のために、Excel VBA課題およびAccess SQL課題の拡充も行っている。基本情報技術者試験の午後問題への対策としては、C言語、Java言語、Excel関数による実習体制を整えて、アプリケーションSEを志す学生のレベルアップを目指している。学生が体系的・自主的に学習できる環境の整備に力を入れている。
経済学の研究において重要な位置を占める実証分析を扱う授業では、パソコン上で操作可能な各種ソフトフェアの利用が今や欠かせなくなっている。統計学や計量経済学、その他応用科目において学生たちは、データの整理や統計処理、計量分析の実習のために表計算ソフトのMS Excelや統計パッケージのStataを日常的に活用するようになっている。学生が自らデータを使ってパソコンで分析してみることは、学習効果を高めるだけでなく、授業への積極的な参加も促している。
必修のゼミナールにおいても、研究発表や学外討論会のプレゼン資料の作成のためにMS PowerPointが使われ、また卒論やレポートの執筆のためには「日経テレコン」、「聞蔵Ⅱビジュアル」、「日経BP記事検索」、「東洋経済デジタルコンテンツ」といった記事検索データベースが活用されている。
近年では、学生の入学段階での情報リテラシーの向上に合わせて、1年次配当の「コンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱ」の指導内容の高度化を進め、パソコン操作に関する一般的な資格であるMicrosoft Office Specialist(MOS)検定対策のための知識・スキルを教えるようになっている。その他の科目についても、情報技術関連の資格・検定合格を目指す学生のニーズに対応して、授業内容・レベルの改善や配当年次の変更などを柔軟に行っている。
経営学部
経営学部ではWebClassを学部創設当初の2004年から導入し、積極的にe-learning教育を進めてきた。現在まで継続しているWebClassの特徴的な活用方法は次の通りである。
教務関連では、ゼミナール、基礎ゼミのエントリーに利用している。上記の事務処理を行うことで、学部事務室の紙での処理がなくなったことから、業務の軽減へとつながっている。更に、電子データを多方面に活用でき、事務処理の効率化も達成された。
入学前の新入生に対しては、入学前課題や入学前体験講座を実施しているが、その詳細な説明やレポート課題の提出に利用している。2004年度導入当時と比較して改善が進んだ点は、スマートフォンからもレポートの課題が提出できるようにしたことである。入学前体験講座については、講座の申し込みにWebClassにコースを作り活用している。入学前から大学の学習環境になれることで入学後の利用がスムーズにできるように意識付けを行っている。
また、ゼミや授業のグループワークなどの成果をまとめるのに、社会で多く利用されている、ビジネスソフトを利用している。その一貫として、入学前体験講座の情報関連の講座、「ジャンプ技法を科学しよう−スポーツマネージメント」、「プレゼン技法とコミュニケーション」の2講座は、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンソフトを活用し、参加者にレポートを提出してもらっている。
このように、経営学部の学生は、コンピュータに触れる機会が増え、授業でのコンピュータ活用を抵抗なく受け入れることができている。以下では、そのような経営学部学生の情報教育システムの教育効果を「資格取得」、「教職科目」から述べる。
資格取得
2004年の学部開設当初からミニマムスタンダード(基礎的資格取得)教育を実践してきた。これは、簿記、情報、語学(英語)の1年次の必修科目で検定試験の合格を含めた教育指導である。情報については、平成27年度まで、「マルチメディア検定ベーシック」を目標にしていたが、平成28年度からは、ミニマムスタンダードを「日商PC検定(データ活用)ベーシック」に変更した。前期科目である情報技術Ⅰの時間に、情報処理全般の基礎知識やエクセルの操作法を学習するだけでなく、検定試験の対策も行っている。1年生全員が「日商PC検定(データ活用)ベーシック」の合格を目指すが、情報技術の上位2クラスは「日商PC検定(データ活用)3級」の検定も受検した。平成30年度の合格者数は、ベーシックが349名、3級が67名であった。ベーシックについては、概ね7割の合格率であった。後期の情報技術Ⅱでは、経営学を学ぶ上で必要となる分析手法に主眼を置き、基本操作スキルを指導している。
情報ミニマムスタンダードを達成した学生に対して、平成24年度から「情報エキスパートⅠ・Ⅱ」を開講している。この科目は「ITパスポート試験」や「情報セキュリティマネジメント」を意識した学習内容で、さらなる知識向上を目指している。また、「ITパスポート試験」や「情報セキュリティマネジメント」へのモチベーションを高めるために、情報ミニマムスタンダードより上級の検定にチャレンジする試みも今年度から実施している。メディアリテラシーという授業では「日商プレゼン3級」を、シミュレーション演習入門では「日商PC検定(データ活用)2級」を受検するように促し、合格者を出している。
教職科目 高等学校教科「情報」
経営学部では商業科、社会科公民に加えて保健体育科、情報科の教員免許を取得できるため、PCを使った演習科目を多数開講している。中でもネットワークを学ぶ講座として、「情報デザイン演習Ⅰ・Ⅱ」と「プログラミングⅠ・Ⅱ」がある。「情報デザイン演習Ⅰ・Ⅱ」では、HTML5とJavascriptを使い、英語と日本語のWebサイトを完成させている。Webサイトに組み込むコンテンツ制作に関しては、画像編集ソフトを活用し、アニメーション等を制作している。サイトは完成したサイトは分析のため、学内サーバにアップし、学生間で相互に評価を行っている。「プログラミングⅠ・Ⅱ」はJavaやphp言語を使用し、ソフトウェア開発に必要な要求定義工学を学び、「簿記システム」を制作し、システム開発の興味を深め、経営学への学習意欲を高めている。
教務関連では、ゼミナール、基礎ゼミのエントリーに利用している。上記の事務処理を行うことで、学部事務室の紙での処理がなくなったことから、業務の軽減へとつながっている。更に、電子データを多方面に活用でき、事務処理の効率化も達成された。
入学前の新入生に対しては、入学前課題や入学前体験講座を実施しているが、その詳細な説明やレポート課題の提出に利用している。2004年度導入当時と比較して改善が進んだ点は、スマートフォンからもレポートの課題が提出できるようにしたことである。入学前体験講座については、講座の申し込みにWebClassにコースを作り活用している。入学前から大学の学習環境になれることで入学後の利用がスムーズにできるように意識付けを行っている。
また、ゼミや授業のグループワークなどの成果をまとめるのに、社会で多く利用されている、ビジネスソフトを利用している。その一貫として、入学前体験講座の情報関連の講座、「ジャンプ技法を科学しよう−スポーツマネージメント」、「プレゼン技法とコミュニケーション」の2講座は、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンソフトを活用し、参加者にレポートを提出してもらっている。
このように、経営学部の学生は、コンピュータに触れる機会が増え、授業でのコンピュータ活用を抵抗なく受け入れることができている。以下では、そのような経営学部学生の情報教育システムの教育効果を「資格取得」、「教職科目」から述べる。
資格取得
2004年の学部開設当初からミニマムスタンダード(基礎的資格取得)教育を実践してきた。これは、簿記、情報、語学(英語)の1年次の必修科目で検定試験の合格を含めた教育指導である。情報については、平成27年度まで、「マルチメディア検定ベーシック」を目標にしていたが、平成28年度からは、ミニマムスタンダードを「日商PC検定(データ活用)ベーシック」に変更した。前期科目である情報技術Ⅰの時間に、情報処理全般の基礎知識やエクセルの操作法を学習するだけでなく、検定試験の対策も行っている。1年生全員が「日商PC検定(データ活用)ベーシック」の合格を目指すが、情報技術の上位2クラスは「日商PC検定(データ活用)3級」の検定も受検した。平成30年度の合格者数は、ベーシックが349名、3級が67名であった。ベーシックについては、概ね7割の合格率であった。後期の情報技術Ⅱでは、経営学を学ぶ上で必要となる分析手法に主眼を置き、基本操作スキルを指導している。
情報ミニマムスタンダードを達成した学生に対して、平成24年度から「情報エキスパートⅠ・Ⅱ」を開講している。この科目は「ITパスポート試験」や「情報セキュリティマネジメント」を意識した学習内容で、さらなる知識向上を目指している。また、「ITパスポート試験」や「情報セキュリティマネジメント」へのモチベーションを高めるために、情報ミニマムスタンダードより上級の検定にチャレンジする試みも今年度から実施している。メディアリテラシーという授業では「日商プレゼン3級」を、シミュレーション演習入門では「日商PC検定(データ活用)2級」を受検するように促し、合格者を出している。
教職科目 高等学校教科「情報」
経営学部では商業科、社会科公民に加えて保健体育科、情報科の教員免許を取得できるため、PCを使った演習科目を多数開講している。中でもネットワークを学ぶ講座として、「情報デザイン演習Ⅰ・Ⅱ」と「プログラミングⅠ・Ⅱ」がある。「情報デザイン演習Ⅰ・Ⅱ」では、HTML5とJavascriptを使い、英語と日本語のWebサイトを完成させている。Webサイトに組み込むコンテンツ制作に関しては、画像編集ソフトを活用し、アニメーション等を制作している。サイトは完成したサイトは分析のため、学内サーバにアップし、学生間で相互に評価を行っている。「プログラミングⅠ・Ⅱ」はJavaやphp言語を使用し、ソフトウェア開発に必要な要求定義工学を学び、「簿記システム」を制作し、システム開発の興味を深め、経営学への学習意欲を高めている。
現代政策学部
現代政策学部では,コンピュータ関連科目として,平成30年度は「コンピュータ・リテラシーI・II,A・B」,「プログラミングⅠ・Ⅱ,A・B」,「情報技術Ⅰ・Ⅱ,A・B」,「Computer Literacy A・B」,「情報セキュリティ特殊演習A(個人情報保護)」,「情報セキュリティ特殊演習B(企業情報)」を開講した。
「コンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱ,A・B」については,より効果的なコンピュータ・リテラシー教育を実現するため,平成19年度からレベル別クラス編成を導入しており,平成30年度も引き続き実施した。入学後に「コンピュータの基礎知識に関する確認テスト」(マーク式50問)を実施し,その成績に応じてクラスを分けた。「コンピュータ・リテラシーI・II,A・B」は,学部の必修科目ではないが,すべての学生に一定レベルの基本的なスキル・知識・モラルを身につけてもらうため,履修オリエンテーションにおいて1年生のうちに履修することを勧めた。確認テストの結果により1年生全員に対して履修すべきクラスを指定していることによる効果もあり,ほぼすべての1年生が受講登録を行った。
平成30年度は,前期の「コンピュータ・リテラシーⅠ,A」においては,主にSCNL2013の利用,Power Point(プレゼンテーションソフト)・Word(ワープロソフト)の基本的な操作方法と機能の修得を目指した。後期の「コンピュータ・リテラシーⅡ,B」においては主にExcel(表計算ソフト)の基本的な操作方法と機能・利用方法の習得を目指した。前年度と同様に,中学・高校でOffice系ソフトに触れる機会が多かった学生が以前と比べると増えてきており,上位クラス及び中位クラスの一部の学生にとっては,共通の教科書に沿った授業内容では進度が遅すぎる傾向が出てきた。そこで, 一昨年度より,上位クラスについては,基本操作については共通の教科書を利用したが,より応用的な課題を毎週の授業内で提示して,学生が考えながらそれに取り組むなど工夫を施した。今年度は,より応用的な課題への取り組みを強化し,学部共通の教科書を用いながらも,レベル差に対応できるように改善した。
一方で,コンピュータにほとんど触れたことのない学生もまだ存在しているため,下位クラスについてはできるだけ共通の教科書に沿って,重要な操作を繰り返しレクチャーすることで,ソフトウェアの一定レベルの使いこなしを習得することを目指した。このようにレベル別クラス編成によって,それぞれの学生たちに合わせたコンピュータ・リテラシー教育を実施することができた。
平成21年度から導入されたe-learningシステムであるWebClassについては各教員が工夫をしながら活用をすすめてきたが,平成30年度は授業の目的や内容に合わせた幅広い活用が見られた。 具体的には,すべての授業(講義系・実習系・セミナー系含む)において,資料掲載,出席確認,試験・課題を実施した教員や,試験の正答を試験日翌日にWebClassで公開したり,学生の提出課題を配布資料として他の学生に参照できるようにしたりするなど,学生へのフィードバックを目的とした活用法が挙げられる。また,資格試験取得を目指したセミナーでは,WebClassのテスト機能を用いて,学生たち自身が自習問題を作成する学習法など,e-learningの新しい活用法も考えられるようになった。また,平成23年度からの新規機能であるe-ポートフォリオについては,コンピュータ科目だけではなく専門科目でも活用がはじまった。さらに,1年生の「キャリアデザイン基礎A・B」では,2年次以降のコース選択の申請をWebClassを使用し実施している。授業内で履修者がスマートフォンを使用し仮登録を行うことで,200名を超えるコース選択の申請が円滑に実施でき,未申請者を減らすことができた。また,リアクションペーパーについて,WebClassクイズ機能を用いて知識の定着を図った。加えて,平成30年度より,一部授業で授業評価アンケートをWebClassを使用し実施した。
その他では,スマートフォンの急速な普及により,日常の学生生活の中でパソコンをあまり利用しない学生が増えてきている印象がある。「コンピュータ・リテラシー」などでは,一時期に比べてまったくパソコンに触れたことのない学生はほとんど見受けられなくなったが,一方でパソコンでの利用方法(例えば,メールの件名,ファイルの添付,ファイル名をつけての保存など)が身に付いていない学生が目立つようになってきた。この辺りの状況に対応できるように授業を組み立てていく必要があると考えている。
「コンピュータ・リテラシーⅠ・Ⅱ,A・B」については,より効果的なコンピュータ・リテラシー教育を実現するため,平成19年度からレベル別クラス編成を導入しており,平成30年度も引き続き実施した。入学後に「コンピュータの基礎知識に関する確認テスト」(マーク式50問)を実施し,その成績に応じてクラスを分けた。「コンピュータ・リテラシーI・II,A・B」は,学部の必修科目ではないが,すべての学生に一定レベルの基本的なスキル・知識・モラルを身につけてもらうため,履修オリエンテーションにおいて1年生のうちに履修することを勧めた。確認テストの結果により1年生全員に対して履修すべきクラスを指定していることによる効果もあり,ほぼすべての1年生が受講登録を行った。
平成30年度は,前期の「コンピュータ・リテラシーⅠ,A」においては,主にSCNL2013の利用,Power Point(プレゼンテーションソフト)・Word(ワープロソフト)の基本的な操作方法と機能の修得を目指した。後期の「コンピュータ・リテラシーⅡ,B」においては主にExcel(表計算ソフト)の基本的な操作方法と機能・利用方法の習得を目指した。前年度と同様に,中学・高校でOffice系ソフトに触れる機会が多かった学生が以前と比べると増えてきており,上位クラス及び中位クラスの一部の学生にとっては,共通の教科書に沿った授業内容では進度が遅すぎる傾向が出てきた。そこで, 一昨年度より,上位クラスについては,基本操作については共通の教科書を利用したが,より応用的な課題を毎週の授業内で提示して,学生が考えながらそれに取り組むなど工夫を施した。今年度は,より応用的な課題への取り組みを強化し,学部共通の教科書を用いながらも,レベル差に対応できるように改善した。
一方で,コンピュータにほとんど触れたことのない学生もまだ存在しているため,下位クラスについてはできるだけ共通の教科書に沿って,重要な操作を繰り返しレクチャーすることで,ソフトウェアの一定レベルの使いこなしを習得することを目指した。このようにレベル別クラス編成によって,それぞれの学生たちに合わせたコンピュータ・リテラシー教育を実施することができた。
平成21年度から導入されたe-learningシステムであるWebClassについては各教員が工夫をしながら活用をすすめてきたが,平成30年度は授業の目的や内容に合わせた幅広い活用が見られた。 具体的には,すべての授業(講義系・実習系・セミナー系含む)において,資料掲載,出席確認,試験・課題を実施した教員や,試験の正答を試験日翌日にWebClassで公開したり,学生の提出課題を配布資料として他の学生に参照できるようにしたりするなど,学生へのフィードバックを目的とした活用法が挙げられる。また,資格試験取得を目指したセミナーでは,WebClassのテスト機能を用いて,学生たち自身が自習問題を作成する学習法など,e-learningの新しい活用法も考えられるようになった。また,平成23年度からの新規機能であるe-ポートフォリオについては,コンピュータ科目だけではなく専門科目でも活用がはじまった。さらに,1年生の「キャリアデザイン基礎A・B」では,2年次以降のコース選択の申請をWebClassを使用し実施している。授業内で履修者がスマートフォンを使用し仮登録を行うことで,200名を超えるコース選択の申請が円滑に実施でき,未申請者を減らすことができた。また,リアクションペーパーについて,WebClassクイズ機能を用いて知識の定着を図った。加えて,平成30年度より,一部授業で授業評価アンケートをWebClassを使用し実施した。
その他では,スマートフォンの急速な普及により,日常の学生生活の中でパソコンをあまり利用しない学生が増えてきている印象がある。「コンピュータ・リテラシー」などでは,一時期に比べてまったくパソコンに触れたことのない学生はほとんど見受けられなくなったが,一方でパソコンでの利用方法(例えば,メールの件名,ファイルの添付,ファイル名をつけての保存など)が身に付いていない学生が目立つようになってきた。この辺りの状況に対応できるように授業を組み立てていく必要があると考えている。
理学部
理学部全体
理学部では、マルチメディア設備を利用してPower Pointによるプレゼンテーションやビデオ等による動画再生等マルチメディア教材を用いた講義、演習、セミナーを行っている。これにより、学生の授業への取り組みに積極性が現れ、理解度・興味・講義への意欲等が増している。情報教育については、理学部1年次生は関連科目の「コンピュータ・リテラシーⅠ」をほぼ全員が受講しており、文書作成と表計算の他、インターネットの利用方法等の基本操作技能を習得している。また、学習支援システムWebClassが、教材の配布や授業の出欠調査・管理等に利用されている。さらに、これまで紙媒体で実施されてきた授業アンケートについても、WebClassの利用が2017年度の一部科目における試験的な導入に引き続き、2018年度は学部全体に拡大された。
数学科
数学科では情報系科目を多く開設しており、そこではコンピュータを用いた演習が教育の中に取り入れられている。例えば1年次の専門科目「計算機入門Ⅰ・Ⅱ」においてUNIXやプログラミングの入門的教育を行っている。2年次の「計算機数学」および「プログラミングⅠ」で専門的教育が始まり、3・4年次の「プログラミングⅡ」、「実用アルゴリズム論」、「情報数学」、「暗号理論」、「符号理論」、「応用数値解析Ⅰ・Ⅱ」、「情報研究Ⅰ・Ⅱ」、「情報システム論I・Ⅱ」、「数理モデル論I・Ⅱ」に続く一貫した情報教育カリキュラムを組んでいる。また、専門科目の「コンピュータによる統計」、「数式処理による解析・代数」では、Excelを用いた統計処理や数式処理ソフトMapleを用いた解析学・代数学のパソコン演習を行っている。具体的な使用例や教育効果をあげてみると、「数理モデル論I、II」においては通常の講義室での数値解析の理論的講義を基にして、その内容を実際にC言語を用いてプログラミングを行い,理論的な問題を具体的にプログラムを作成し実行させることにより、受講生により深い理解と技術を習得させることができたと思われる。またWebClassは情報系科目に限らず数学科の多くの科目で出席確認やレポート課題の掲示、提出など活用されている。例として「微分積分学I」「微分方程式論」では演習プリントや試験過去問、「数学科教育法Ⅰ・Ⅱ」では学習指導案テンプレートやパワーポイント活用教材例の配布を行った。
数学科では新入生対象の「入学前指導」に昨年度まではWebClassを利用してきたが、今年度は8月に導入されたクラウドキャンパスを利用した。推薦入試およびAO入試合格者に対しては毎年、レポートを課しているが、学科から送付したレポート課題や解答用紙をクラウドキャンパスからも閲覧・ダウンロードできるようにするとともに、解答のヒントを音声付きスライドで提示した。また、全新入生に対して、テスト・アンケート機能で微積分の確認ドリルを実施した。レポート提出率は今年度もほぼ100%でLMSを利用するようになってから正解率も向上しており、その効果が伺える。
化学科
化学科では1年次の「コンピュータ・リテラシーⅠ」を基礎に、2年次には専門科目「情報科学序論」および「コンピュータ入門」でExcelを用いた実験データの処理、3年次には「情報科学Ⅰ」でC++言語入門、「情報科学Ⅱ」でVisual Basicによるグラフィックスプログラミングを学ぶ科目が設置されている。また「物理化学実験」では計算機実験としてExcelマクロを用いたヒュッケル分子軌道法による分子軌道計算ならびに軌道の等高線表示を行っている。このような基礎的情報教育を通して、以下に掲げる4項目の能力を養っている。
1.化学の信頼できる情報の所在等を理解し、必要な情報を収集できる。
2.収集した情報を整理し、資料作成に適切に活用できる。
3.分子構造を描画できる。
4.実験データの整理、統計処理、図示ができる。
また、習得した知識および技能を、実際に学生実験のデータ整理やパソコン上で有機化学実験の反応を構造式作図による学習等に活用している。このことにより、情報活用能力の育成とともに、マクロ実験では理解が困難な現象についても理解度が向上する等効果が見受けられる。この他、一般の授業においても、WebClassを用いた電子教材の提示が行われ、授業の理解度を深める工夫がされた教材により、高度な内容の理解を容易にしている。4年次の「卒業研究」においては、化学計算ソフトChemDraw、Gaussian等を用いた複雑な分子構造の決定や分子間の相互作用の研究、電子・原子・分子の運動のシミュレーションプログラム作成と表示、NMRスペクトル・赤外スペクトル等のスペクトルデータの表示とその解析方法・帰属方法のプログラム作成と活用等に情報機器が利用されている。また、「卒業研究」では、卒業研究報告書の作成にExcelやR等のグラフ表示やその他ソフトによる化学構造式表示等で情報機器が活用されている。卒業研究発表会では全員がPower Pointを用いており、プレゼンテーション能力の開発に充分効果が伺える。
理学部では、マルチメディア設備を利用してPower Pointによるプレゼンテーションやビデオ等による動画再生等マルチメディア教材を用いた講義、演習、セミナーを行っている。これにより、学生の授業への取り組みに積極性が現れ、理解度・興味・講義への意欲等が増している。情報教育については、理学部1年次生は関連科目の「コンピュータ・リテラシーⅠ」をほぼ全員が受講しており、文書作成と表計算の他、インターネットの利用方法等の基本操作技能を習得している。また、学習支援システムWebClassが、教材の配布や授業の出欠調査・管理等に利用されている。さらに、これまで紙媒体で実施されてきた授業アンケートについても、WebClassの利用が2017年度の一部科目における試験的な導入に引き続き、2018年度は学部全体に拡大された。
数学科
数学科では情報系科目を多く開設しており、そこではコンピュータを用いた演習が教育の中に取り入れられている。例えば1年次の専門科目「計算機入門Ⅰ・Ⅱ」においてUNIXやプログラミングの入門的教育を行っている。2年次の「計算機数学」および「プログラミングⅠ」で専門的教育が始まり、3・4年次の「プログラミングⅡ」、「実用アルゴリズム論」、「情報数学」、「暗号理論」、「符号理論」、「応用数値解析Ⅰ・Ⅱ」、「情報研究Ⅰ・Ⅱ」、「情報システム論I・Ⅱ」、「数理モデル論I・Ⅱ」に続く一貫した情報教育カリキュラムを組んでいる。また、専門科目の「コンピュータによる統計」、「数式処理による解析・代数」では、Excelを用いた統計処理や数式処理ソフトMapleを用いた解析学・代数学のパソコン演習を行っている。具体的な使用例や教育効果をあげてみると、「数理モデル論I、II」においては通常の講義室での数値解析の理論的講義を基にして、その内容を実際にC言語を用いてプログラミングを行い,理論的な問題を具体的にプログラムを作成し実行させることにより、受講生により深い理解と技術を習得させることができたと思われる。またWebClassは情報系科目に限らず数学科の多くの科目で出席確認やレポート課題の掲示、提出など活用されている。例として「微分積分学I」「微分方程式論」では演習プリントや試験過去問、「数学科教育法Ⅰ・Ⅱ」では学習指導案テンプレートやパワーポイント活用教材例の配布を行った。
数学科では新入生対象の「入学前指導」に昨年度まではWebClassを利用してきたが、今年度は8月に導入されたクラウドキャンパスを利用した。推薦入試およびAO入試合格者に対しては毎年、レポートを課しているが、学科から送付したレポート課題や解答用紙をクラウドキャンパスからも閲覧・ダウンロードできるようにするとともに、解答のヒントを音声付きスライドで提示した。また、全新入生に対して、テスト・アンケート機能で微積分の確認ドリルを実施した。レポート提出率は今年度もほぼ100%でLMSを利用するようになってから正解率も向上しており、その効果が伺える。
化学科
化学科では1年次の「コンピュータ・リテラシーⅠ」を基礎に、2年次には専門科目「情報科学序論」および「コンピュータ入門」でExcelを用いた実験データの処理、3年次には「情報科学Ⅰ」でC++言語入門、「情報科学Ⅱ」でVisual Basicによるグラフィックスプログラミングを学ぶ科目が設置されている。また「物理化学実験」では計算機実験としてExcelマクロを用いたヒュッケル分子軌道法による分子軌道計算ならびに軌道の等高線表示を行っている。このような基礎的情報教育を通して、以下に掲げる4項目の能力を養っている。
1.化学の信頼できる情報の所在等を理解し、必要な情報を収集できる。
2.収集した情報を整理し、資料作成に適切に活用できる。
3.分子構造を描画できる。
4.実験データの整理、統計処理、図示ができる。
また、習得した知識および技能を、実際に学生実験のデータ整理やパソコン上で有機化学実験の反応を構造式作図による学習等に活用している。このことにより、情報活用能力の育成とともに、マクロ実験では理解が困難な現象についても理解度が向上する等効果が見受けられる。この他、一般の授業においても、WebClassを用いた電子教材の提示が行われ、授業の理解度を深める工夫がされた教材により、高度な内容の理解を容易にしている。4年次の「卒業研究」においては、化学計算ソフトChemDraw、Gaussian等を用いた複雑な分子構造の決定や分子間の相互作用の研究、電子・原子・分子の運動のシミュレーションプログラム作成と表示、NMRスペクトル・赤外スペクトル等のスペクトルデータの表示とその解析方法・帰属方法のプログラム作成と活用等に情報機器が利用されている。また、「卒業研究」では、卒業研究報告書の作成にExcelやR等のグラフ表示やその他ソフトによる化学構造式表示等で情報機器が活用されている。卒業研究発表会では全員がPower Pointを用いており、プレゼンテーション能力の開発に充分効果が伺える。
薬学部
薬学科
情報科学リテラシーは、主に1年次の前期「フレッシュマンセミナーA」で行われている。最初に、(1)情報倫理についての注意、(2) 大学内のコンピュータの使い方、(3) メールやインターネットの使い方、(4)Webclassなどの教育支援システムの活用の仕方、(5) ポートフォリオを用いた学習記録法などを学ぶ。次に簡単なWord、Excelの操作も学ぶ。ここまでは必修であり、全員が基本的な操作ができるものとして、授業で出された課題に対するインターネットでの調査、Webclassを用いた各教科からの演習問題への解答、実習でのグラフ作りやレポートの作成等にコンピュータは日常的に使われている。
選択科目としては、2年次の「情報科学」という集中講義(演習も含む)の中で、Word、Excelに加えて、Power Pointの活用を本格的に習う。更に、4・5・6年次の学生には、IT・グローバリゼーション論、データ解析とコンピュータ利用という2つの科目が用意されており、特に、薬学的な観点からコンピュータの利用を学んでいる。
実習関係では、薬学実習AおよびB(1年次)、薬学実習C(2年次)、薬学実習E(3年次)、実務実習事前実習(4年次)など、それぞれで、実験結果の解析、薬歴管理システムや薬理作用に関するコンピュータシミュレーションなどを学んでいる。
また、5年次生の学外実務実習を行う前に、薬学共用試験として「知識および問題解決能力を評価する客観試験(CBT:Computer-based Testing)」の合格が4年次で要求されている。そのため、薬学総合演習C(4年次)の中外で、CBTに対する対策を学生が主体となって、コンピュータを使用し、知識の確認を行っている。そして、今年度で10回目のCBTが21号館と18号館のコンピュータを総動員して行われた。さらに、これらの試験結果の発表方法に関しても、Webclassを用いた個別発表法を今年度から導入している。
5年次の学外実務実習では、日誌や実習中に発生した課題に対する文献検索、報告書作成、発表媒体の作成・プレゼンテーションなどに、コンピュータを活用している。
さらに、6年次の卒業研究でも、論文作成のための、コンピュータを使って情報を収集し、SAS (Statistics Analysis System)やExcelで実験結果を集計し、Wordを使ってレポートにまとめ上げている。集大成としての卒業研究の発表会では、全学生がPowerPointを使って、口頭もしくはポスター発表をしている。また、2年次~4年次後期には、国家試験を見据えた各前学年次までの総復習である「薬学総合演習A」、「薬学総合演習B」、「薬学総合演習Ⅲ」の内外、および6年次には、国家試験に向けた6年間の総復習である「薬学総合演習Ⅳ」の中外で、Webclassを活用し、知識の定着・確認をしている。
加えて、薬学専攻の大学院生の教育研究においても、「薬探索特論」、「薬物治療学特論」などの講義や、研究テーマに関して、文献調査(PubMedやSciFinderなど)、実験結果の集計、統計処理や解析(Excel統計、R、SASやSPSS)、表やグラフの作成(Excel)は基より、報告書作成、発表媒体の作成・プレゼンテーションなどに、パソコンを駆使している。
薬科学科
1年次の「フレッシュマンセミナー」で一通りのコンピュータリテラシーを修得した後、インターネット検索により医薬品、化粧品、健康食品の安全性についてまとめ、PCによりプロダクツを作成してプレゼンテーションを行っている。また、同じくインターネット検索により、企業研究を行い、将来の進路ならびに就職活動へのイメージづくりを行っている。2年次には、薬理学の授業の中で、コンピュータシュミレーションを使用して、薬理作用の理解に利用されている。
更に、3年次の薬科学実習Ⅱでは、自然科学分野のデータ解析に必須である統計解析手法を修得するため、統計解析ソフトウェアのSAS (Statistics Analysis System) の使用法を学び、実際に実習での実験結果を解析している。4年次には、研究室に配属され、卒業実験の一環として、文献検索、卒業実験論文作成、卒業実験発表媒体の作成・プレゼンテーションなどに、1~3年次に修得した知識技能を駆使して、コンピュータを活用している。
大学院の講義でも化合物の安定性や反応性の計算結果を3次元的にコンピュータ表現するなど、多いにコンピュータを利用している。また、最新の病気や薬の情報は活字となる前にインターネットで公開されている場合が多く、コンピュータを使って情報を収集し、Wordを使ってレポートにまとめ上げている。さらに、集大成としての修論の発表会では、全院生がPowerPointを使って発表している。
医療栄養学科
1年次配当の「栄養情報科学演習」の教育目標は「情報の収集、整理、提供を効果的に行えるようになるために、基本となるソフトウェアの取扱いや使用、インターネットを利用した情報の収集、開示、各種データベースの使用法に関する基本的知識と技能を身につけること」である。その目標を達成するたにワープロソフト(Word)、表計算ソフト(Excel)、プレゼンテーションソフト(Power Point)、ウエブ閲覧ソフト(インターネットエクスプローラー)、Webmail、Webclassなどの教育支援システムを中心に基本的使用法とその応用を演習により修得している。また、上級学年における栄養計算の基礎を学ぶ目的でエクセル栄養君による献立作成と栄養計算の演習も取り入れている。また昨年度からは専門職として情報発信の重要性について理解し実践できるための新しい内容を取り入れている。具体的にはhtmlの基礎を学びホームページ作成や、効果的なプレゼンテーションの手法を学ぶと共にパワーポイントの動画機能などを使った内容を取り入れた。
2年次以降、栄養情報科学演習で身につけた基本技能の応用として上位学年配当の栄養教育論A・B及び栄養教育論実習や給食経営管理実習での栄養評価または献立の評価のための栄養計算に活用したり、患者への栄養教育のための情報収集や資料作成の演習に応用したりすることで、実践での応用力も身につけられるよう配慮されている。また、解剖生理学実験Bでは、自ら行なった薬理実験から得られたデータを使って、統計処理(Excel統計)やグラフ作成(Excel)を行ないデータの科学的分析と評価の基礎を学んでいる。
各研究室に配属した4年生の卒業実験や医療栄養学専攻の大学院生の教育研究においても、研究テーマに関する文献調査や実験結果の集計、統計処理や解析(Excel統計やSPSS)、表やグラフの作成(Excel)にパソコンを駆使している。最終的には卒業研究あるいは修士論文発表では全ての学生がパワーポイントを使用して、わかりやすい効果的な発表が出来るようになっている。また、薬学部教員によって作成され、インターネット上で公開されている「食品‐医薬品相互作用データベース」や「抗がん剤と食事の相互作用・禁忌食品データベース」を利用した教育も行われている。データベースの内容を利用した学習もさることながら、教育活動の一環としてMEDLINEなどの医学系論文検索サイトで新たな相互作用の報告を自分で検索して、原書を入手してその内容からデータベースレコードを作成することにも挑戦している。これらの作業を通して、情報の利用にとどまらず自ら情報を発信するための知識と技能をも身に付けられている。
情報科学リテラシーは、主に1年次の前期「フレッシュマンセミナーA」で行われている。最初に、(1)情報倫理についての注意、(2) 大学内のコンピュータの使い方、(3) メールやインターネットの使い方、(4)Webclassなどの教育支援システムの活用の仕方、(5) ポートフォリオを用いた学習記録法などを学ぶ。次に簡単なWord、Excelの操作も学ぶ。ここまでは必修であり、全員が基本的な操作ができるものとして、授業で出された課題に対するインターネットでの調査、Webclassを用いた各教科からの演習問題への解答、実習でのグラフ作りやレポートの作成等にコンピュータは日常的に使われている。
選択科目としては、2年次の「情報科学」という集中講義(演習も含む)の中で、Word、Excelに加えて、Power Pointの活用を本格的に習う。更に、4・5・6年次の学生には、IT・グローバリゼーション論、データ解析とコンピュータ利用という2つの科目が用意されており、特に、薬学的な観点からコンピュータの利用を学んでいる。
実習関係では、薬学実習AおよびB(1年次)、薬学実習C(2年次)、薬学実習E(3年次)、実務実習事前実習(4年次)など、それぞれで、実験結果の解析、薬歴管理システムや薬理作用に関するコンピュータシミュレーションなどを学んでいる。
また、5年次生の学外実務実習を行う前に、薬学共用試験として「知識および問題解決能力を評価する客観試験(CBT:Computer-based Testing)」の合格が4年次で要求されている。そのため、薬学総合演習C(4年次)の中外で、CBTに対する対策を学生が主体となって、コンピュータを使用し、知識の確認を行っている。そして、今年度で10回目のCBTが21号館と18号館のコンピュータを総動員して行われた。さらに、これらの試験結果の発表方法に関しても、Webclassを用いた個別発表法を今年度から導入している。
5年次の学外実務実習では、日誌や実習中に発生した課題に対する文献検索、報告書作成、発表媒体の作成・プレゼンテーションなどに、コンピュータを活用している。
さらに、6年次の卒業研究でも、論文作成のための、コンピュータを使って情報を収集し、SAS (Statistics Analysis System)やExcelで実験結果を集計し、Wordを使ってレポートにまとめ上げている。集大成としての卒業研究の発表会では、全学生がPowerPointを使って、口頭もしくはポスター発表をしている。また、2年次~4年次後期には、国家試験を見据えた各前学年次までの総復習である「薬学総合演習A」、「薬学総合演習B」、「薬学総合演習Ⅲ」の内外、および6年次には、国家試験に向けた6年間の総復習である「薬学総合演習Ⅳ」の中外で、Webclassを活用し、知識の定着・確認をしている。
加えて、薬学専攻の大学院生の教育研究においても、「薬探索特論」、「薬物治療学特論」などの講義や、研究テーマに関して、文献調査(PubMedやSciFinderなど)、実験結果の集計、統計処理や解析(Excel統計、R、SASやSPSS)、表やグラフの作成(Excel)は基より、報告書作成、発表媒体の作成・プレゼンテーションなどに、パソコンを駆使している。
薬科学科
1年次の「フレッシュマンセミナー」で一通りのコンピュータリテラシーを修得した後、インターネット検索により医薬品、化粧品、健康食品の安全性についてまとめ、PCによりプロダクツを作成してプレゼンテーションを行っている。また、同じくインターネット検索により、企業研究を行い、将来の進路ならびに就職活動へのイメージづくりを行っている。2年次には、薬理学の授業の中で、コンピュータシュミレーションを使用して、薬理作用の理解に利用されている。
更に、3年次の薬科学実習Ⅱでは、自然科学分野のデータ解析に必須である統計解析手法を修得するため、統計解析ソフトウェアのSAS (Statistics Analysis System) の使用法を学び、実際に実習での実験結果を解析している。4年次には、研究室に配属され、卒業実験の一環として、文献検索、卒業実験論文作成、卒業実験発表媒体の作成・プレゼンテーションなどに、1~3年次に修得した知識技能を駆使して、コンピュータを活用している。
大学院の講義でも化合物の安定性や反応性の計算結果を3次元的にコンピュータ表現するなど、多いにコンピュータを利用している。また、最新の病気や薬の情報は活字となる前にインターネットで公開されている場合が多く、コンピュータを使って情報を収集し、Wordを使ってレポートにまとめ上げている。さらに、集大成としての修論の発表会では、全院生がPowerPointを使って発表している。
医療栄養学科
1年次配当の「栄養情報科学演習」の教育目標は「情報の収集、整理、提供を効果的に行えるようになるために、基本となるソフトウェアの取扱いや使用、インターネットを利用した情報の収集、開示、各種データベースの使用法に関する基本的知識と技能を身につけること」である。その目標を達成するたにワープロソフト(Word)、表計算ソフト(Excel)、プレゼンテーションソフト(Power Point)、ウエブ閲覧ソフト(インターネットエクスプローラー)、Webmail、Webclassなどの教育支援システムを中心に基本的使用法とその応用を演習により修得している。また、上級学年における栄養計算の基礎を学ぶ目的でエクセル栄養君による献立作成と栄養計算の演習も取り入れている。また昨年度からは専門職として情報発信の重要性について理解し実践できるための新しい内容を取り入れている。具体的にはhtmlの基礎を学びホームページ作成や、効果的なプレゼンテーションの手法を学ぶと共にパワーポイントの動画機能などを使った内容を取り入れた。
2年次以降、栄養情報科学演習で身につけた基本技能の応用として上位学年配当の栄養教育論A・B及び栄養教育論実習や給食経営管理実習での栄養評価または献立の評価のための栄養計算に活用したり、患者への栄養教育のための情報収集や資料作成の演習に応用したりすることで、実践での応用力も身につけられるよう配慮されている。また、解剖生理学実験Bでは、自ら行なった薬理実験から得られたデータを使って、統計処理(Excel統計)やグラフ作成(Excel)を行ないデータの科学的分析と評価の基礎を学んでいる。
各研究室に配属した4年生の卒業実験や医療栄養学専攻の大学院生の教育研究においても、研究テーマに関する文献調査や実験結果の集計、統計処理や解析(Excel統計やSPSS)、表やグラフの作成(Excel)にパソコンを駆使している。最終的には卒業研究あるいは修士論文発表では全ての学生がパワーポイントを使用して、わかりやすい効果的な発表が出来るようになっている。また、薬学部教員によって作成され、インターネット上で公開されている「食品‐医薬品相互作用データベース」や「抗がん剤と食事の相互作用・禁忌食品データベース」を利用した教育も行われている。データベースの内容を利用した学習もさることながら、教育活動の一環としてMEDLINEなどの医学系論文検索サイトで新たな相互作用の報告を自分で検索して、原書を入手してその内容からデータベースレコードを作成することにも挑戦している。これらの作業を通して、情報の利用にとどまらず自ら情報を発信するための知識と技能をも身に付けられている。
短期大学
1.13号館のPC演習室とその利用状況について
13号館における平成30年度のPC演習室を表1に示した。各演習室のPC設置台数とインストールされているソフトウェアには、ここ数年変化がない。401、403教室は情報リテラシー教育とデザイン演習などのメディア教育に利用されている。短期大学の授業以外に現代政策学部等の授業にも活用されている。409教室はAdobe Premiereがインストールされているように、映像処理などに特化した教室である。412教室は主にオープンルームとして、短期大学生、別科留学生、学部学生に利用されているが、授業でも活用されている。さらに、401教室および403教室はMOS検定などのエクステンション講座にも活用されている。
2.PC演習室を利用した平成30年度開講科目とその教育効果について
(1)情報リテラシー教育における活用と効果
PC演習室を利用した平成30年度開講科目を表2に示した。短期大学生全員に対する情報リテラシー教育を担っている科目がコンピュータ演習I、IIである。コンピュータ演習Ⅰでは、はじめに電子メール、WebClass等の利用方法について学び、さらに表計算(MS Excel)について詳しく学ぶ。コンピュータ演習IIでは、ビジネス文書作成(MS Word)などを行っている。
(2)情報専門教育における活用と効果
短期大学における情報専門教育の1つの目的は、「会社の実務で使えるビジネスコンピューティング教育」である。主にExcelを用いた高度な表計算能力とビジネス文書の作成能力の向上が主眼である。
次に、短期大学ではプログラミング言語教育にも力を入れている。コンピュータの操作技能の向上だけにとどまらず、自らがアプリケーションソフトウェアを開発する能力がこれからの時代は求められてきている。短期大学では、初級プログラミング演習および中級プログラミング演習を開講している。同演習では、Visual Basicを開発言語として利用し、プログラム開発能力の向上に努めている。卒業後にSE(System Engineer)として就職する学生もあり、その教育効果があると考えられる。今後、ますますこのような専門性をもった短期大学生が社会で必要とされていくことが予想される。また、2年次開講のビジネスコンピューティング演習では、MS Excelの財務関数など、実務でよく使われる関数について学んでいる。さらに、経営プログラミング演習では、Excel VBA(Visual Basic for Applications)を学び、種々のマクロ機能やExcelプログラミングについての演習を行っている。
情報専門教育の3つめの柱はマルチメディア教育である。その中の1つは画像処理に関する教育で、デザインの基礎、デザイン演習で画像処理の基本的な技能を習得し、具体的な作品の作成を行っている。2つめは映像処理技能の習得である。平成30年度は映像制作の基礎、映像制作演習を開講している。同講義・演習では、学生自らが映像の撮影・編集・書き出しなどの一連の作業を行い、作品を制作しており、映像処理に必要な全ての技能を習得している。
13号館における平成30年度のPC演習室を表1に示した。各演習室のPC設置台数とインストールされているソフトウェアには、ここ数年変化がない。401、403教室は情報リテラシー教育とデザイン演習などのメディア教育に利用されている。短期大学の授業以外に現代政策学部等の授業にも活用されている。409教室はAdobe Premiereがインストールされているように、映像処理などに特化した教室である。412教室は主にオープンルームとして、短期大学生、別科留学生、学部学生に利用されているが、授業でも活用されている。さらに、401教室および403教室はMOS検定などのエクステンション講座にも活用されている。
表1 13号館のPC演習室の概要(平成30年5月現在)
演習室 | PCの台数 | 主なソフトウェア | 備考 |
401 | 40台 | MS Office, Visual Studio | PC演習室 |
403 | 40台 | MS Office, Visual Studio | PC演習室 |
412 | 20台 | MS Office, Visual Studio | PC演習室 |
409 | 6台 | Adobe Premiere, Photoshop | マルチメディア室 |
2.PC演習室を利用した平成30年度開講科目とその教育効果について
(1)情報リテラシー教育における活用と効果
PC演習室を利用した平成30年度開講科目を表2に示した。短期大学生全員に対する情報リテラシー教育を担っている科目がコンピュータ演習I、IIである。コンピュータ演習Ⅰでは、はじめに電子メール、WebClass等の利用方法について学び、さらに表計算(MS Excel)について詳しく学ぶ。コンピュータ演習IIでは、ビジネス文書作成(MS Word)などを行っている。
(2)情報専門教育における活用と効果
短期大学における情報専門教育の1つの目的は、「会社の実務で使えるビジネスコンピューティング教育」である。主にExcelを用いた高度な表計算能力とビジネス文書の作成能力の向上が主眼である。
次に、短期大学ではプログラミング言語教育にも力を入れている。コンピュータの操作技能の向上だけにとどまらず、自らがアプリケーションソフトウェアを開発する能力がこれからの時代は求められてきている。短期大学では、初級プログラミング演習および中級プログラミング演習を開講している。同演習では、Visual Basicを開発言語として利用し、プログラム開発能力の向上に努めている。卒業後にSE(System Engineer)として就職する学生もあり、その教育効果があると考えられる。今後、ますますこのような専門性をもった短期大学生が社会で必要とされていくことが予想される。また、2年次開講のビジネスコンピューティング演習では、MS Excelの財務関数など、実務でよく使われる関数について学んでいる。さらに、経営プログラミング演習では、Excel VBA(Visual Basic for Applications)を学び、種々のマクロ機能やExcelプログラミングについての演習を行っている。
情報専門教育の3つめの柱はマルチメディア教育である。その中の1つは画像処理に関する教育で、デザインの基礎、デザイン演習で画像処理の基本的な技能を習得し、具体的な作品の作成を行っている。2つめは映像処理技能の習得である。平成30年度は映像制作の基礎、映像制作演習を開講している。同講義・演習では、学生自らが映像の撮影・編集・書き出しなどの一連の作業を行い、作品を制作しており、映像処理に必要な全ての技能を習得している。
表2 PC演習室を利用した開講科目(平成30年度開講)
科目名 | 年次 | 使用する主なソフトウェア | |
コンピュータ演習I | 1 | 必修 | MS Word,, Internet Explorer |
コンピュータ演習II | 1 | 必修 | MS Excel |
コンピュータ応用演習 | 1 | 選択 | MS Excel, PowerPoint |
初級プログラミング演習 | 1 | 選択 | Visual Studio |
中級プログラミング演習 | 1 | 選択 | Visual Studio |
ビジネスコンピューティング演習 | 2 | 選択 | MS Excel |
経営プログラミング演習 | 2 | 選択 | MS Excel(VBA) |
コンピュータ会計 | 2 | 選択 | MS Excel |
デザインの基礎 | 1 | 選択 | Adobe Photoshop |
デザイン演習 | 1 | 選択 | Adobe Photoshop |
映像制作の基礎 | 1 | 選択 | Adobe Premiere |
映像制作演習 | 1 | 選択 | Adobe Premiere |
ICT講習会等報告
ICT(WebClass)講習会報告
薬学部
須永克佳
須永克佳
第1回
日時:2018年5月10日(木)9:30 ~ 11:00
場所:17号館プレゼンテーションルーム
内容:
1.WebClass初心者、中級者向け説明会 ~新画面の紹介と活用のヒント~
講師:日本データパシフィック株式会社 代表取締役社長 平 治彦 氏
2.質疑応答
WebClassはインターネットを利用して授業の教材やテストの作成、レポート提出や成績データの集計を行うことができる教育支援システムである。情報科学研究センターでは、2009年にWebClassを導入し、e-Learning環境の充実に努めている。今回は、新教育研究システム(SCNL2018)導入に伴いバージョンアップされたWebClassの各機能と前バージョンからの変更点について説明があった。また、WebClasssでできることとして「タイムライン」、「資料公開」、「課題作成・採点」、「会議室」、「成績管理」、「出席管理」、「お知らせ、メッセージ機能」の紹介など、WebClasssを活用するためのヒントとなる内容であった。
第2回
日 時:2019年3月19日(火)13:00 - 14:30
場 所:16号館103教室
内 容:
1.「WebClassのeポートフォリオ機能のご紹介(初級者・中級者向け)」
講師:日本データパシフィック株式会社 代表取締役社長 平 治彦 氏
2. 本学における活用事例の紹介
・薬学部の取組みと薬学科「コミュニケーション体験演習」での活用例
薬学部 教授 上田 秀雄
・経営学部マネジメント総合学科における活用の試み
経営学部 教授 柳下 正和
・理学研究科数学専攻の修士論文提出システムについて
理学部 事務室 星野雅文、教授 中村俊子
3. 質疑応答
WebClass はPCやタブレット、スマートホンを通して、講義資料の配布、レポートの回収、出席調査、テストやアンケートを行うことができるeラーニングシステムで、本学でも活用事例が増えている。第1部ではWebClassのeポートフォリオ機能を活用するためのWebClassの機能の紹介を日本データパシフィック株式会社 代表取締役社長 平 治彦 氏にお願いた。内容はeポートフォリオ、eポートフォリオコンテナ、ショーケースポートフォリオの概要と個別評価およびグループ学習での活用法、さらにその内容はルーブリックによる評価法にまで及んだ。第2部では既に学内で授業・演習などに活用している事例3件を各学部の担当者から紹介していただいた。今後の活用拡大に参考となる内容であった。
日時:2018年5月10日(木)9:30 ~ 11:00
場所:17号館プレゼンテーションルーム
内容:
1.WebClass初心者、中級者向け説明会 ~新画面の紹介と活用のヒント~
講師:日本データパシフィック株式会社 代表取締役社長 平 治彦 氏
2.質疑応答
WebClassはインターネットを利用して授業の教材やテストの作成、レポート提出や成績データの集計を行うことができる教育支援システムである。情報科学研究センターでは、2009年にWebClassを導入し、e-Learning環境の充実に努めている。今回は、新教育研究システム(SCNL2018)導入に伴いバージョンアップされたWebClassの各機能と前バージョンからの変更点について説明があった。また、WebClasssでできることとして「タイムライン」、「資料公開」、「課題作成・採点」、「会議室」、「成績管理」、「出席管理」、「お知らせ、メッセージ機能」の紹介など、WebClasssを活用するためのヒントとなる内容であった。
第2回
日 時:2019年3月19日(火)13:00 - 14:30
場 所:16号館103教室
内 容:
1.「WebClassのeポートフォリオ機能のご紹介(初級者・中級者向け)」
講師:日本データパシフィック株式会社 代表取締役社長 平 治彦 氏
2. 本学における活用事例の紹介
・薬学部の取組みと薬学科「コミュニケーション体験演習」での活用例
薬学部 教授 上田 秀雄
・経営学部マネジメント総合学科における活用の試み
経営学部 教授 柳下 正和
・理学研究科数学専攻の修士論文提出システムについて
理学部 事務室 星野雅文、教授 中村俊子
3. 質疑応答
WebClass はPCやタブレット、スマートホンを通して、講義資料の配布、レポートの回収、出席調査、テストやアンケートを行うことができるeラーニングシステムで、本学でも活用事例が増えている。第1部ではWebClassのeポートフォリオ機能を活用するためのWebClassの機能の紹介を日本データパシフィック株式会社 代表取締役社長 平 治彦 氏にお願いた。内容はeポートフォリオ、eポートフォリオコンテナ、ショーケースポートフォリオの概要と個別評価およびグループ学習での活用法、さらにその内容はルーブリックによる評価法にまで及んだ。第2部では既に学内で授業・演習などに活用している事例3件を各学部の担当者から紹介していただいた。今後の活用拡大に参考となる内容であった。
WebClass の利用状況
情報科学研究センター
小櫻 美保
はじめに
WebClassは、教育研究システムSCNL2009に導入されたLMSのE-Learningシステムです。2009年の導入当初と2014年度から2018年度に至るまでの利用状況を示すとともに、利用動向を示したいと思います。
1、WebClassへのログインの回数と利用時間
WebClassは、ユーザー毎に権限を指定しており、教員はauthor、職員はobserver、学生をuserとしている。
ただし、業務上一部の職員がauther権限を持っている場合もあります。
図1-1は、WebClassへのログイン回数を年度毎に総計した図である。
図1-2は、WebClassへログインしてからログアウトするまでの時間をWebClassの利用時間と想定し、年度毎に総計した図である。
図1-1 WebClassへのログイン回数
図1-2 WebClassの利用時間
上図から分かるように、年々全ユーザーのログインの回数と利用時間は増加傾向にあります。特に2018年度は、後期に授業アンケートを実施したことも主因である。
2.WebClassのコース数とコンテンツ数
本学では、WebClassの利用を希望する教職員の申請を受けてコース(科目)を作成する。そのため、WebClass上に設置されたコース数の増減は、利用ニーズの増減と比例すると捉えることもできる。
図2-2、図2-3は、資料コンテンツとテスト・アンケートコンテンツ数それぞれの集計である。各コンテンツの機能は、以下の通りである。
■資料機能:資料をアップロードし、学生にダウンロードや閲覧をさせる機能
■テスト・アンケート・レポート機能:選択式や記述式で構築した設問を回答させる機能
図2-1 WebClassのコース数

図2-1が示すように、薬学部は以前から積極的にWebClassを活用し授業に取り組んできております。また、2018年の後期より全学部事務室および短期大学は授業アンケートをWebClassで実施し、その影響もありまして2018年度のコース数が増加いたしました、
今までWebClassを利用していなかった教員や職員及び学生もWebClassを利用することにより、WebClassの認知も広がり今後の利用向上にも繋がると考えられます。
図2-2 資料コンテンツ数

図2-3 テスト・アンケート・レポートコンテンツ数

図2-2、図2-3、が示すように、2018年度のテスト・アンケート・レポートコンテンツ数が増加し、授業アンケートを実施いたしたことがわかります。
今回WebClassで授業アンケートを実施する際、サーバー負荷がかかる事が懸念されたため、各学部へ授業アンケートの実施調査を行い集中アクセスが予想される2019年1月7日~1月18日の期間Webの利用制限を行いアンケート実施いたしました。
その結果サーバーダウン等のトラブルもなく実施することがきます。
3.授業アンケート実施利用状況
図3-1 授業アンケート登録コース数

図3-1が示すように、薬学部は以前より教員が中心となって授業アンケートを実施しておりましたが、他学部では今回初めて授業アンケートをWebClassで実施していることがわかります。
別科事務室は、対象が留学生ということで、WebClassを利用してのアンケートは難しいとの見解があり今回の実施は見送りましたが、今後すこしずつ様子をみながら実施を検討するという意見がありました。
おわりに
年々WebClassの利用が増えていることは、管理者として喜ばしく思います。今回データからわかるように授業アンケート実施をきっかけに、さまざまなユーザーにWebClassの存在を認知してもらい今後の授業や学生調査等でのツールに利用できるようユーザーのニーズにあった情報発信をして利用が増えるよう対応する必要があるのではないでしょうか。
WebClassは、教育研究システムSCNL2009に導入されたLMSのE-Learningシステムです。2009年の導入当初と2014年度から2018年度に至るまでの利用状況を示すとともに、利用動向を示したいと思います。
1、WebClassへのログインの回数と利用時間
WebClassは、ユーザー毎に権限を指定しており、教員はauthor、職員はobserver、学生をuserとしている。
ただし、業務上一部の職員がauther権限を持っている場合もあります。
図1-1は、WebClassへのログイン回数を年度毎に総計した図である。
図1-2は、WebClassへログインしてからログアウトするまでの時間をWebClassの利用時間と想定し、年度毎に総計した図である。
図1-1 WebClassへのログイン回数
author(教員) | observer(職員) | user(学生) | |
2009年度 | 5,922 | 106 | 110,646 |
2014年度 | 10,471 | 787 | 287,632 |
2015年度 | 12,081 | 916 | 356,597 |
2016年度 | 13,291 | 945 | 427,395 |
2017年度 | 14,958 | 722 | 495,537 |
2018年度 | 20,784 | 1,443 | 688,539 |
図1-2 WebClassの利用時間
author(教員) | observer(職員) | user(学生) | |
2009年度 | 2326:33:17 | 7:59:25 | 21177:04:52 |
2014年度 | 5457:12:48 | 336:41:14 | 74090:42:27 |
2015年度 | 6681:36:26 | 681:21:29 | 90938:42:14 |
2016年度 | 7112:34:44 | 399:54:02 | 99286:36:52 |
2017年度 | 7590:14:19 | 196:32:16 | 109371:15:00 |
2018年度 | 9964:16:49 | 382:32:02 | 136226:28:33 |
上図から分かるように、年々全ユーザーのログインの回数と利用時間は増加傾向にあります。特に2018年度は、後期に授業アンケートを実施したことも主因である。
2.WebClassのコース数とコンテンツ数
本学では、WebClassの利用を希望する教職員の申請を受けてコース(科目)を作成する。そのため、WebClass上に設置されたコース数の増減は、利用ニーズの増減と比例すると捉えることもできる。
図2-2、図2-3は、資料コンテンツとテスト・アンケートコンテンツ数それぞれの集計である。各コンテンツの機能は、以下の通りである。
■資料機能:資料をアップロードし、学生にダウンロードや閲覧をさせる機能
■テスト・アンケート・レポート機能:選択式や記述式で構築した設問を回答させる機能
図2-1 WebClassのコース数
図2-1が示すように、薬学部は以前から積極的にWebClassを活用し授業に取り組んできております。また、2018年の後期より全学部事務室および短期大学は授業アンケートをWebClassで実施し、その影響もありまして2018年度のコース数が増加いたしました、
今までWebClassを利用していなかった教員や職員及び学生もWebClassを利用することにより、WebClassの認知も広がり今後の利用向上にも繋がると考えられます。
図2-2 資料コンテンツ数
図2-3 テスト・アンケート・レポートコンテンツ数
図2-2、図2-3、が示すように、2018年度のテスト・アンケート・レポートコンテンツ数が増加し、授業アンケートを実施いたしたことがわかります。
今回WebClassで授業アンケートを実施する際、サーバー負荷がかかる事が懸念されたため、各学部へ授業アンケートの実施調査を行い集中アクセスが予想される2019年1月7日~1月18日の期間Webの利用制限を行いアンケート実施いたしました。
その結果サーバーダウン等のトラブルもなく実施することがきます。
3.授業アンケート実施利用状況
図3-1 授業アンケート登録コース数
図3-1が示すように、薬学部は以前より教員が中心となって授業アンケートを実施しておりましたが、他学部では今回初めて授業アンケートをWebClassで実施していることがわかります。
別科事務室は、対象が留学生ということで、WebClassを利用してのアンケートは難しいとの見解があり今回の実施は見送りましたが、今後すこしずつ様子をみながら実施を検討するという意見がありました。
おわりに
年々WebClassの利用が増えていることは、管理者として喜ばしく思います。今回データからわかるように授業アンケート実施をきっかけに、さまざまなユーザーにWebClassの存在を認知してもらい今後の授業や学生調査等でのツールに利用できるようユーザーのニーズにあった情報発信をして利用が増えるよう対応する必要があるのではないでしょうか。
CloudCampus の利用状況
情報科学研究センター
小櫻 美保
はじめに
CloudCampusとは、サイバーユニバーシティ株式会社(ソフトバンクグループ)が作った教育機関向けのeラーニングプラットフォームです。2018年後期導入から2019年3月に至るまでの利用動向を示したいと思います。
1、CloudCampus導入にむけて
CloudCampusの導入に伴い、教務課と情報センターが連携して夏休み中にサイバーユニバーシティによる教員向け・職員向けのコース・教材作成方法およびコース運営について講習会を実施し授業で利用できるようサポートを行いました。また、後期授業開始日の9月21日(金)に、サイバーユニバーシティに講師を依頼し情報科学研究センター講演会「CloudCampusの機能と他大学での導入事例等の紹介」を開催しました。
学生への周知は授業等で利用する先生方へお願いすることになり、CloudCampusというシステムを知らない学生及び教員が多くいるのが現状です。
2、CloudCampusの登録について
CloudCampusを利用するためには、利用したい教員が所属の学部事務室及び情報センターへの利用申請の提出が必要となります。そのための運用権限およびコース登録の手順について説明いたします。
1)運用権限について
CloudCampusの運用にあたり、学部事務室等に事務スタッフ権限、教員にはコースを運用(コンテンツの作成等)する教員権限、その他の教員および学生には学生権限を付与しています。
表2-1 CloudCampusの登録情報
運用開始から半年ということもあり、事務スタッフとして各学部事務室等と情報センターを登録しています。また、教員権限者の対象は、本学専任教員としています。学生権限者には、本学学生のほかに、利用申請書を提出していない専任教員及び非常勤講師も含まれています。
2)コース登録の手順について
CloudCampusのコース登録は、図2-1が示すような手順でおもに運用しています。
図2-1 利用申請担当別手順

3、CloudCampusの利用状況
上で述べたように本学では、CloudCampusの利用を希望する教員の申請を受けて、各学部事務室等あるいは情報科学研究センターで新規コースを作成し対象コースに履修学生の登録を行っています。そのため、CloudCampus上に設置されたコース数及び登録教員数は、利用ニーズを表していると捉えることもできます。また、どのようなコンテンツが作成されどのように利用されているのかという事から、CloudCampusの効果や今後の課題を捉えることができます。
表3-1 学部別登録教員数及びコース登録数
表 3-1が示すとおり、登録教員数とコース数は経営学部と薬学部が多く、CloudCampusの利用に積極的な教員が多くいらっしゃいます。しかし、実際に授業で利用した教員はまだ少ない状況です。また理学部は、全体のコース登録数は少ないものの、数学科で入学前指導での利用があり新入生より多数のアクセスがありました。
4、学部別登録コンテンツ数
半年間でコースコンテンツが学部別でどのくらい登録されているのか、また、実際に利用されているコンテンツがどのように作られているのか調べることによって、CloudCampusを運用するに当たり今後の課題が見えてくると思われます。
表4-1 学部別登録コンテンツ数
表4-1が示す通り、薬学部のコンテンツ総数がとても多いことがわかります。利用申請書を提出したが、まだ運用までいかない学部等も多いのが実態です。
薬学部の幾つかのコースは通年あるいは後期集中の実習に利用されており、理学部の3コースは入学前の課題用として作成されています。いずれのコースでも、コンテンツの中ではビデオ+スライド教材が最も多く登録され利用されていることがわかります。
おわりに
2018年度はCloudCampus導入の初年度で、年度途中の導入という事もあり、教員や学生への認知がまだあまり進んでいません。
また、CloudCampusはビデオ+スライド教材や動画の入った教材の作成・配信に大変便利なのですが、WebClassのようなこれまでのノウハウや教材等の蓄積も無く、コンテンツ作成が教員の負担になっているケースもあるようです。
今後の課題といたしまして、CloudCampusというシステムを教員や学生に認知してもらうとともに、活用事例の報告や利便性の紹介、実際に運用してみた教員のご意見を伺い、これから利用してみようと思う教員へのアドバイス等ができる講習会などを通した普及推進活動があげられます。
今現在、CloudCampusのログインパスワードがSCNLと連動していない、さらに、ログイン初回時にパスワードの変更が強制されることも課題の1つにあげられます。初回時に自分で変更したパスワードを忘れてしまい、再ログインできない学生が情報センターへ問い合わせに来ることもありました。パスワードの初期化依頼には、電話等では本人確認ができないため対応せず直接情報センターの事務室まで本人に来てもらうようにしていますので、学生には不便な面もあるかと思います。
CloudCampusをこれからもっと活用してもらうために、システム的にも機能的にも検討してまいります。
CloudCampusとは、サイバーユニバーシティ株式会社(ソフトバンクグループ)が作った教育機関向けのeラーニングプラットフォームです。2018年後期導入から2019年3月に至るまでの利用動向を示したいと思います。
1、CloudCampus導入にむけて
CloudCampusの導入に伴い、教務課と情報センターが連携して夏休み中にサイバーユニバーシティによる教員向け・職員向けのコース・教材作成方法およびコース運営について講習会を実施し授業で利用できるようサポートを行いました。また、後期授業開始日の9月21日(金)に、サイバーユニバーシティに講師を依頼し情報科学研究センター講演会「CloudCampusの機能と他大学での導入事例等の紹介」を開催しました。
学生への周知は授業等で利用する先生方へお願いすることになり、CloudCampusというシステムを知らない学生及び教員が多くいるのが現状です。
2、CloudCampusの登録について
CloudCampusを利用するためには、利用したい教員が所属の学部事務室及び情報センターへの利用申請の提出が必要となります。そのための運用権限およびコース登録の手順について説明いたします。
1)運用権限について
CloudCampusの運用にあたり、学部事務室等に事務スタッフ権限、教員にはコースを運用(コンテンツの作成等)する教員権限、その他の教員および学生には学生権限を付与しています。
■事務スタッフ: | サイト内のすべてのデータに対するすべての機能を利用可能。 ユーザーおよびコースの新規登録やグルーピング、ロール設定、ユーザーおよびコースごとの権限設定ができる。 |
■教 員: | 権限設定されたコースの授業構成(レッスン・チャプター)の編集、お知らせの投稿、コンテンツ(ビデオ+スライド教材・小テスト・アンケート)の作成・登録・受講者の履修履歴確認ができる。 |
■学生(受講者): | 権限設定されたコースのコンテンツの受講ができる。 |
表2-1 CloudCampusの登録情報
権限 | 事務スタッフ | 教員 | 学生 |
登録者数 | 16人 | 52人 | 8722人 |
運用開始から半年ということもあり、事務スタッフとして各学部事務室等と情報センターを登録しています。また、教員権限者の対象は、本学専任教員としています。学生権限者には、本学学生のほかに、利用申請書を提出していない専任教員及び非常勤講師も含まれています。
2)コース登録の手順について
CloudCampusのコース登録は、図2-1が示すような手順でおもに運用しています。
図2-1 利用申請担当別手順
3、CloudCampusの利用状況
上で述べたように本学では、CloudCampusの利用を希望する教員の申請を受けて、各学部事務室等あるいは情報科学研究センターで新規コースを作成し対象コースに履修学生の登録を行っています。そのため、CloudCampus上に設置されたコース数及び登録教員数は、利用ニーズを表していると捉えることもできます。また、どのようなコンテンツが作成されどのように利用されているのかという事から、CloudCampusの効果や今後の課題を捉えることができます。
表3-1 学部別登録教員数及びコース登録数
登録教員数 | 登録コース数 | 登録者総数 | |
経済学部 | 4人 | 2コース | 228人 |
経営学部 | 10人 | 16コース | 516人 |
現代政策学部 | 3人 | 0コース | 0人 |
理学部 | 7人 | 3コース | 534人 |
薬学部 | 17人 | 27コース | 2971人 |
語学センター | 5人 | 4コース | 75人 |
別科 | 1人 | 0コース | 0人 |
短期大学 | 4人 | 0コース | 0人 |
表 3-1が示すとおり、登録教員数とコース数は経営学部と薬学部が多く、CloudCampusの利用に積極的な教員が多くいらっしゃいます。しかし、実際に授業で利用した教員はまだ少ない状況です。また理学部は、全体のコース登録数は少ないものの、数学科で入学前指導での利用があり新入生より多数のアクセスがありました。
4、学部別登録コンテンツ数
半年間でコースコンテンツが学部別でどのくらい登録されているのか、また、実際に利用されているコンテンツがどのように作られているのか調べることによって、CloudCampusを運用するに当たり今後の課題が見えてくると思われます。
表4-1 学部別登録コンテンツ数
コンテンツ 総数 | ビデオ+ スライド | 動画 | 資料 | テスト | アンケート | |
経営学部 | 8 | 0 | 4 | 2 | 0 | 2 |
理学部 | 43 | 33 | 0 | 7 | 3 | 0 |
薬学部 | 63 | 53 | 7 | 1 | 2 | 0 |
語学センター | 10 | 3 | 0 | 3 | 4 | 0 |
表4-1が示す通り、薬学部のコンテンツ総数がとても多いことがわかります。利用申請書を提出したが、まだ運用までいかない学部等も多いのが実態です。
薬学部の幾つかのコースは通年あるいは後期集中の実習に利用されており、理学部の3コースは入学前の課題用として作成されています。いずれのコースでも、コンテンツの中ではビデオ+スライド教材が最も多く登録され利用されていることがわかります。
おわりに
2018年度はCloudCampus導入の初年度で、年度途中の導入という事もあり、教員や学生への認知がまだあまり進んでいません。
また、CloudCampusはビデオ+スライド教材や動画の入った教材の作成・配信に大変便利なのですが、WebClassのようなこれまでのノウハウや教材等の蓄積も無く、コンテンツ作成が教員の負担になっているケースもあるようです。
今後の課題といたしまして、CloudCampusというシステムを教員や学生に認知してもらうとともに、活用事例の報告や利便性の紹介、実際に運用してみた教員のご意見を伺い、これから利用してみようと思う教員へのアドバイス等ができる講習会などを通した普及推進活動があげられます。
今現在、CloudCampusのログインパスワードがSCNLと連動していない、さらに、ログイン初回時にパスワードの変更が強制されることも課題の1つにあげられます。初回時に自分で変更したパスワードを忘れてしまい、再ログインできない学生が情報センターへ問い合わせに来ることもありました。パスワードの初期化依頼には、電話等では本人確認ができないため対応せず直接情報センターの事務室まで本人に来てもらうようにしていますので、学生には不便な面もあるかと思います。
CloudCampusをこれからもっと活用してもらうために、システム的にも機能的にも検討してまいります。
2018年度 私立大学情報教育協会 大会等参加報告
城西短期大学
藤本孝一郎
教育改革ICT戦略大会
1.開催日
平成30年9月4日~6日 アルカディア市ヶ谷(私学会館)
2.開催目的
近年、課題解決型学修による教育改善と教育でのICT活用の促進の提言があり、Society5.0に向けた超スマート社会の変化を踏まえ、大学としての人材育成について認識の共有を目指す。問題発見・解決力、価値創造力、情報活用力の向上による学びの変革、授業でのICT活用の効果と普及・推進に向けた課題などについて探求する。
3.テーマ
社会の変化を展望した人材育成とICT活用の強化拡大
4.経過
(1)全体会(1日目)
①高等教育政策の論点整理。
②超スマート社会に求められる人材について産業界から教育イノベーションに関する意見・提案。
③現場のデータを活用して価値創造に関与するデータサイエンス人材育成への取り組み紹介。
④問題発見・解決力、創造力を促進するためのICT活用授業の提案と分野横断型PBL実現に向けた教育イノベーションの考察。
⑤教育の情報化推進に関する著作権法の一部改正含めた説明。
とした。A分科会に参加した。各事例発表の後、質疑および意見交換がなされた。
(2)テーマ別意見交流(2日目)
「A」無料のオープンソースウェアを用いたeラーニング・ICT活用授業の効果と課題。
「B」反転授業の導入と効果及び展開。
「C」モバイル、SNSを活用した双方向型授業の導入と展望。
「D」問題発見・解決思考の情報リテラシー教育モデルの理解と実現に向けた対応策。
(3)大会発表(3日目)88件 ICT論点概要
「A」データリテラシ育成、PBL、反転授業、LMS利用、Moodle
「B」アクティブラーニング、QRコード活用、メッセンジャーアプリ、
クリッカー、Office365 for Education、Google Classroom
「C」C-Learning、3Dバーチャルフィッティング、LMSサイト管理
「D」e-Learning、Microsoft Forms、Googleスライド、協調学修、電子ペーパー、COC、PBT
5.意見交換(特徴的なもの)
① 国・社会の動きと連動して理解できるように国連サミットで採択された環境等の持続可能な開発目標(SDGs)を課題としてとりあげる必要性。
② ゼミで試行できるような教材作りの必要性。
③ ビデオ教材で、修正入力したテキストの音声変換できる仕組み。
④ 企業現場との関係で「情報リテラシー教育」から「データリテラシー」、「データ利活用」への置き換え。
平成30年9月4日~6日 アルカディア市ヶ谷(私学会館)
2.開催目的
近年、課題解決型学修による教育改善と教育でのICT活用の促進の提言があり、Society5.0に向けた超スマート社会の変化を踏まえ、大学としての人材育成について認識の共有を目指す。問題発見・解決力、価値創造力、情報活用力の向上による学びの変革、授業でのICT活用の効果と普及・推進に向けた課題などについて探求する。
3.テーマ
社会の変化を展望した人材育成とICT活用の強化拡大
4.経過
(1)全体会(1日目)
①高等教育政策の論点整理。
②超スマート社会に求められる人材について産業界から教育イノベーションに関する意見・提案。
③現場のデータを活用して価値創造に関与するデータサイエンス人材育成への取り組み紹介。
④問題発見・解決力、創造力を促進するためのICT活用授業の提案と分野横断型PBL実現に向けた教育イノベーションの考察。
⑤教育の情報化推進に関する著作権法の一部改正含めた説明。
とした。A分科会に参加した。各事例発表の後、質疑および意見交換がなされた。
(2)テーマ別意見交流(2日目)
「A」無料のオープンソースウェアを用いたeラーニング・ICT活用授業の効果と課題。
「B」反転授業の導入と効果及び展開。
「C」モバイル、SNSを活用した双方向型授業の導入と展望。
「D」問題発見・解決思考の情報リテラシー教育モデルの理解と実現に向けた対応策。
(3)大会発表(3日目)88件 ICT論点概要
「A」データリテラシ育成、PBL、反転授業、LMS利用、Moodle
「B」アクティブラーニング、QRコード活用、メッセンジャーアプリ、
クリッカー、Office365 for Education、Google Classroom
「C」C-Learning、3Dバーチャルフィッティング、LMSサイト管理
「D」e-Learning、Microsoft Forms、Googleスライド、協調学修、電子ペーパー、COC、PBT
5.意見交換(特徴的なもの)
① 国・社会の動きと連動して理解できるように国連サミットで採択された環境等の持続可能な開発目標(SDGs)を課題としてとりあげる必要性。
② ゼミで試行できるような教材作りの必要性。
③ ビデオ教材で、修正入力したテキストの音声変換できる仕組み。
④ 企業現場との関係で「情報リテラシー教育」から「データリテラシー」、「データ利活用」への置き換え。
産学連携事業「大学教員の企業現場研修」
1.開催日
平成31年3月7日 富士通株式会社
訪問場所:富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター
2.開催目的
大学教員に、情報系産業の事業戦略の最新の方向性を理解し、大学教育の改善を図る視点の気づきを提供することを目的に、関係企業の協力で訪問企業にて研修開催する。富士通株式会社のICT活用の取り組み事例およびICT企業の求める人材像と実態を知る。
3.研修テーマ
・デジタル社会をささえるHumanCentricなICT活用。
・特にAI(人工知能)、ビッグデータ、IoTなど最新技術に関する現場での取り組み。
・ICT業界で高い専門性で活躍する人材育成に向けた社員教育制度の紹介。
・若手社員との意見交換。
4.プログラム
(1)事業概要と人材育成への取り組みの紹介。
富士通の事業概要をはじめ、社会の変化に対応可能な人材育成体系の紹介と、大学で身につけて欲しい基礎知識、能力等の意見交換。
(2)ICT先進活用事例と最先端ソリューションの紹介
・デジタル革新:未来を先取りするAI(仮題)。
・最先端のAI活用事例、これまでの不可能を可能とする富士通の最 新解析技術「デジタルアニーラ」がもたらす社会的インパクトなど。
・富士通のテクノロジー、製品、ソリューションと社会およびビジネ ス現場でのデジタル革新。
(3)若手社員との意見交換 (大学での学びについて)
若手社員と、大学時代に経験しておきたかったことや役立ったことなど自身の大学生活の振返りと、社会人としての経験から感じた大学教育において必要だと考えられることについて。
5.実施結果
AI分野技術の内容や影響に関する言及が多かった。意見交換での論点について次に示す。
① AIやIotによる社会の変化と企業戦略を知り、企業や社会で求められている人材のイメージについて。
② ビッグデータやディープラーニングに関する大学での初等教育の必要性について。 。
③ IoTを活用するためのシステムの実装に関する基礎的レベルの教育について。
④ 人財を教育する立場の大学の責任は大変重く、AI技術ニーズに向けた教育のあり方について。
平成31年3月7日 富士通株式会社
訪問場所:富士通デジタル・トランスフォーメーション・センター
2.開催目的
大学教員に、情報系産業の事業戦略の最新の方向性を理解し、大学教育の改善を図る視点の気づきを提供することを目的に、関係企業の協力で訪問企業にて研修開催する。富士通株式会社のICT活用の取り組み事例およびICT企業の求める人材像と実態を知る。
3.研修テーマ
・デジタル社会をささえるHumanCentricなICT活用。
・特にAI(人工知能)、ビッグデータ、IoTなど最新技術に関する現場での取り組み。
・ICT業界で高い専門性で活躍する人材育成に向けた社員教育制度の紹介。
・若手社員との意見交換。
4.プログラム
(1)事業概要と人材育成への取り組みの紹介。
富士通の事業概要をはじめ、社会の変化に対応可能な人材育成体系の紹介と、大学で身につけて欲しい基礎知識、能力等の意見交換。
(2)ICT先進活用事例と最先端ソリューションの紹介
・デジタル革新:未来を先取りするAI(仮題)。
・最先端のAI活用事例、これまでの不可能を可能とする富士通の最 新解析技術「デジタルアニーラ」がもたらす社会的インパクトなど。
・富士通のテクノロジー、製品、ソリューションと社会およびビジネ ス現場でのデジタル革新。
(3)若手社員との意見交換 (大学での学びについて)
若手社員と、大学時代に経験しておきたかったことや役立ったことなど自身の大学生活の振返りと、社会人としての経験から感じた大学教育において必要だと考えられることについて。
5.実施結果
AI分野技術の内容や影響に関する言及が多かった。意見交換での論点について次に示す。
① AIやIotによる社会の変化と企業戦略を知り、企業や社会で求められている人材のイメージについて。
② ビッグデータやディープラーニングに関する大学での初等教育の必要性について。 。
③ IoTを活用するためのシステムの実装に関する基礎的レベルの教育について。
④ 人財を教育する立場の大学の責任は大変重く、AI技術ニーズに向けた教育のあり方について。
2018年度センター活動の概要
1.ネットワークシステム
2016年8月から学内ネットワーク環境の充実を図るために各号館、体育館、総合グラウンド、清光会館B棟のネットワーク整備工事を進めてきているが、2018年度は、図書館上層階LAN工事、体育館無線AP追加設置、清光会館及び4号館配線入替工事、生命センター棟LAN引込工事、事務室移設に伴うネットワーク工事を行った。
2.22号館PC設置
22号館1階101教室、2階201教室にノートPCを各63台設置した。ノートPCを収納可能な机の配置により、両教室はPC演習室を兼ねた講義室となっている。
3.Web履修登録
2017年度に経営学部学生に対して実施したWeb履修登録を、2018年度は全学的に実施した。24時間いつでも自宅からも履修申請を行うことができるようになり、学生サービスの向上に繋がった。
4.WebClassによる授業アンケート
WebClassを利用した授業アンケートを全学的に実施した。従来の紙によるアンケートからWebClassを利用したアンケートに変えることにより、効率的にアンケートを実施することができた。
5.情報セキュリティ対策
WebClassを利用し、全教職員対象に情報セキュリティテストを実施した。2019年度より、情報セキュリティ意識向上のため、全学生・全教職員に対し実施していく予定である。
6.事務システムリプレイス
2020年度夏に事務システムリプレイスを実施するための打合せを行った。現在、希望により導入していたソフトを許可制とした。事務局サーバ使用率が90%とひっ迫しているため、各部署のファイルを整理する必要がある。運用方法等について、引き続き検討していく。
7.PCスキルアップ講習会
日々の業務において、正確で効率的な業務推進ができ、より高度なパソコンスキルを取得することを目的とし、職員を対象にWord/Excel研修会を下記の通り実施した。今後、毎年実施していく予定である。
・実施日時
中級クラス:2018年8月22日(水)~24日(金)13:00 ~ 17:00
初級クラス:2018年8月28日(火)~29日(水)9:30 ~ 11:30
※Word研修については、8月22日(水)に受講者全員対象で実施
2016年8月から学内ネットワーク環境の充実を図るために各号館、体育館、総合グラウンド、清光会館B棟のネットワーク整備工事を進めてきているが、2018年度は、図書館上層階LAN工事、体育館無線AP追加設置、清光会館及び4号館配線入替工事、生命センター棟LAN引込工事、事務室移設に伴うネットワーク工事を行った。
2.22号館PC設置
22号館1階101教室、2階201教室にノートPCを各63台設置した。ノートPCを収納可能な机の配置により、両教室はPC演習室を兼ねた講義室となっている。
3.Web履修登録
2017年度に経営学部学生に対して実施したWeb履修登録を、2018年度は全学的に実施した。24時間いつでも自宅からも履修申請を行うことができるようになり、学生サービスの向上に繋がった。
4.WebClassによる授業アンケート
WebClassを利用した授業アンケートを全学的に実施した。従来の紙によるアンケートからWebClassを利用したアンケートに変えることにより、効率的にアンケートを実施することができた。
5.情報セキュリティ対策
WebClassを利用し、全教職員対象に情報セキュリティテストを実施した。2019年度より、情報セキュリティ意識向上のため、全学生・全教職員に対し実施していく予定である。
6.事務システムリプレイス
2020年度夏に事務システムリプレイスを実施するための打合せを行った。現在、希望により導入していたソフトを許可制とした。事務局サーバ使用率が90%とひっ迫しているため、各部署のファイルを整理する必要がある。運用方法等について、引き続き検討していく。
7.PCスキルアップ講習会
日々の業務において、正確で効率的な業務推進ができ、より高度なパソコンスキルを取得することを目的とし、職員を対象にWord/Excel研修会を下記の通り実施した。今後、毎年実施していく予定である。
・実施日時
中級クラス:2018年8月22日(水)~24日(金)13:00 ~ 17:00
初級クラス:2018年8月28日(火)~29日(水)9:30 ~ 11:30
※Word研修については、8月22日(水)に受講者全員対象で実施
以 上