薬学部医療栄養学科

医療栄養学科 スポーツ栄養コラム
「食」の力でスポーツの未来をサポートする管理栄養士

第20回 朝食抜き生活は、午後のパフォーマンスに影響する!?~冷凍食品で簡単朝食づくり~

度重なる緊急事態宣言の中、リモートでの作業が多くなり、就寝時間の遅れ、それに伴う起床時間の遅れ、こんな状況の中で、ついつい朝食を抜いたりしてしまったことはないでしょうか?
今回のコラムでは大学院修士1年の松田が「朝食欠食とパフォーマンスの関係について」お話して参ります。
農林水産省は令和元年11月に18~39歳の2,000人を対象にウェブを用いて若い世代の食生活の現状を明らかにするため「若い世代の食事習慣に関する調査」を行い、結果を発表しました。(1)
朝食摂取状況の現状の調査では、朝食を「ほとんど毎日食べる」と回答した人が過半数を占めたものの、その一方で「ほとんど食べない」と回答した人が2割を超えていました。
 

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では、運動選手が朝食を食べないと、どのような影響が出るのでしょうか。

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Cornfordらの研究(2)では、朝食を食べた場合と食べない場合で、夕方(16:30-18:00)の2000mローイング(ボード競技)のボートを漕ぐ力とタイムを比較しました。
その結果、
1)朝食を食べた場合、有意にボートを漕ぐ力が大きい、力の発揮がよりできたという結果になりました。(図A)
2)朝食を食べない場合のタイムから朝食を食べた場合のタイムを引いたタイムの差をみると約4秒もありました。つまり朝食を食べた場合では有意にタイムが速くなっていました。(図B)
当然ですが、朝食を食べなかったことによって朝と昼の摂取エネルギーの合計が少なくなっていました。
また、Claytonらの研究(3)でも、朝食を食べた群と食べなかった群を比べて夕方の30分間のサイクリングテストの運動量が、朝食を食べた群の方が多かったことが報告されています。
このように、朝食を食べるか食べないかが夕方のトレーニングに影響する可能性は高いということが分かります。
特に学生アスリートの方々は夕方に練習がある場合が多いため、来季に向けて朝食を食べる習慣をつけておきましょう。
時間のない朝、簡単に朝食を作りたい、そんな人におすすめしたいものは「冷凍食品」です。
冷凍食品の特徴として以下のことが挙げられます。
・-18℃以下で管理されるから衛生的でおいしさも保たれている。
・急速凍結で食品の細胞を壊さず、栄養価もそのまま保たれている。
・下ごしらえいらずで、食べる分だけ使える。
これらのことから1人暮らしをしていても食品を余らせることなく使える冷凍食品はとても便利な食品だといえます。そこで今回は、冷凍食品で作る簡単朝食レシピを紹介します。
【冷凍】ほうれん草と卵の簡単うどん

スポーツ栄養コラム2


冷凍うどん…1玉
卵…1個
冷凍ほうれん草…50g
水…200cc
めんつゆ(5倍濃縮)…50cc
①うどん、ほうれん草をレンジで解凍する
②お湯を沸かす
③卵を溶いておく
④溶いた卵に熱湯をかける
⑤④に①、めんつゆを入れ完成
今回は、朝食欠食の現状、朝食欠食のパフォーマンスへの影響、簡単冷凍食品レシピの紹介をしました。
朝食をしっかり食べてすばらしい1日のスタートをきってみましょう!


(1)若い世代の食事習慣に関する調査結果(令和元年度11月)/農林水産省
(2) Omission of carbohydrate-rich breakfast impairs evening 2000-m rowing time trial performance. European journal of sport science, 2019 Feb;19(1):133-140.
(3) Effect of breakfast omission on energy intake and evening exercise performance. Medicine & Science in Sports & Exercise, 2015 Dec;47(12):2645-52.

医療栄養学科スポーツ栄養コラム松田

今回の執筆者:松田 拓海(城西大学大学院 薬学研究科 医療栄養専攻1年:管理栄養士)

予防栄養学研究室紹介ページURL:
https://www.josai.ac.jp/education/pharmacy/nutrition_dep/laboratory/yoboueiyou.html
ハッシュタグ:
https://lab.naninaru.net/seminar/U25800/josai_pharmacy_uchida
 
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